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ころんの新しい恋 その1

それでも恋は恋

結婚相談所でお見合いした
ドトールさんと
めでたく交際が始まった。

 

にも関わらず
ころん、他に好きな人が
できてしまったのれす。

 

相手は誰かというと…。

 

まあ、わたしの旧ブログには
ちょくちょく登場した
乙女課長だわな。

 

乙女課長はわたしと
同じ職場で働く
4つ年下の男性。

 

動物が好きで
男性でありながら
乙女ちっくな心があるので
乙女課長と名付けた。

 

乙女課長は
結婚して子供もいたのだが
何とまあ、離婚しちゃったんだよね。

 


乙女課長の離婚後、
二人で飲みに行ったの。

 

当時わたしは
特に乙女課長に
特別な気持ちはなかった。

 

よって
気軽に行けるそこらへんの
居酒屋でいいよってことで
地元の居酒屋に行った。

 

わたしたちは
家が近所なのです。

 

でまあ、
どこの居酒屋にするってんで
ブラブラするやん。

 

すると乙女課長は
わたしの足元を見て
ヒールやし、
あんまり歩かせたらアカンね、と
言った。

 

そして
そんな上等な居酒屋やなくて
学生が行くようなところなんやけど
わたしがトイレに行ってる間に
会計をすませておいてくれた。

 

さらには家まで送ってくれた。

 

一応、ころちんこさんも
女の子なんで…とか
言われてさ。

 

乙女課長からは
ころちんこ、とか
ちんこさんとか呼ばれてるの。

 

最後はなぜか
握手しようとか言われて
手をにぎって
別れた。

 

これよこれ。

 

ヒールなので歩かせてはいけない。
トイレ行ってる間に会計をすませる。
家まで送ってくれる。

 

今まで婚活で
30人以上の男性と会ってきたが
これができるやつは皆無であった。

 

女っていうのは
これだけのことを
やってもらえただけで
恋に落ちることができる
たいへんイージーな生き物なのです。

 

婚活に苦しんでいる男たちって
ホント、バカだよね。

 

トイレ行ってる間に
会計すませるだけで
好きになってもらえるのに。

 

逆にこれだけやったら
簡単に好きになってもらえる
女バージョンってあるのかな。

 

とりあえず
わたしはニコニコしてるけど
ニコニコしてるだけで
気に入られたことは
何度かあるわな。

 

しかしころんが
いくら婚活中の
初老のやっすい
大バーゲン中の女とはいえ
トイレ会計だけで
恋に落ちるはずもない。

 

40歳を越えて
再び婚活に挑んだころんは
もう一度
自分がどんな男性を
求めているのかを
見つめなおしているところだった。

 

プロローグにも書いたけど
ころんが殿方に求める条件は
たったの三つ。

 

1. 気の合う人
2. 大卒の人(学のある人)
3. お仕事してる人

 

乙女課長は
乙女という名前だけあって
まるで女同士のように
気取らず飾らすお話できるの。

 

トーク力も高く
ころんの言ったことに関して
気の利いた答えが
きちんと返ってくる。

 

ころんのことを
頭の回転が速いって
ほめてくれるし。

 

勝気に見せてるけど
本当は女の子らしいって
言ってくれるし。

 

そして何といっても
慶應ボーイ。

 

学に関しても申し分ないどころか
お釣りがくるで。

 

乙女課長の
トーク力ってのは
学の高さも証明する
もともとの地頭の良さからも
くると思う。

 

だいたい学のある人は
話が面白言いよね。

 

それと大学は
文系だったので
女の子が多かったらしい。

 

女性に囲まれていたがための
女性にたいする扱いの上手さ。

 

そんなわけで
ころんの結婚相手に
求める条件を
パーフェクトに
満たしている男が
すぐそばに
存在しておったのである。

 

しかも家も近所。

 

これって運命?

 

こんなに近くに
理想的で運命的な男を
見つけてしまうと
結婚相談所で知り合った
退屈な男など
何てみすぼらしく
見えてしまうことか。

 

しかし冷静に考えよう。

 

乙女課長はバツイチ子持ち。

 

ドトールさんは
三つ年上だが
初婚。

 

収入はそう変わらないと思う。

 

結婚という
条件的には
初婚のドトールさんの方が
いいような気がする。

 

しかも乙女課長が
わたしと交際してくれるかも
まだ分からんし。

 

そんなわけで
ころんはこの状況を
結婚相談所の仲人に
相談することにしたのである。

 

だって相談するための
結婚相談所だものね。

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