職場でお気に入りの男性グリーソンさんと、何とか仲良くなれないかと、ひたすら神様に祈り続けたプチ初老ころん。
祈っても祈っても効果があらわれることのないある日のこと。
グリーソンさんの部下が、新しく入社したので、わたしはその人のパソコンの設定をすることになった。
で、もちろんグリーソンさんの部下なので、席はグリーソンさんの隣。
つまりわたしはグリーソンさんの隣の席に座って、あれこれパソコンの設定していたの。
グリーソンさんに話しかけたかったけど、きっかけもなく、パソコンの設定に必死だったわたしは余裕もなく…。
だってパソコンの設定なんて、たまにしかしないから、忘れるんだよね。
で、説明書読みながらパソコンの設定に四苦八苦してたら、グリーソンさんから話しかけてくれた!
わーい!
何をしゃべったかは覚えてないけど、たわいのない世間話だと思います。
グリーソンさんは、一人暮らしなのでさみしいらしく、常に話相手を探しているみたい。
で、今コロナで飲みにもいけず、「コロナ鬱になりそうや…。」とかそんな話だったかなぁ…。
それとか、以前にも新入社員の女の子が部下についたけど、すぐやめちゃった。
厳しくしたつもりはないけど、何でやろ…、とか言ってたような。
わたしは、女性は結婚とかですぐ辞めますからって慰めたのかなぁ?
もう忘れた。
それでわたしは、グリーソンさんは話好きなので、わたしから話しかけたら、きっと喜んでくれるだろうという結論が出たのです。
だから何かきっかけがあったら、どんどん頑張って話かけることにしたのです。
さらに少し時間が経ったそんなある日のこと。
わたしが管理しているファイルの棚が、グリーソンさんの席の近くに移動したんです。
わたしは一日数回、ほんの数分だけど、必ずその棚のファイル整理をする。
必ず毎日出る重要書類がファイルされているからです。
ということは、グリーソンさんがいる時間をねらって棚のファイル整理をすれば、おしゃべりするチャンス到来!
この目論見は実に上手くいった。
わざとグリーソンさんの隣の席に座って、ゆっくりファイル整理してたら、グリーソンさんが話しかけてくれた!
わーい!
話の内容はあまり覚えてないけど、多分テレビの話とかかなぁ?
それでわたしからも話かけるようにして、常にグリーソンさんと会話するための話題をストックしておくようにしたのです。
ある時わたしは、グリーソンさんって大沢たかおに似てますねとベタ褒めしてみた。
グリーソンさんは言われたことないって謙遜してたけど
「こないだ仁の再放送して観てたんですけど、大沢たかお、もうグリーソンさんにしか見えないぐらいそっくりですよ!
たれ目で鼻が高いところとか…。
うちの妹が大絶賛で、『あんなかっこいい人が旦那やったらいいやろな~』て言ってますわ。
で、職場に似ている人いるでって言ってるんです。
妹は『その人、めっちゃかっこいいやん』って…。」
とまあ、わたしときたらグリーソンさんに気に入られようと必死だのう。
そしたら、大沢たかおはその昔、広瀬香美と結婚していたという話になったのね。
「大沢たかおも自分があれだけかっこよかったら、女性の容姿にこだわりはないんでしょうか…。
でも綾瀬はるかとも付き合ってましたよね。」
と、とにかく大沢たかおを持ち上げて、暗に似ているあなたを持ち上げているんですよ、アピール。
そしたら広瀬香美のユーチューブがはじけてて面白いよって教えてくれたわ。
ちなみにグリーソンさんの押しの女性は、広瀬すずとゆりやんレトリィバァ。
広瀬すずはともかくとして、ゆりやんレトリィバァが好みの女性なら、わたし、いけるんとちゃうん!?
