いよいよ「大阪・関西万博」まで100日を切りました。
行政が出展する4つのパビリオン、最後にご紹介するのは「関西パビリオン」です。
「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が出展に参加します。
関西の中でも大阪は独自の「大阪ヘルスケアパビリオン」がありますので、こちらでは出展されてません。
関西とひとくくりにしたところで、それぞれの府県が持つ特色や県民性も実にさまざまであり、絶妙にからみあって古い古い歴史を築いています。
この「関西パビリオン」を巡れば、きっと関西マスターになれること間違いなしです。
関西パビリオン
公式HP
位置
東ゲート入ってすぐ右手。
大阪ヘルスケアパビリオンのお隣です。
パビリオンのデザイン
建物を白い膜で覆い、外観には、プロジェクションマッピングを活用するほか、切り絵をデザインします。
また、内部は出展参加府県による独自展示エリアを設け、関西各地の歴史や文化、観光などの多彩な魅力を発信します。
関西全体を展示するスペース 100㎡程度
各府県が独自に展示を行うスペース
300 ㎡程度(1カ所)、200㎡程度(2カ所)、150㎡程度(5カ所)
催事等も実施できる余白スペース100㎡程度
面 積 2,453㎡ (最大建築面積 1,717㎡)
二階建て
出展
出展参加の主体:関西広域連合
出展参加府県:滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、
鳥取県、徳島県、福井県、三重県
コンセプト いのち輝く関西悠久の歴史と現在
関西の悠久の歴史(過去)と現在に触れることで、未来の姿を思い描けるような願いがこめられているのだとか。
関西のあらたな魅力に触れる旅へ一緒に出かけようではありませんか。
展示エリア
大関西広場
エントランスゾーン
入り口は、関西パビリオンのコンセプトを体現する“歴史絵巻”をたどるワープトンネル空間となっています。
来場者を時空を超えた”非日常”空間へと誘います。
センターサークル
各府県ゾーンへの入口上部の円形の壁面に「360°LEDサークルビジョン」が配置されます。
各府県の展示内容
福井県 恐竜王国福井
恐竜化石の宝庫として知られる福井県には、勝山市に世界有数の規模の「福井県立恐竜博物館」があります。
「恐竜王国福井」をテーマに、時空を超えたレイヤー探検を通じて、⽩亜紀から現代、そして未来の福井を体感することができます。
メインショー
恐竜の繁栄、絶滅から未来を見つめる4面を映像で囲むVR体験。
白亜紀から現代、そして未来の福井を体感するシアター空間。
暗闇の中から聞こえる草摺りの音や重低音による爆発音など体験的な音の演出を加え、万博ならではの迫力ある体験型VR映像。
ファザードデザイン
フクイラプトルの実寸大のモニュメントが期待感を演出。
プレショー
地中から恐竜の化石や生体を発見する展示体験。
懐中電灯型デバイスで壁面や天井を照らすと、恐竜の化石や生体が現れる等来場者の興味・関心を高める演出。
三重県 日本のこころの原点
伊勢志摩国立公園をはじめとする美しい自然、悠久の歴史をもつ伊勢神宮、世界遺産熊野古道伊勢路、関宿など東海道五十三次の歴史を感じさせる宿場、忍者、海女など人々の営みに深く根差した固有の歴史・文化がある三重県。
千年以上も紡がれてきた物語を持つ三重県は「日本のこころの原点」にふさわしい魅力に満ちています。
この「こころの原点」とも言える物語を、三重県の豊かな自然や食など「美し国みえ」の魅力とともに、エンタテイメント型の空間演出で体験。
出会う~ 時のトンネル ~
熊野古道伊勢路など、三重県29市町の美しい景色や祭りなどで構成された映像コンテンツにより幻想的なトンネルを展開。
知る ~ 美し国みえ体験広場 ~
県内5エリアの自然、観光、文化、祭り、食に係る映像コンテンツを壁面スクリーンに投影するほか、各エリアの魅力を体験できる展示。
会期中に「熊野古道」、「常若(とこわか)」、「自然」、「歴史・文化」、「産業」、「食」の特集テーマ期間を設け、テーマに合わせた映像の投影や期間限定の特別展示を開催。
旅立つ ~ ナビゲーションエリア ~
コンシェルジュを配置し、来場者一人ひとりの興味関心に応じた情報を提供。
デジタルマップから観光情報の閲覧や、二次元コードで情報を取得が可能。
滋賀県 Mother Lake
近畿の水がめとも称される琵琶湖は満々と水をたたえ、まさに「Mother Lake(母の湖)」の名がふさわしいでしょう。
滋賀県では「Mother Lake」をテーマとし、~ びわ湖と ともに 脈々と ~受け継がれてきた物語を展開します。
深い緑の四囲の山並みに恵まれた豊かな自然に守られた美しいびわ湖とともに、はるか昔から生きてきた先人たち。
歴史、文化、自然、食・・・、琵琶湖を真ん中に育み、受け継いできた奥深い魅力をぜひ触れてみましょう!
