結婚相談所のお見合いで出会って、実に7回目のデート中の殿方とプチ初老ころん。
デートなどという甘いものではなく、初老の太った見た目も醜い男女が、醜く罵り合うという修羅場だった。
セーブタがあまりに何度も同じことを言う物分りの悪さにイライラしたわたしは、
「何度も同じことを言わないと理解できないってことは、きっと仕事もできないんでしょうね!
わたしなら担当変えてって言ってやるわ!」
と切れ散らかしながら言ってやった。
するとセーブタは、
「いいえ、仕事はできます。よく褒められます!」
と言い返してきた。
こんな近畿大学程度の私立大学を三浪もするバカが、仕事ができてお客様から褒められるってことある?
しかしこいつの務めるかんぽ生命は、高齢者を食い物にした悪徳企業。
そしてセーブタはハゲでデブとはいえ、一見お地蔵さんのような人の好さそうな顔をしている。
頭のボケかけた年寄たちは、お地蔵さんのようなふくよかな男に同じことを何度も言われると、とてもていねいに根気よく説明してくれるって解釈するとか?
一時期、郵便局はダウンタウンの松本人志を起用したCMで、「バカまじめ」というイメージ戦略を行っていた。
セーブタの顔はまさにそんな感じ。
頭は見るからにノロそうだが、人の好さそうな顔をして、とても他人を騙すことなんてできないいい人なんだろうなって思わせるような容姿。
ころんの所属する結婚相談所の仲人さんも言ってたもんね。
「人のよさが、お顔からにじみ出てましたね。」ってね。
でもわたしは、自分で自分のことを仕事ができるって平気で言うヤツを信じない。
そういうヤツが仕事できたためしがない。
だって本当に仕事できる人は、自分で主張する前に、周囲から「あの人はできる!あの人はすごい!」てさんざん言われるわけやん。
だからあえて自分で言う必要がないわけ。
だから自分で仕事ができる!と主張するヤツは、きっと誰からも褒められないから、自分で自分を褒めて必死で主張するしかないんだろうな~って、わたしは思います。
だからセーブタは仕事ができないに決まっている。
頭が悪すぎて、世間話すらまともにできないんだからな。
そのようなことで、お互い罵り会う二人の間に何とも気まずい空気が流れる。
わたしはもう帰ろうかな、帰ってやったらわたしの怒りが伝わるかな。
こいつといても不愉快なだけだしさ、とこの後どうするか考えあぐねていた。
すると、頭のノロ過ぎるセーブタだが、さすがにこの雰囲気はまずいと気がついたのだろう。
時、すでに遅しだがな。
セーブタは、とうとうわたしが専業主婦をするという主張を許容することにしたようだった。
「専業主婦でいいですが、子供ができたら働いてほしい…」
と言いかけたのだが、それを聞いたわたしは
「子供は産みません。」
と冷たく言ってやった。
わたしからの三行半だった。
お前の子供を産むつもりはない、
つまり、セーブタと結婚する気はもうない。
そういう意味で、わたしは言った。
しかしセーブタはそうはとらえなかったようだった。
以前からわたしが、年齢的に妊娠出産が厳しいと発言していた通りにセーブタは解釈した。
つまり、わたしが子供を産まないのではなく、産めないのだと、とらえたみたいでこう続けた。
「高齢出産ですからね。
ダウン症や障害児ができる可能性も高くなるっていいますしね。」
こいつは本当にわたしの怒りに火をそそぐことしかできなくて、頭悪すぎて笑えるな。
しかしこのときのわたしは笑うどころか、さらに怒りをヒートアップさせて、セーブタを黙らせてやった。
「高齢出産にリスクがあることぐらい、あなたに言われなくても女性は皆分かってるんですよ!
自分の体のことは、自分がよく分かっている。
女性の方が女性の体について知っているに決まっている!
なのに年齢や女性特有の機能について、男性がとやかく口を出して優劣をつけるのは、下品だし失礼や!」
するとセーブタは初めてしまった!という顔をして黙り込んだ。
しまった!という顔をしたということは、わたしの言う通り、
「男性が女性特有の体の機能について、とやかく言うのは失礼である。」
ということを理解したのだろう。
俺、やっちまったな、と後悔したってことだろう。
何を理解できて、何が理解できないのか、こいつの脳みその基準がよく分からん。
救いようのないバカということだけは、理解できる。
だいたいセーブタには姉が二人いるという女系の家庭である。
女姉妹がいるという男と付き合うメリットって、女性に夢を見ておらず、女性の扱いがうまいってとこなのに、セーブタにはまったくそれがないんだからな。
姉に囲まれて育った意味なし。
これならば、男兄弟しかいないフレディや、上村部長の方がよほど女の扱いが上手いで。
上村部長とは、こちらのブログには初めて登場するが、あるとき酔っぱらってわたしの手をにぎり、わたしをときめかせた既婚者です。
わたし好みの細みのイケメン。
しかしわたしとの間に突出して説明するほどのことがあったわけでもないので、このぐらいにとどめておく。
話をセーブタに戻そう。
初めてわたしの言いたいことが、セーブタに伝わり、自分は失礼な行いを繰り返したと理解させることに成功したのです!
わたしたち、やっと心が通じ合えたのね!
これで何もかも丸くおさまった!
めでたし、めでたし…。
ってなるわけないわな。
続く