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逃げ切った男 シネマさん1話完結 ~婚活とは奥深きもの~

婚活レポ

※この記事はフィクションです。
登場する人物、団体は実在のものとは一切関係がありません。

 

ころんを
クリスマスにドトールに
連れて行ったドトールさんと
同時期ぐらいに
もう一人お見合いが成立した。

 

このお見合い相手を
シネマさんと名付けよう。

 

理由は映画好きだから。

 

一時期映画関係の仕事をしていて
よく映画を観ていたらしい。

 

シネマさん
年齢:三つ年上
住居:隣県
身長:165センチ
職業:会社員
年収:500万
婚歴:あり
似顔絵:なし

 

実はころん
パソコン壊しちゃってさ。

 

 

お見合い相手の
釣書が全部消えたので
似顔絵描けなくなっちゃった。

 

 

一部紙の状態で
釣書が残ってるので
その人たちについては
似顔絵載せていきます。

 

ころんも映画は
良く観ているので
映画好きのシネマさんと
最初は映画について
お話したりしてたと思う。

 

このお見合いもね
あんまり覚えてないんや。

 

覚えてないけど
インパクトのある出来事なら
覚えておるわな。

 

実にインパクトのある話が聞けた。

 

この人、
バツイチだったのね。

 

で、離婚理由について
根ほり葉ほり聞いてしまった。

 

ホントは初対面で
そんなこと聞くの
よくないんだけどね。

 

次から次へと
衝撃的なお話が出てきたから
ついつい突っ込んで
聞いてしまったの。

 

何とまあ
ヨメはひとまわりも
年下だったらしいよ。

 

ヨメが二十歳ぐらいで
この人が
30歳過ぎぐらいで
結婚したというわけ。

 

それって
何かいやだよね。

 

ひとまわりも年下の
ヨメがいた人が
ころんのような
3歳しか年が変わらない
初老の女を
妻にしたいと
思ってくれるだろうか。

 

あるいは
若いおバカちゃんにこりて
今度は年の近い
落ち着いた女性と
結婚したいと思ったとか。

 

何でも
結婚するとき
ずいぶん周りから
反対されたんだと。

 

ヨメは当時
何も分からない
二十歳ぐらいの
お嬢さんだもんね。

 

ところがどうも
ヨメが若いから
反対されたというより
ヨメが愚かだから
反対されたみたい。

 

それは
若さゆえの愚かさではなく
生粋の愚かさだったみたい。

 

そんな若さしか取り柄のない
未熟な女やめとけって
反対されたのに
結婚したということは
やはり、若さにおぼれたとしか
想像のしようがない。

 

一回りも若い女と結婚できるのは
男性に相当魅力があるか
あるいは
若さだけが取り柄の
同世代の男性からは相手にされない
醜女か未熟な女を選ぶかだ。

 

愚かな女も若けりゃ
その愚かさが
可愛らしい魅力と
なることもある。

 

シネマさんは
そういうおバカな女を
妻に選んだのだろう。

 

女が愚かなら
男も愚かだ。

 

別に若いんだから
できるように教育してあげたら
いいのに、って思うんだけど
教育もできないぐらい
おバカさんだったらしいよ。

 

男側からの主観だから
正しいかどうかは分からないけどね。

 

料理も何もできないし
家も散らかり放題だったらしい。

 

「わたしも料理
カレーぐらいしか
できませんけどね…。」

 

って言ってみたら
カレーもできないんだって。

 

カレーって
小中学生の頃の
キャンプとかで作るやんね。

 

できないのではなく
やらないだけではないのだろうか。

 

もう若さにおぼれて
何もできない女を選んだのは
自分なんだから
それでいいじゃんって思うわ。

 

その女の若さを
むさぼったんだから
何もできなくても
許してやればいいじゃんって
わたしは思うけど
男はそうはいかないみたい。

 

お金持ちの男ならまだしも
普通の男なら
普通の家庭維持能力を
女に求めるんだろうね。

 

若いヨメを手に入れたんだから
他は目をつぶればいいのに。

 

