そしてわたしの
少女の部分を満たしてくれた
乙女課長への恋心が
どうなったかというと…。
いつもごちそうになってるので
バレンタインに高級な
チョコレートでも渡して
本命感を演出しようと
飲みに誘ってみた。
すると二月は忙しいので
三月まで予定が
読めないってことだった。
でもさー
普通女性からの誘いって
よほどのことがない限り
断らないよねー。
しかもわたしたち
家が近所なんだし
ほんの2時間ぐらい
時間作れるだろーよ。
夜の11時ぐらいなら
時間作れますよって
言われたけどさ。
ってこたぁ
どう考えても
わたしに気がないってことで
乙女課長のことは
あきらめることにしました。
その後もメールしたり
何度か飲みに行く機会は
ありました。
それとなく
結婚願望について聞いてみたら
子供がほしいから
もう一回結婚したいんだって。
ダメじゃん!
こんな初老の
子供が産めない女なんて
選ばれないやん!
それから時々
恋愛相談なんかも
乗ってもらってたけど
筋違いのこと言ってきたり
説教してくるようになって
何だかウザくなってきました。
しょせんこんなものなの。
一時期は
家も近いし
理想で運命的な人って
思いこんだ
ころんの少女のような部分なんて
こんなもの。
くだらない子供だましの
一時的な感情に過ぎない。
初老にもなって
大切に
いつまでも
心にしまっておくような
ものじゃない。
だからドトール程度の男で
手を打っておけばよかったのに。
ころんの少女のような部分なんて
とっとと捨て去って
現実的な男で
手を打っておけばよかったのに。
それで幸せになれたかどうかは
分からないけどね。
でもこれがわたし。
いつまでたっても
少女のような初老なのです。
でもその方が
面白いでしょ。
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