とうとう派遣契約を終了させられそうになるも、見極め期間中に業務態度を改善したら、継続の可能性ありと、首の皮一枚でつながったプチ初老ころん。
性悪係長によれば、わたしの電話対応や言葉使いに問題があるという。
しかしわたしは全く身に覚えがないのです。
このときは気がつかなかったが、後から考えると、引き金になった最大の出来事はコレかと思います。
空気を読めない派遣社員 取引先にキャバ嬢同伴出勤お願い電話のような宴会お誘い連絡をする!P企業16
確かに性悪の言うとおり、キャバ嬢のようにブリブリとフレンドリーに、宴会のお誘い電話を取引先にかけておりますね。
これが、ビジネスパートナーを逸脱した行為だったのか…。
だいたいわたしは今まで、一流デパートや一流結婚相談所で、接客という仕事をやってきたわけです。
言葉使いが悪いなんて、注意を受けたこともないし、きれいな敬語を使うことに自信満々なのです。
わたしが問題のある言葉使いなどするわけがない!
全く性悪は起こってもいないことをでっち上げて人を陥れようとする、とんでもなく性根の腐った、ケツの穴の小さい男だわな!
あら、ころんったら、一流デパート仕込みの美しい敬語がお得意なはずなのに、汚らしい言葉を使ってごめんなちゃいね。
まあ、良くも悪くもわたしは語彙力が豊富なんですよ。
恐らく今回のわたしの派遣切りは、性悪にとっては、わたしのせいで、所長を誘わずに取引先と宴会をしようとしたことがばれた制裁なんだと思う。
でもわたしからしたら、キイさんに頼まれて仕方なくかけた電話なので、わたしは悪くない!と一切反省していなかったので、これが原因とは考えが及びもしないのです。
なので、当時は、全く身に覚えがなく、それでも真摯にこれまでの自分の言動を振り返ってみた。
そこで思い当たることもあったので、派遣会社にこのようにメールを送った。
送り相手は、出産退職の決まっている担当者と、新しいイマイチさんの二人です。
が、メインでわたしの担当をしてくださるのはまだまだ引き続き、出産退職さんのようです。
本日は、お忙しいところありがとうございました。
ご期待に沿えず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私も自分なりに振り返ってみて、今回の予兆はいくつかあったことをご報告いたします。
私の主な仕事は、終わった業務を書類上完結させるために、いろんな方(取引先さん、営業さん、資料課さん等)から書類を集めることです。
毎月、いくつ完成させたかを報告いたします。
前回お話した通り、この完成させた書類が前月より少ないと、仕事をしてないとみなされ、継続できないよという発言が福岡係長からありました。
そのことがプレッシャーで、取引先にたいしてしつこく催促したり、書類を届けてくれる日を約束させる等、厳しい態度になっておりました。
また、取引先にともだちの会に入会しないと、仕事ができなくなると伝えさせられるなど、いやなことを言う仕事を請け負っておりました。
私なりに言い方を工夫しようと努力はしましたが、いやなことを言うという仕事上、伝え方の改善は難しいように思えてきました。
先週ですが、性悪係長より、完了書類を増やさないと継続できないと言われたことを、お昼休みに何人かの方に相談いたしました。
「ころんさんの努力次第で、完了書類は増やせるの?」とある女性に尋ねられたので、「みんなから嫌われる覚悟で、さらに激しく書類を催促して、提出してもらえばできるかも?」と冗談混じりで答えると、「性悪さんは、ころんさんが厳しい態度をとった相手にたいして、『ころんさんがごめんな。』と言うような人よ。」とおっしゃいました。
つまり、私にいやな役目を負わせて、自分はいい顔をする人だという意味だと解釈します。
今回ご指摘を受けた件は、まさにその女性の言った通りのような気がしてなりません。
今後、態度を柔らかくした上で、性悪係長の求めるレベルに応える自信がありません。
ここが踏ん張りどころなのか、新しい道を探すべきなのかは考え中です。
見極め期間の間は、精一杯努力するようにいたします。
またご相談に乗っていただけることを、有難く存じます。
以上、とりとめのないこと を長々と失礼いたしました。
………………
すると派遣会社からは、以下のようにお返事が届きました。
………………
ご連絡ありがとうございます。
とんでもありません。
早期から性悪様と直接面談する場を設けられていたら、もっと対策についてお話できていたのではないかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ご報告頂いた内容、これまでの面談で伺ったお話からも、期日をお守り頂くよう催促を促す必要があるお仕事であること。
また、完了報告数によって継続の有無を天秤にかけられるようなプレッシャーがあった為、その指示に応えられるようころんさんなりに考えご対応頂いたんだと把握しております。
ころんさんの誰とでも打ち解ける協調性や話やすさ、自分のできることできないことを見極め、はっきり言ってくださる点は先方からもころんさんの良さでもあるとのお話もございました。