若いからのびしろがあるはず
成長してくれるはずって
期待するんだろうね。

 

女も二十歳ぐらいだと
頭の良い女か
そうでないかの基本は
出来上がってるのにね。

 

その点女は
結婚にたいしての
割り切り方はクールだと思う。

 

条件で選んだからには
他のことは
目をつぶることができるのが
女の結婚。

 

条件で選ぶお見合いが
案外離婚が少ないってのは
こういうところにあるんだろうな。

 

それでシネマさんは
こんな女性と
長くは続かないってことで
あえて子供は作らなかったらしい。

 

ヨメの方は子供がほしいって
言ってたんだって。

 

「でも、子供が産まれたら
いい方向に変わったかも
しれないですよ。」

 

って言ってみたら、
シネマさんが
離婚を望んだのは
ヨメの無能さだけが
原因だったわけではないらしい。

 

シネマさんが若い妻と
離婚を決めた
大きな理由の一つは
嫁がある団体に
所属していたことだったという。

 

何とまあ、
シネマさんの元妻は
日本では今や
7人に一人が所属していると言われる
最大派閥の高名なあの団体

 

S!
G!
I!

 

だったらしい。

 

そら離婚したくもなるわな。

 

そしてまあ
離婚のときが
たいへんだったみたい。

 

S!G!I!のお仲間さんが
ヘンな入れ知恵をしてきて
慰謝料をふんだくろうと
したらしい。

 

「こちらに
落ち度がなければ
払う必要ないでしょ。」

 

ところんは言ってみたものの
それが通じる団体では
ないらしいよ。

 

さすが誉れ高き
S!
G!
I!

 

そいでまあ
シネマさんときたら
全てを
むしりとられたのか
むしりとられそうになったのか
忘れたけど
何とか離婚できたんだってさ。

 

「僕のすごいところは
どんな猛攻撃を受けても
あの学会に
入信しなかったことです。」

 

って自慢してたわ。

 

フツー
あんな誉高き団体
誰も
入らないっつーの。

 

社会の底辺層を
上手くくすぐって
救われると説く
団体でしょ。

 

そういう意味では
イスラム国と
システムは同じだわな。

 

社会から取り残された
頭の弱い底辺層をねらって
弱みにつけこみ
この神を信じたなら
幸せになれると説く。

 

そんな奴らの
猛攻撃を受けて
団体入りしなかったことが
そんなに自慢ですかね。

 

ってなわけで
離婚理由と
S!G!I!談義に
花が咲いてしまったのです。

 

シネマさんは
何とかS〇〇から
逃げ切ったというわけですね!

 

シネマさんとのお見合いで
彼の離婚理由以外は
何しゃべったか覚えていない。

 

ころんとしましては
お互い映画好きということもあり
趣味が合うので
外お見合い希望のお返事を
出しました。

 

しかし
話は盛り上がったかのように
思えたにも関わらず
結局断られてしまいました。

 

理由はいつものごとく
話が合わなかったとか
雰囲気が合わなかったとか
そんな感じだったと思う。

 

多分離婚という
デリケートな話を
根ほり葉ほり聞いてしまった
わたしが悪かったのだろう。

 

あるいはやはり
一回り下の妻がいた男にとって
初老のわたしは
年を取りすぎて
魅力がなかったのかもしれない。

 

とりあえずシネマさんは
S!G!I!嫁から逃げ切っただけでなく
ころんからも逃げ切った
というわけですね。

 

しかしお見合いというのも
趣深いものだな。

 

たった一時間ほどの時間
男女がお互いを探り合い
相手の人生をほんの少し
垣間見る。

 

30人以上の男性と
お見合いしてきたわたしは
30人以上の男性の人生を
ほんの少し垣間見てきたことになる。

 

だからこそ
婚活レポートが成立するし
婚活ブログは
人気ジャンルなんだろうね。

 

そこに様々な男女の
人生を垣間見ることができるからだ。

 

婚活とは
何と奥深いものなのだろうか 。

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