わたしがプロのマリッジカウンセラーとして結婚相談所で働いていたときのこと。
こんな出来事があった。
正確な年齢覚えてないんだけど、例えば37歳の男性がいたとしよう。
その男性がある34歳の女性を、年齢を理由に断った。
子供がほしいのでその年齢はちょっと…みたいな感じでさ。
だったら年齢なんて最初っから分っていることなのに、会わなきゃいいと思わない?
何度かデートしてから断ったという。
わたしは同じ女として憤慨した。
年齢や子供が産めるかどうか、つまり生殖器がきちんと機能してるかどうかをお断りにするのは
女性蔑視であるし失礼である。
何より生殖器、子供が産める産めないで女性の価値を計るのは下品である。
実際に女性の価値を子供が産めるかどうかで計っている本音があったとしても、口に出さないのが大人としてのマナー、男の優しさってもんである。
だから女性の優劣を年齢や生殖器の機能で決めるのは、モラルハラスメントでありエイジハラスメントでありセクシュアルハラスメントである。
ぶしつけで安易な男だところんがプリプリ怒っていたらですよ。
何とその男性、別な35歳の女性と結婚が決まって成婚退会したのである。
34歳の女性を年齢で断っておいて、35歳の女性と結婚したのである。
本当はそれほど年齢にこだわっていたわけではなかった。
つまり年齢を理由に断ったけど、本当は別に断りたい理由があったのだろう。
多分、本当は性格が気に入らなかったんじゃないかな。
あるいは相手の家庭に何か許せない事情があったとか、真相は分からない。
年齢で断るというあえて失礼なことをすることによって、嫌われるように持っていったのかもしれない。
子供が持てるかの有無で断った最低な男だと思ったが、実はいろいろ考えての思慮深い男だったとか?
いや、そんなことはない。
傷の浅い断り方など、ほかにいくらだってあるからだ。
もしかしたら、あえて傷つけてやろうと年齢で断ったのかもしれない。
そんなわけで、プロのマリッジカウンセラーであるわたしは、このような男たちの表の顔、裏の顔をさんざん見るハメになったのである。
わたしたちはいつも男に差別され、査定されている。
それは女たちも同じだけどね!
人類皆平等なんて子供騙しの真っ赤な嘘だろう。
わたしたちは差別せずには生きられないのだ。
わたしは民主主義は差別主義だと思ってる。
能力のあるヤツはお金持ちになれるが、バカは底辺を生きろという差別社会なのだから。
頭の良さで階層にあった人生を送らなければならないのだから。
選ぶという行為自体が、もともと差別行為なのではないか。
だからまあ、婚活でショックな理由で断られたとしても、それが本音かどうかは分からないということである。
だからあんまり気にしない方がいいかもね。
ちなみにわたしは相手のためにも、婚活で断るときは、本当の理由を伝えるようにしていた。
どうしても言えない理由あるときってあるやん。
さすがに「生理的に無理でした。」は失礼かなって思う。
年齢で断るのも失礼なんで、遠回しに伝えるといい。
そういうときは
「結婚にたいしてお互い求めるものが違うような気がしました。」
「私の中で結婚にたいする譲れないポイントがずれていました。」
って言うといいよ。
それでも相手がしつこく食い下がってきたら、無視すればいい。
でもわたしは
「そういうしつこいところがウザいんですよ!」
「そういう人の話を聞かないところがイヤなんですよ!」
って言ってやるけどな!