今回ご指摘頂いた点、
・電話やメールでの相手への対応
・言葉遣い(周りの方に対し、少しフランクになりすぎたり、ビジネスパートナーとの会話を逸脱したものの言い方がある)
については、意識して対応して頂いても宜しいでしょうか。
これまでの書類の報告数を維持しつつ、ご指摘事項について意識して対応頂くことが理想ではありますが、それが難しい場合はまずはご指摘頂いた点の改善を優先して頂けますか。
昨日のお話では先方より完成書類の報告数に関するご指摘はありませんでしたし、そもそも催促した上でご提出頂けず完了書類が遅れてしまうのはころんさんだけの責任ではないので別の対策を考える必要も出てくると思います。
万が一、今回契約満了という場合もお仕事の募集は多くなってきておりますので、ご安心ください。
ころんさんのご要望に合わせて弊社としてもサポートさせて頂きますので、何かご不明点あればいつでもご連絡ください。
ありがたいお言葉ですの~。
というより、いたって正論をおっしゃってるね。
若いのに立派なことです。
わたしはその日から毎日、性悪から注意を受けた点について、モンモンと考え続けた。
確かに指摘されたことにたいして心当たりもある。
だがそれを改善したところで、また新たに難癖つけられて、一方的に派遣を終了させられるかもしれない。
そして今回の難癖の最大の要因。
それは性悪がわたしのことが嫌いだから、制裁を与えたかっただけとわたしの中で結論が出た。
そのような個人的好みで、毎回毎回更新のたびに、今回で終了されるかもと、ビクビクと性悪やヒトラーの顔色をうかがいながら、働き続けるなんてゴメンだ!
あんなキチガイどもに、服従するなんてゴメンだ!
身に覚えのないことで(少しはあるが)、一方的におとしめられ、いわれのない誹謗中傷を受けるなんてゴメンなのさ!
それだったら、一歳でも若いうちに、新しく働き口を探した方がいい。
という結論が、出てしまいました…。
そこでわたしは、ヒトラーと性悪のお望み通りに、契約を終了させることにしたのです。
フン。
わたしより、仕事ができて若くてかわいい子でも新しく雇えばいいんだ。
そんなコが派遣で存在するならなー。
そこでわたしは派遣元にこのようなメールを送った。
………………
契約更新についてですが、せっかく見極め期間を設けていただいたのに、終了することにしました。
というのは、こんなに簡単に終了にされるのであれば、いつ同じことが起こるとも限らないし、将来を見据えて働くことができないという考えに落ち着いたからです。
また私が今まで頑張ってきたことが、認めてもらえなかったというショックもあります。
出産退職さんが、もっと早くに性悪係長と面談する機会があればとおっしゃってくださったように、私について問題が大きいならば、なぜ、係長から派遣元やヒトラー所長に注意喚起が今までなかったのでしょうか。
性悪係長が突然、そういう気持ちになられたような気がします。
このような理由で、契約を終了いたします。
………………
ついでに、フランクな話し方をしたり、所長にため口を使ったのは、お酒の席での出来事だと思いますということも書いておいた。
するとこんな返事がきた。
………………
先方の懸念点はこれまでのメールやお電話での対応において何度か気になる発言や文書があり、必要に応じて注意をしてきたが是正がみられなかったので、といった内容が主なお話でした。
また懸念点について具体的な内容を伺った際、飲みの席での発言についてお話はありませんでしたし、飲みの席での数回の出来事が根本の原因であるとは思いません。(しかし、ころんさんにお心当たりがあるようであれば、普段の注意やご指摘についても少々本音と建前の境界が判断しにくい言い方をされる方なのかもしれません。)
また確かにお伝えした事項について今回ご指摘はございましたが、ころんさんの日頃のお仕事の処理能力や先のメールでもお伝えしました、お仕事における判断力などについてはお褒めの言葉も頂いておりますので、これまでご尽力頂いたことを全くご評価頂いていない訳ではございません。
先方にご評価頂いている点は引き続き継続頂き、ご指摘事項について改善対応をお願い致します。
………………
わたしはこのお返事を読んで、出産退職さん、若いのに頭の良いひとだなと感心しました。
特にわたしが、お酒の席で、失礼な発言をしたという報告にたいして、性悪を分析したこのお返事。
「ころんさんにお心当たりがあるようであれば、普段の注意やご指摘についても少々本音と建前の境界が判断しにくい言い方をされる方なのかもしれません。」
これが性悪課長の性格を見事に突いていると思う。
本音と建前が境界しにくい言い方をするというよりも、本音を言えばただの難癖に過ぎないので、建前をでっち上げて本音を上手くくるんで、こちらを悪者にするのが得意な人でーす。
簡単に言うと、人のせいにするのが得意ってことですよ。
何はともあれ、わたしは、P企業を去る決心をしたのである。
続く