4歳年齢をごまかして登録していたマッチングプリユーブライドの婚活をお休みすることにしたプチ初老ころん。
その大きな理由は、資格の勉強をしようと思ったから。
それと年齢をごまかして活動するのはよくないかなと思うようになったから。
そしてやっぱり婚活が上手くいかないことから、ユーブライドではわたしの望むような出会いはないような気がしたからである。
要は熱心に婚活しようという気持ちが萎えていったのです。
そんなある日のことです。
モト彼のフレディから、お正月に遊ぼうと連絡があった。
どこでもわたしの行きたいところに連れて行ってくれるという。
どこでも連れて行くといっても、わたしが提案するとだいたい却下される。
興味ない、とか、面倒くさい、とか言われてさ。
だから全然本当に行きたいところには連れて行ってもらえません。
結局るり渓温泉のイルミネーションに行くことになった。
るり渓温泉は京都市内から外れて、一山越えて、ふた山越えて…
って…、そんな山越えないけどなー。
かなり田舎にあって車でないと行くことが厳しい。
ちょっとしたドライブデートですわな。
フレディと会うのは、久しぶりで、一年ぶりか、2年ぶりか、3年ぶりか…、もう忘れた。
久しぶりに会って、何て言われたのかなぁ。
「お前、太ったなぁ。」ってしみじみ言われたのかな。
もう忘れた。
確かごはん食べてからイルミに行ったのかなぁ。
記憶があいまい。
フレディに車を運転してもらうので、お酒は飲めず、多分ファミレスかどっかで食事でもしたんじゃないの?
久しぶりに会うのにファミレス。
そのように気取らない関係なのです。
といえば聞こえはいいが、手を抜かれているのです。
るり渓についたら、雨がしとしと降っていた。
まだイルミネーションは始まってなくて、売店を見たりして時間をつぶす。
わたしは家のおみやげを買ってたけど、フレディはずっとタバコすってたな。
やがてイルミネーション点灯の時間が近づいて、わたしはトイレ行くからフレディに先に行っといて~とお手洗いを探した。
そしたら用がすんで、イルミに向かってるときに、フレディはチケット買ってくれていて、「点灯が始まんぞ~。」って呼びにきてくれた。
その日はスタッフの人が、店頭までのカウントダウンを一緒にするよう来客に呼びかけていた。
3,2,1…、で一斉に点灯される。
パチパチパチ…、と拍手が沸き起こっていた。
フレディは、雨でずぼんが汚れるとかいって、すそをまくりあげて、一人でスタスタとイルミネーションの中を歩いていく。
久しぶりに会ったのにこの扱い。
一緒に並んで歩いてくれたらいいやんね。
フレディに言わせれば、イルミネーションなんて、ライトが光ってるだけなんだって。
るり渓のイルミネーションは、やはりなばなの里なんかと比べると、スケールが小さい。
フレディもなばなの里に行ったことがあるという。
誰となばなの里へ行ったのかて聞いてみたら、前の嫁って言ってたのかなぁ?
もう忘れた。
わたしたちが周囲からどう見えているかというと、フツーにカップルか夫婦だろうな。
フレディはわたしより一つ年下なんで、年齢も同じぐらいに見えるだろうしさ。
イルミネーションを一通り眺めて、わたしたちは、るり渓を後にした。
暗い田舎道に車を走らせる。
フレディは当然のように、自分の家までわたしを連れていった。
身の丈に合わない高級住宅地に、共働き前提で前の嫁と一緒に建てたため、予想外のローンに苦しめられているおうちです。
わたしも何の抵抗もなく、フツーに、フレディの家にあがりこんだ。
続く