バブル姫があまりに
仕事しないために
入社した二人の
中途採用者。
一人は体が大きいので
カラさんと名付けた52歳。
もう一人は
細身で目のぱっちりとした
40代半ばの
専門的資格を持っている女性。
専門的資格を持っているので
専子=千子さんと名付けよう。
二人はデキル子さんに
仕事を教えてもらうことになる。
デキル子さんが
二人ともよく仕事が
できると感動していたので
わたしはつい、
「それ、
バブル姫があまりに
仕事ができなかったから
よく見えるだけちゃいますか?」
って言ってしまいました…。
性格悪くてごめんなちゃい…。
デキル子さんは
「そんなことない。
私は今まで派遣社員とか
いろいろ教えてきてるし、
その中でも優秀な方だ。」
と答えておりました。
またカラさんが入社時
「仕事が覚えられるか不安…。
みんなの足手まといになったら
どうしよう~。」
と心配していたので
わたしは、
「大丈夫!
カラさんはとても
ラッキーなんですよ!」
とよく分からない励ましをしていた。
要は
バブル姫があまりに役立たずで
頭が悪いから
その後に来た人は
誰でも優秀に見える。
だから最低限の社会的常識があって
真面目にさえ働いていれば
誰でも良い評価がもらえますよという
イヤミな励ましである。
周りのみんなは
わたしの謎の励ましを聞いて
「何か、悪意ない?」
と
恐らく隠された意味を
理解したのか苦笑しておった。
その話は別として
皆からは優秀という
評価を与えられたカラさん。
しかしバブル姫だけは
なぜかカラさんのことを
とてもバカにしていた。
仕事のことではなく
容姿を取り上げて
ブスだ、デブだと
本人に直接言うというのだから
驚きである。
「52歳で雇ってもらえただけ
有難く思え。」
とか言うらしい…。
オマエ、ナニサマ?
そうそう
バブルのお姫さまだった。
ちょっと
まともな社会人なら
言えることではないよねー。
まあ
いかにバブル姫が
まともでないかを綴るのが
このブログなんで
もっと勘違い発言くれよーってとこか。
あまりにカラさんにたいする
風当たりが強いので
わたしは不思議に思って
周りの人に
「それはカラさんだけであって
千子さんことはバカには
しないのですか。」
と聞いてみた。
するとやはり
千子さんのことは
バカにはせず
カラさんにだけ
ネチネチと
ひどいことを言うのだという。
何でだろ~
何でだろ~
カラさんが千子さんより
年食ってるからか。
それか容姿で劣ると
判断されたため
バカにしていい存在と
決めつけられたのか。
あるいはバブル姫と
カラさんは年が近いので
張り合っているとか?
真相はバブル姫に
聞かないと分からないが
別にわたしの前で
カラさんを
バカにしてるわけじゃないしね。
直接注意することも
真意を聞くことも
できないわけ。
当のカラさんは
バブル姫のマウンティングを
気にしていないようだから
よかったけど…、
という話になったが
そんなこともなかった。
可哀想にカラさん
ストレスためてたんだろうね。
ある日とうとう
爆発する出来事があった。
その日は千子さんと
アルバイトさんが
休みをとっていたため
カラさんにとって
とても忙しい日になってしまった。
一人で電話をとり
普段しなくてもよい仕事まで
請け負うなど余裕がない日だった。
しかしバブル姫は
翌日休みをとっていたため
その日にカラさんに
引継ぎしたいことがあったらしい。
そこで朝一番に
カラさんに
「今日、空いてる時間ない?」
と確認したという。
ここでカラさんが
バブル姫の依頼を
断ればよかったのだろうが
時間が空いたらお知らせすると
半ば引き受けてしまう
かっこうとなった。
しかしその後
カラさんには
次々と仕事が舞い込み
一向に
手があくことがなかった。
するとバブル姫が
少しお怒りモードで
「カラさん
まだ手があかないの?」
と催促したという。
見かねたデキル子さんが
「バブル姫さん、
カラさんは忙しそうだし
その仕事
私がやろうか?」
と助け舟を出したという。
するとバブル姫は
このデキル子さんの
有難い申し出を
断ったという。
そこでカラさん始め
周りの皆は
バブル姫が
カラさんに仕事を
依頼することを
あきらめたと解釈した。
しかしまたしばらく
経ってからバブル姫は
「カラさん
いつになったら
手があくの!?」
とかなりな
お怒りモードで
再催促したらしい。
もういっぱいいっぱいだった
カラさんも腹を立てて
「わたし、アホやから
そんな急に言われても
できません!!」
と言い返したという。
わたし、アホやから…は
言わなくてもいいわな、
とこの話を聞いて
わたしはデキル子さんに
この事件の感想を述べた。
カラさんもカラさんで
たまに言葉のチョイスが
???という時がある。
入社間もない頃
後から千子さんの
入社が決まっていると聞いて
「私より
その人の方が
仕事ができはって
用無しになったら
どうしよう~。」
とか言うのである。
ウザイわー。
そんなの自分で努力して
何とかせーや!!
と
就職超氷河期
ロスジェネ時代を
生き抜いてきた
ころんは思うのである。
そんな考えは
新しく入って来る
千子さんにも失礼やろが!!
またある時
わたしの鹿児島の叔父に
不幸があり
仕事を休むことになった。
わたしはお葬式のため
鹿児島に出かけたのだが
おみやげとして
かるかんまんじゅうを
買ってきた。
するとカラさんは
かるかんまんじゅうが
大好きだと
たいそう喜んでくれた…、
のはいいのだが
言うにことかいて
「叔父さんが亡くなったおかげで
こんな美味しいものが
食べれるんですね。」
と言った。
それ、ちょっと
言葉のチョイス
おかしくない?
わたしの頭の中に
?がいっぱい浮かんだが
さほどカラさんと
からむこともないので
聞き流すことにした。
このようにカラさんの発言も
時々ちょっと
デリカシーに欠けるというか
自分の都合だけか!
と感じることがある。
とはいえ
バブル姫という
大物の陰に隠れて
カラさんの無神経さなど
取るに足らないことだと
話題にもなりませんがなー。
わたしの心の中で
留めてるだけ。
そのようなことで
バブル姫と
カラさんの間に
決定的な亀裂が
生まれたというわけ。
バブル姫も
カラさんが自分の仕事を
手伝ってくれないことの
捨て台詞として
「仕事のやり方
考えなあかんな!」
と怒ってたらしい。
いや、
お前がなー。
二人も休んでいる、
誰が見ても忙しくて
いっぱいいっぱいのカラさん、
デキル子さんが遠まわしに
カラさん、今日は余裕ないよと伝える…
これだけの情報があっても
空気を読めなかったバブル姫に
「ホンマ、アホですわ!」
とカラさんも
相当お怒りだったようすです。
そしてこの出来事を堺に
ますますバブル姫の
カラさんに対する
風当たりがますます強くなった。
それは忘年会か新年会か
お酒の席の出来事であったという。
続く
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