またあるときは、バブル姫の話題。
「グリーソンさん、バブル姫と仲良さげですけど、一緒に仕事したことあるんですか?」
と聞くと、同じ営業所ではないけど、管轄が同じだったことはあるんだってさ。
バブル姫の珍行動はおさらまらず、最近おばーちゃんが持つようなキャリーカートを引いて会社に来るらしい。
で、そのキャリーカートをしまうべく、女子更衣室の下駄箱を改造するのに、グリーソンさんは無理やり手伝わされたという。
女子更衣室に入るのがイヤだから、「え~?」てイヤそうな顔したけど、バブル姫は聞いてくれなかったらしい。
で、グリーソンさんは、バブル姫のものまねをしてくれた。
ちなみにバブル姫もまた、りょうさんと同じで、すぐ誰かに独特のあだ名をつける。
親しいアピールだと思うのだが、結婚できない女はすぐあだ名をつけるという法則でもあるのでしょうか。
グリーソンさんを、グッソー、と呼んでる。
普通あだ名で呼ぶなら、「グリー」とか「グリ」だと思うんだが、バブル姫は独特のあだ名で呼ぶのよね。
あるときわたしがバブル姫に好みの男性を聞かれて
「鼻のでかい顔が好みなんですよ。
プルシェンコとか…。」
と言うと、
「じゃあ、グッソーやな。」
と勧められた。
グッソーて誰や?って思ったら、グリーソンさんのことだった。
グリーソンさんは、鼻が高いというか、鼻がでかいので、まあ、わたしの好みの顔です。
結局顔です。
で、グリーソンさんのバブル姫のモノマネ。
「グッソー、ワタシに2分だけ時間をちょうだい。
そんなイヤそうな顔しないで…。
力仕事だから手伝ってほしいの。」
とか言われて…。
と、グリーソンさんがバブル姫のモノマネをしてくれたので、わたしはコロコロ笑いながら
めっちゃ似てるー♡
と、大絶賛。
ああ、楽しい。
バブル姫に感謝ですね。
そのようにほんの少しずつ、かたつむりの歩行速度のようにほんの少しづつだけど、距離が縮まったような、縮まっていないような…。
さて今年の6月20日のことです。
この日は一粒万倍日と天赦日が重なる最強開運日とどこかの仲人のブログに書いてあった。
さらに別のスピチュアルブログでは、6月21日が372年に一度の奇跡の日であると書いてあった。
この日に願い事をしないのはもったいないので、近所の神社でいいから、何か祈ってこいと。
6月20日と21日とどっちが正しいのか分からないのだが、わたしは両方の日、神社に行って祈ったよ。
小さな祈りにしておいた。
どうかグリーソンさんと近々飲みに行けますように、仲良くなれますようにねってさ。
するとその翌日のことです。
最近コロナの対策のため、広い会議室で距離をあけて、女性同士でお昼食べてるのよね。
バブル姫がいた和室から、わたしたち子会社は出ていって、今はバブル姫が一人で独占してる。
その話はまたあらためて書くとして、会議室で、お昼食べてたらさ、グリーソンさんも一緒に食べにやってきたのです!
これは仲良くなる大チャンス到来!
こんなことってある?
神社で願った次の日に、こんなチャンスがやってくるんだよ?
でも結局、わたしとグリーソンさんの席は距離があったので、あんまりおしゃべりできなかった。
けど何かの話題で、「ころんさん」ってわたしにふってくれたんだー。
その話題は忘れた。
それからちょくちょく、会議室で一緒にお昼食べるようになったのです。
というのも、今はコロナ対策で、お昼休みに外食することが会社として禁じられているからです。
そうなると、わたしはコロナに感謝しかないね!
コロナで亡くなった方ごめんなさい。
志村けんさん、ごめんなさい。
でも結局コロナで全然飲みにいったりはできないので、やっぱりコロナは嫌いです。
そんなわけで、6月20日と21日に、グリーソンさんと飲みにいけますように、と祈ったら、早くも7月中旬にその願いは叶った。
恐るべし最強開運日。
こんなことならもっとだいたんに、7月中にグリーソンさんとお付き合いできますようにって祈っておけばよかったな、ちくしょー!!
また飲みに行ったきっかけはあらためて綴ります。
そしてわたしが気がついたのです。
神様は確かにいて、わたしを応援してくれてるのでしょう。
でもね、神様はすぐには願いを叶えてはくれない。
その願いがホンモノなのか、見極めてから叶えるかどうかを決める。
神様はいつもわたしたちを、その願いをかなえるにふさわしい人間が見つめているのです。
さあわたしは、神様からみてグリーソンさんにふさわしい女性なのでしょうか。
今は神のみぞ知る。