中央のステージで、ワイヤーに吊られた無数の球体が、上下しながら発光し、ドローンが夜空に描くような立体表現で空間を演出するキネティックライトビジョンが展示のみどころです。
プレショー
潜水艇で、万博会場を囲む海から、水の流れをさかのぼり、びわ湖へ。
メインショー(1)「七色の湖(うみ)」
季節、時間、天気等、条件によってさまざまな姿を見せる「七色の湖(うみ)」の美しさを体感。
メインショー(2)「水のつながり」
「水のつながり」を軸に、滋賀特有の持続可能な暮らしを紹介。
京都府 一緒につくろう、京都の未来
京都の展示テーマは「一緒につくろう、京都の未来」
~伝統と革新で拓く~
Come Together , Create the Future
~ Leading with Tradition and Innovation ~
国家の枠組みを超えて、人と人とが集い、語り、新しい関係が構築される場所
川や水のように形を変えながら、府域とつながり、京都に訪れたくなる場所
対話や交流を軸にして、伝統のくに京都の奥深さを体験できる週替わりで様々なイベントを開催予定。
万博と京都のオフィシャルサイト
ICHI-ZA KYOTO 一座きょうと 「一座建立」
「一座きょうと」と名付けられた京都ブースのテーマは「一座建立」。
「一座建立」とは、茶道で大切にされる精神の一つ。
茶会に招いた者(亭主)と招かれた客が心を通わせ、一体感のある心地よい空間が生まれる様を表します。
「文化」「食」「産業」「環境」「いのち」「観光」の分野で、週替わりで展示を入れ替えながら、京都ならではの魅力を発信。
展示に加え、国家の枠組みを超えて、人と人とが集い、語り、一体感を生み出すような実演や体験イベントを実施します。
何回言っても違う京都が楽しめる美味しいブースですね。
京都ならではの静謐な空間
京都ブースではめくるめくコンテンツで満たされた万博会場の喧噪と対比して、統一感のある静謐な空間を味わえることが特徴。
人々がじっくりと京都の未来と過去に向き合える、わびさびの文化をぜひ体験したいですね。
京瓦タイル「キモノタイル」
京都ブースは、高級品である京瓦を使った、着物の前合わせを思わせる「キモノタイル」で床から壁面まで覆われています。
浅田製瓦工場と共に開発した万博のためのオリジナルな京瓦タイルなのだとか。
言葉をこえたテーマ映像
京都ブースでは、世界中から訪れるさまざまな言葉を持つ来場者のために、ノンバーバルな新しい映像言語を楽しめるのだとか。
ノンバーバルとは、できるだけ言葉を交わさず、表情や声のトーン、身振り手振りで、相手とコミュニケーションするという意味です。
都市文化と自然、伝統と革新など性質の異なる営みが共存している京都府が映像で体験できるブースです。
京都にある京都造形芸術大学(現京都芸術大学)出身の映像作家・山田晋平氏が代表をつとめる株式会社青空が提供します。
静けさの中の強さに定評がある音楽家
京都ブースのテーマ音楽は、京都大学教育学部卒業の原 摩利彦さんが担当します。静けさの中の強さを軸にピアノを中心とした室内楽やフィールドレコーディング、電子音を用いた音響作品の評価が高い音楽家です。
静謐な京都ブースの空間を、どんな音楽が彩るのか楽しみですね。
兵庫県 ミライバス-体験型のSDGs空間-
兵庫県のテーマは「ミライバス-体験型のSDGs空間-」です。
アトラクション型映像空間で時空を超えた兵庫県の魅力が体感する旅に出かけることができます。
兵庫発のSDGsが体験できるひょうごフィールドパビリオンをはじめ、歴史・文化などの多彩な魅力が発信されます。
コウノトリの回廊
1971年に絶滅した野性のコウノトリを、ロシアから寄贈された6羽の幼鳥の人工飼育で復活させた兵庫県。
ミライバスの入場口では子どもたちが制作した「県鳥“コウノトリ”」が出迎えてくれます。
幸福や子宝のシンボルとされるコウノトリが、フィールドパビリオンの活動を色鮮やかなステンドグラスアートで表現した回廊へと導いてくれまう。
ステンドグラスの回廊
港町がある兵庫県は、幕末の開国に伴って外国人居留地が建設され、早くから西洋文化が栄えました。
今でも市内には多くの教会が見られます。
教会によくみられるステンドグラスのアート・コリドー(回廊)を演出。
天井から差し込む光に照らされたアート作品が来場者に降り注ぎます。
メインホール
「兵庫は続ける、乗り越える」をテーマに、兵庫の様々な表情や魅力、その背景を巡る旅を体験。
水彩画のようなタッチで幻想的な雰囲気を纏わせた映像で、「兵庫に行ってみたい」と感じる印象に残る展示をお届けします。
和歌山県 和歌山百景 —霊性の大地—
南北に伸びる和歌山県は、海・山・川に恵まれ、世界遺産をはじめとする歴史的観光スポット、レジャー、温泉、グルメといった旅の醍醐味にあふれた県です。
そんな和歌山のテーマは、和歌山百景—霊性の大地—です。
和歌山県の紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な場所とされ、寛容の精神を以て、宗教や身分、考え方の違いに関わらず、全てを受け入れ、融合・共存させてきました。
その精神文化は、多様な価値観を尊重し合う「持続可能な世界」を実現する日本的モデルとなり得ると考え、これを展示によって表現します。
“上質” のつまった和歌山をぜひご堪能ください。
映像コンテンツ
紀伊山地の巨木も彷彿とさせる映像タワー「トーテム」。
自然風景や神話や歴史などが映し出されます。
センターコンテンツ
中央ステージにて、「和歌山の今を生きる人」に焦点を当て、多様なパフォーマンスや県産品の展示等を開催予定。
フードコンテンツ
カウンターバーにて、豊かな和歌山の食の魅力を五感で感じる場を提供。
鳥取県 鳥取魅力名探偵!
