ユーブライドで知り合ったバツイチの殿方、ヨクヨーさんと会うことになったプチ初老ころん。
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当日、わたしは指定の都ホテルに早めについたものの、すでにヨクヨーさんは到着してロビーのソファに腰かけていた。
写真のままの男性だった。
で、わたしから声をかければよかったんだが、何となく、声をかけづらく、ウロウロとヨクヨーさんが気がついてくれるのを待ってみた。
しかしヨクヨーさんは一向にわたしに気がつく気配はない。
そこでわたしは同じ列のソファの端に、最初からいましたよ、風にこっそり腰かけてみる。
でもヨクヨーさんは気がつく気配もない。
わたしはなぜか自分から声をかけにくく、そのままヤツが気がつくまで待ってやった。
やがて約束の時間が過ぎて、ヨクヨーさんはキョロキョロし出し、わたしに気がついたようで、声をかけてくれた。
ころんさんですよね、だったかな。
もう忘れた。
そして無事に会えて、イオンまで歩いていって、適当なレストランを探す。
ヨクヨーさんがレストラン一覧の看板をながめている後ろ姿を見て、わたしはすごい色使いのセンスのファッションだな~とぼんやりと彼を見つめる。
こんな色使い。
紫のダウンジャケットに、真っ赤なパンツ。
別にダサかったわけでも、ケバかったわけでもないが、すごい色使いだなぁという記憶がだけが残っている。
記憶に残らない男の、希少な記憶。
そして適当なレストランに入った。
多分洋食で、パスタ食べたような気が…。
記憶が残っていない。
ヨクヨーさんはこの日、この近くに、会社関係の試験かセミナーなの用事があって、そのついでのわたしとの出会いだと言う。
さて、レストランで夕食をともにしながら、いろいろとお話しはしたものの…、
本当に内容を覚えていない。
このヨクヨーさんの話し方ときたら、抑揚がなく、要領を得ず、退屈な会話だったのだ。
抑揚のない話し方が特徴だったので、ヨクヨーさんと名前をつけたのです。
とりあえず仕事のことなど、わたしはいくつか話題をふった。
するとわたしのふった話題に答えてくれるのだが、何となく、だらだらと、オチも何もない話が続く。
聞いていても面白くも何ともない。
別に面白い会話を求めているわけでもないのだが、面白くないと感じさせてしまうほどに面白くない。
何でだろう。
ちんたらちんたらしゃべるからかな。
別に面白い会話でもないけど、聞いているのは苦痛でない、という会話も多くあるのに、ヨクヨーさんの会話は面白くない。
聞いているうちに、苦痛になってくる。
話が長いからか。
長いか短いかで言えば長い。
が、長すぎることはないのだが、やはり何の話をさせても面白くないのだ。
何だかなぁ…。
わたしはだんだんヨクヨーさんの抑揚のない話を聞く苦痛に耐えられなくなってきた。
もう時間いいだろうと思っても、まだ30分も経っていない。
話がつまらん人としゃべると、時間が長く思われる。
確かヨクヨーさんからわたしに話題をふることはほとんどなく、会話が途切れたら、わたしが適当に話をふる。
それについてヨクヨーさんが、だらだらとしゃべる。
そんなことが繰り返されていた。
何なんだろうね。
抑揚のない一本調子のしゃべり方だから、聞くのが苦痛だったのだろうか。
フツーにわたしが聞いたことを、答えてくれてるだけなんだけどね。
やはり会話はキャッチボール。
ときには、こちらに会話を返したり戻したりしてくれないと、一方的に聞いているだけでは、退屈になってくるんだろうね。
あまりこちらに質問がないところをみると、わたしに興味がないのか、女性そのものに関心がないタイプなのか。
でも形式だけでも結婚はしたい、みたいな…。
特に面白みもない男なので、これといった大きな理由はないのだけど、ヨメが逃げていった理由もおもんぱかられるというものです。
一生こんな話のおもしろくない男と過ごすんだと思うと、ものすごい閉塞感だろうな。
何だかなぁ、という手詰まり感に堪えきれるかどうか。
そのようにわたしもこの男性と食事して会話するのにも、手詰まり感を感じ、苦痛だったので、てきとうなところで、お店を出ようと提案する。
わたしは基本、男性がお店出ましょうかというのを待つタイプなのだが、このときばかりは、自分から終わりをうながしました。
会計はヨクヨーさんがしてくれた。
そしてわたしが財布を出して、お金を払うフリだけしたら、なんとまあ、お金を徴収されていまいました。
わたしが気に入られていないのか、こいつがケチなのか。
そのように、ヨクヨーさんは悪い人ではなく、フツーに良い人だとは思うのですが、パッとしない、冴えないお見合いとなってしまいました。
続く
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