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ロスジェネ世代、正社員になれず次々と辞めていく R企業 その8

就職・転職活動

R企業での契約更新月になった。

そのときに、話をする時間を乞食部長はもうけてくれた。
で、わたしが正社員になれるように努力はしました、とだけ言っていた。

ホントかよ?
って嘘だってことは、ずっと後になって分かる。

で、わたしはこう言った。
正社員になれないならなれないで、契約社員を越えた仕事をさせないでほしいんです。
契約社員を越えた仕事を望むなら、正社員にしてほしい。

で、分かりましたー、と乞食部長は答えたのかどうなのか。
今となっては記憶があいまいだ。

そして間もなく、おめでたいことに、乞食部長は南の果てまで左遷された。

ばんざーい!
永遠にアデュー。

それから乞食部長と仕事でかかわることはなかったけど、たまに飲みに誘われていた。
で、仕方ないから年に2回だけ、我慢して行くことにした。
でないと、スエオや紙袋さんやおじーちゃんやナガイ課長がかわいそうやん。

が、最後の方はそれも断っていた。

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新しい部長

わたしの新しい上司、ナガイ部長は、どちらかというと寡黙で大人しい人だった。
前回も忘年会で少し登場しました。
課長から部長に出世して、わたしの上司となったのです。

顔が長いので、ナガイ部長と名付けました。
部下に注意することは、ほとんどなく、ほとんどない人だけあって、注意されるということは、相当ってことだわな。
わたしは業務上の注意を受けることは、ほとんどなかったと記憶している。

が、紙袋さんは遅刻を注意されていた。
30歳をとっくに越えた社会人が、大人しい上司に遅刻を注意されるって相当やで。

それから紙袋さんは、いつも紙袋をかばん代わりにして、営業に出かける。
だから紙袋さんという名前にした。

紙袋を持って取引先に行くことを、わたしも何度か遠回しに注意したし、ワンマン常務にも上村部長にも指摘された。
でも直らなかった。

しかしとうとう!ナガイ部長が紙袋さんにかばんを買わせることに成功したのである。
一緒に営業に出かけたとき、1000円均一のかばんやさんで一緒に選んだらしい。

ナガイ部長セレクトのバッグ。こんな感じの黒やった。
のちに登場するソームさんが、さすがナガイ部長セレクトと絶賛していた。

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感想(79件)

他にも紙袋さんは、自分が幹事の忘年会を急に欠席すると言い出して、陰で勝手な女やで!とか言われてた。
そのような大人しい上司だったので、わたしは穏やかな日々を過ごしておりました。

ナガイ部長としましては、京都に転勤してきてすぐぐらいは、ワンマン常務にやいのやいの怒鳴られていた。
そこでナガイ部長は、一時期は食欲も落ち、ストレスためてたみたい。
が、大人しいが要領はいい人だったので、すぐにワンマン常務の扱い方を覚えて、それからはあまり怒鳴られることもなくなった。

ただナガイ部長、乞食部長と仲がよかったのね。
おそらく、学会繋がり、二人ともSGI!だったからでアール。
学会員が多い、アール企業でアール。
当たり前なのだが、乞食部長のように、学会活動を社内ですることはなかった。

わたしがちょっと面白いと思うのは、一見人当たりがよくニコニコして、要領がよさそうな乞食部長。
一見いかつい顔で大人しそうで要領が悪く見えるナガイ部長。

本当は逆で、乞食部長の方がはるかに要領が悪く、ナガイ部長の方が、要領がよかった。
何でもナガイ部長、末っ子なんだとさ。
末っ子は本当に要領がいいで。
この人要領いいって思った人は、たいてい末っ子。

わたしは長女なんで、要領が悪いんですよ。
そのような事情で、ずいぶん仕事にも慣れたわたしは、平和に働いていた。
ときどき面白い事件は起こってはいたが、わたしには預かり知らぬこと。

その間に、わたしと同じぐらいに入ったり、わたしより後に入った契約社員たちが、正社員になれないという理由で、どんどん辞めていった。
わたしもこの波にのって辞めればよかったのだが、辞められませんでした。
いつか書いたように、社内に好きな人がいたからです。

それはさておき、今回は、辞めていった契約社員たちの事情をお届けしよう。

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ソームさんの場合

総務、つまりナオミ課長の部下として、わたしと同じころに採用された女性がいた。
総務なので、ソームさんという名前にしよう。
ソームさんも、わたしと同じロスジェネ世代に当たる。

色白で可愛い子だったので、社内にファンも多かったみたいよ。
一見大人しそうなのだが、かなりアクティブな性格だった。

で、ソームさんはナオミ課長に社員になりたいと訴えたという。
当時はすでに、ケチケチケーチ社長に代わっていた。
それまでの社長は、社会主義者で皆が幸せにとの信念のもと、望めば誰でも社員にした。
しかしケチ社長に代わってからは、生産性のない事務職は社員にしないという方針になってしまったのでアール。
そんなアール株式会社なので、アール。

