わたしのロッカーの前に、このように洋服をつるしている片付けられない症候群のバブル姫(50歳・独身・バブル負の遺産)
これではわたしは自分のロッカーを開けられませんと、バブル姫に注意した。
そしてひと悶着あったのだが、一応は解決したかのように思えた。
が、新たな事情が出てきたのである。
何度かこのブログでちらりと書いているが、わたくし、この業界一位二位を争う大企業で、派遣から正社員になることができました。
まあ、この輝く美貌と溢れる知性、有能さを考えたらとーぜんの待遇だわな。
というのは冗談で、この件についてはまた改めて書こうと思う。
しかしわたしが望まなかったこと、たいへん苦痛であることには、正社員は制服を着用しなければならないのだという。
ガーン!!!
わたしは制服が大嫌い!!
なぜ制服が嫌いかは改めて語るとして、制服を着なければならなくなった…。
となると、当然、ロッカーの前でゴソゴソ着替えをすることになる。
どう考えたって、つるされているバブル姫のお洋服が、着替えるときに、邪魔になるということは、火を見るより明らかなのである。
今までは、ロッカーなんてほとんど使わないから、多少邪魔でもバブル姫の服がつるしてあっても、我慢することにした。
しかし、制服に着替えなければならないというのであれば、一日二回、バブル姫のつるされた衣装を気にしながら、着替えることになる。
そんなのは、ごめんだ!!
で、普通に考えてバブル姫に事情を説明して、洋服を片付けてもらうのが、一番筋の通ったやり方だろう。
しかしわたしはもう、この件でバブル姫と話をするのがイヤだった。
一度失敗しているし、またグチグチ謂れのない嫌味言われて不愉快な思いをするのもね。
バブル姫となんか、不要不急でない限り、口をききたくない。
かかわりたくない!
と、わたしはどのようにこの問題を解決すればいいかと、もんもんと頭を悩ませる。
そしてだんだん腹が立ってきた。
だってさー、そもそもまともな社会人なら、どう見ても、ロッカー開けたりその前で着替えたりするのに邪魔なところに、洋服つるしたりなんかしない。
よしんば洋服をかけたとしても、「邪魔で困ってます」って言われれば、片づけるよね!
何でわたしが、非常識なキチガイおばさんのために、こんなにもんもんと頭と心を悩ませなければならないんだ!
全くこの世は理不尽ときてやがる!!
こういう非常識で幼稚なおばさんのことを、こどもおばさんって言うらしいね。
で、妹に相談したところ、
「そんなん勝手に取ってやったらいいやん。
あ、邪魔なんで外しました~って。」
と言われた。
そうか。
いないときに勝手に外してやればいいんだ。
言っても分からぬバカには、強行突破あるのみ!
と、バブル姫が休みの日に、このフックを取ってみた。
強力なマグネット型フックで、外したとたん、腰に負担がかかりビビッと痛みがきた。
「あいたたたた…。勝手に外したからバブル姫の呪いで腰が痛い…。」
と言うと、その場にいた人は、大笑いしておった。
わたしは
「勝手に外した事情を、貼り紙で貼っておくわ。」
と皆に伝えて、貼り紙の内容を考ることにしたのです。
続く