北には日本海、南には大山をはじめとする中国山地の山々が広がり、春には咲き乱れる花々、夏には良質な水質の海水浴場を満喫でき、秋は山々が紅葉に染まり、冬は一面の銀世界が広がります。
自然溢れる鳥取県では、豊かな才能をも育み「まんが王国とっとり」として3巨匠を生み出しました。
そんな鳥取県のテーマは、鳥取魅力名探偵!
世界的にアピールできる鳥取県独自の魅力を発信します。
まんが王国とっとり
「鳥取県ゾーン」入口の導入展示では、鳥取県が誇る3巨匠鳥取県が誇る3巨匠「水木しげる」先生「谷口ジロー」 先生「青山剛昌」先生のまんが作品を中心に、名作の“聖地”とされる県内スポットをご紹介。
鳥取県観光情報
実物展示を交え、県内の観光情報を網羅。
鳥取無限砂丘 メイン展示
メイン展示の「鳥取無限砂丘」では、六角形の空間に鳥取砂丘の砂を敷き詰め、側面を鏡面にした万華鏡的な空間を演出。
無限に広がる砂丘空間で来場者が「鳥取魅力名探偵」となり、拡張現実(AR)による虫眼鏡デバイスをかざして鳥取県の自然や文化、食など多様な魅力を発見。
また、季節や時間によって刻々と姿を変える砂の表情をプロジェクションマッピングで映し出し、砂丘が赤く染まる夕方から星取県の満点の星空、朝焼けに映える美しい風紋を体感
徳島県 GATEWAY
徳島県は、大阪・神戸などからアクセスが良い立地で、山・川・海のスケールの大きな「自然」と、その恩恵を受けた「食」や「文化」など、徳島ならではの魅力を体感することができます。
そんな徳島県が掲げたテーマは「GATEWAY(出入口・門)」
~to Tokushima, to Sustainable Future~
関西の出入り口として、徳島の“サステナブル”“ナチュラル”“スピリチュアル”を発信します。
エントランス 中央部
「伝統から紡ぐ未来」「鳴門の渦潮」をイメージする象徴的な伝統工芸による造作を設置
ヴァーチャル観光
内部には没入型映像による視覚と音で観光資源の楽しめるヴァーチャル観光シアターを設置。
徳島の「伝統工芸」
スペース全体を展示物として捉え、木工・和紙・藍染の手触りや匂いを体感できます。
壁面やオブジェ周囲にはデザインを共通にした展示スペースを設置。
オブジェを中心に緩やかな導線を作り、山・川・海の水の流れを表現します。
奈良県
HPに展示の記載なし
わたしの視点
今回関西パビリオンをご紹介しました。
滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9つの地域が工夫をこらしたパビリオン。
たった数時間で関西全域を時空をこえて旅することができる魅力的なパビリオンですね。
わたしは関西在中ですから、ほとんどその地域の魅力は知ってますけれども、新たな発見もできそうな予感がします。
万博の醍醐味の一つは、それぞれの国や地方などのプチ旅行気分を味わえることですよ。
関西パビリオンでぜひ、短期関西旅行を一日ですませちゃいましょう。
では、4月に関西パリビオンで会いましょう。
風邪をひいてのどが痛くなったのでこちらの加湿器を購入。
のどの痛みはとれなかったけど、睡眠時に使うと鼻づまりがましになった。
買ってよかった。
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