そこで社員になるには、仕事で相当な実績を作らねばならないということになった。
実績…って、営業職でないと目に見えた実績を作るのは、ほぼ不可能やんね。

ナオミ課長が言うことには、社長が新しくなったのにともなって、社長付けの新しい営業部が出来るという。
主に新規の仕事をとることを目的とした部署。

で、その部署にソームさんを推薦してあげるから、そこで実績を作ったら社員になれるってことでした。
ソームさんは子供はいないが、結婚している主婦。
契約社員のまま、旦那をほったらかして、出張行ったり泊りの営業に出かけなければならないということです。

それでは割が合わないってことで、ソームさんは見切りをつけて、とっとと会社を辞めていった。
自分の仕事がいっつもナオミ課長で止まるって、プリプリ怒っておった。

でもいまだにナオミ課長とは仲良くしていて、何人かで飲みに行ったりしてるみたい。
わたしはナオミ課長と飲みに行くのはイヤだわ~。
って別に誘われておらんけどな。

「貧乳は女子の永遠の悩みなの~。」

とか、胸の谷間丸だしの服着て言うんやで。
もう更年期障害になろうかというアラフィフのばーさんがよー。

イラってくるんや、イラって。
貧乳が女子代表の悩みみたいに言うな!
わたしは物ごころついたころから、巨乳で悩んでおるわ!
巨乳というより、ただのデブだがなー。

貧乳同盟作ってるのーという女子トークの何が楽しいのか分からん。
このトークが楽しいと思えたら、女友達がちょっとは増えるのかな。

わたしの最高の友達は、孤独さ。

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ジンジさんの場合

わたしの入社した半年後ぐらいに、人事部に契約社員の女性が入ってきた。
彼女を人事部だけに、ジンジさんと名付けよう。

ジンジさんも社員になれず辞めていったクチです。
ジンジさんの年齢覚えてないんだけど、多分ロスジェネ世代だったと思う。
スエオと同じ年だったように記憶している。

これはそのジンジさんに聞いた話です。

何度か書いている通り、以前の社長は共産主義で、誰もが幸せにという信念のもと、望んだ人を全員社員にするという大改革を行った。

が、当時Mさんと、関東で働くある女性は、子供が小さいという理由で社員にはならなかった。
その関東で働く女性は、パートだったので、パトさんと名付けよう。
パトさんはロスジェネ世代です。
もちろん当時、パートもアルバイトも望めば社員になれたのです。

わたしはパトさんとメールのやりとりなどの仕事上のかかわりがあった。
とても評判のいい女性で、かなりの業務を抱えて、たまに土日も出勤していたみたい。
パトさんから土日に発信されているメールを受け取ったことがあったので、気がついた。
パートなのに、休日出勤までしてるんだ~と思った記憶がある。

そのように社員並みに働かされ、、子供も大きくなったということで、そろそろ社員にという話になったらしい。

以前にも述べたが、社員になるにはまず、直属の上司の強い推薦が必要です。
モチのロン、直属の上司は、強くパトさんが社員になれるように推薦したということです。

その上司からの、パトさんをぜひ社員にという懇願メールが、何度も何度も人事あてや、社長やナオミ課長に届いていたという。
CCで人事部全員に送信されていたメールなので、当然ジンジさんもそれを目にすることになるのです。

パトさんの直属の上司が、何度も彼女を社員にするように強く推薦したにもかかわらず、パトさんが社員になることはなかった。

なぜなのかは、分からない。
恐らくケチ社長と、ナオミ課長からストップがかかったというウワサです。

まあ、ケチ社長は生産性のない部署の事務員には、残業代は出さないという考えですからね。
その生産性のない事務員を、正社員にするなんてもってのほか。

あるいは、パトさんを社員にしてしまうと、他の事務社員全員社員にしないといけなくなるからかもね。

そしてこの、上司の強い推薦メールを何度も目の当たりにしたジンジさん。
ここまで強く推薦があってもパトさんが正社員になれなかったことを知ったジンジさん。

自分より社歴の長いパトさんが、正社員になれないなら、自分もなることはできないだろう。
そして、ナオミ課長がここまで自分を社員に推薦をしてくれることはないだろう、と悟ったのです。

いえ、悟ったのではなく、アール企業に絶望したのであろう。
で、見切りをつけて、とっとと会社を辞めていったのである。

これはころんにも当てはまるよね。
ころんより社歴が長く、一度は正社員になるチャンスがあったパトさん。
そのパトさんが正社員になれないなら、当然ころんもなれないわな。

だからこのとき、ジンジさんにのっかって退職すればよかったのに、どうしても会社を辞めたくない事情があった。

しつこいようだが、社内に好きな人がいたからだよーん。

 

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続く

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