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リヒテンシュタイン~世界で6番目に小さな国 スイス旅行のついでに立ち寄ろう!

スイス旅行
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リヒテンシュタインというヨーロッパにある小国をご存じでしょうか。
恥ずかしながら、わたしはスイス旅行に申し込むまで知りませんでした。
旅行日程表に、「リヒテンシュタインの首都ファドーツ散策」と記載されているのを見て、初めて知ったのです。
何でも世界で6番目に小さな国で、ルパン三世の映画「カリオストロの城」のカリオストロ公国のモデルにもなったのだとか。
そこで、せっかく訪れる機会を持ったのでリヒテンシュタインという国について詳しくて調べてみました。

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リヒテンシュタインとは?

正確にはリヒテンシュタイン公国(Liechtenstein)といい、スイスとオーストラリアに囲まれた小さな国で、その大きさは、日本の小豆島程度しかありません。
人口は三万人程度、警察も100人程度しかいないそうです。
三万人って、わたしが務めていた結婚相談所の会員数より少ないですね!

君主制という国家形態で代々リヒテンシュタイン家の王様が治める国です。
元首になれるのは男性のみです。
称号は日本語では公爵とも侯爵とも訳されるようです。

このことからか、独自の文化を持ちながらも、ヨーロッパの伝統的な香りが漂ってきそうな気配です。

地理的にもスイスとほぼ同じ地域ですので、美しい山々や自然に恵まれ、冬はスキーもできて、観光地として人気です。
防衛や外交は隣の国スイスが代行しており、通貨はスイスフランでユーロも使えます。
言語は主にドイツ語。
またスイスやオーストリアから比較的簡単に訪れることができ、入国審査もありません。
観光も一日あれば十分ですので、ヨーロッパに立ちよった際は、ぜひ訪れたい国です。

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リヒテンシュタインができたのは、議会に出席するためだった?

建国

リヒテンシュタインという国が誕生したのは1719年のこと。
つまり今年2019年は建国300年の記念の年に当たります。記念切手も作られ、年間を通して300周年のイベントが開催されるのだとか。

リヒテンシュタインの意味

リヒテンシュタインのルーツは、12世紀にドイツ系ボヘミア貴族のハインリヒ・フォン・シュヴァルツェンベルクという人が、ウィーン近郊に「リヒテンシュタイン」という名前のお城を築いたことが始まりでした。

「リヒト」は英語のライトのような意味、明るいとか照らすとか光と訳せます。
「シュタイン」は、英語のストーンが近く、石や山や城といった意味です。
日本語でいうと、昭山さん、とか明石さん、光城さんといった名前になるのでしょうか。

後にそのリヒテンシュタインというお城の名前を、そのまま家名として名乗るようになったようです。

ハプスブルク家の家臣だった?

14世紀頃から、リヒテンシュタイン家は、ヨーロッパ随一の名門王家と言われているハプスブルク家に仕えます。
ハプスブルク王家といえば、神聖ローマ皇帝やドイツ国王、オーストリア君主など、ヨーロッパの歴史において、あらゆる国の君主を生みだしたことで有名ですね。

リヒテンシュタイン家もまた有能で商才に長け、次々と領土を拡大してゆき財産を築きます。
総理大臣や将軍を輩出し、世襲侯爵家まで昇進しました。
ハプスブルク家にもずいぶんな融資をしていたほど裕福だったようです。

神聖ローマ帝国議会に列席というステイタス

そしてついには、神聖ローマ帝国議会に列席できる身分を目指します。
そのためには、ハプスブルク家の領土以外の土地に国を持っていなければなりません。
そこで1619年に売りに出されていた現在のリヒテンシュタインの領地の一部であるシュレンベルクを購入します。
続いて1712年、今度は今のリヒテンシュタインの首都であるファドーツを手に入れます。
1719年、遂に、シュレンベルクとファドーツを合わせた領土が、皇帝によって神聖ローマ帝国に属する領邦国家リヒテンシュタイン公国として認められたのです。
もちろん、当初の目的だった帝国議会に列席できる身分にもなれました。

もともと議会に列席することが目的だったので、それ以上国土を広げる必要もなく、こんなに小さな国ができたというわけです。
しかもリヒテンシュタイン城主は、オーストラリアに自国の何倍もある広大な土地を所有してるんですって。

神聖ローマ帝国とオーストリアからの独立

やがて1806年には、親元である神聖ローマ帝国が崩壊したため、リヒテンシュタインは独立国となりました。
さらに1919年の第一次世界大戦終了後、密接な関係を築いていたオーストリアからも完全に独立します。
それ以降はオーストリアよりスイス寄りになり、外交や防衛を委託しています。

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リヒテンシュタインは最もお金持ちの王様

下級貴族でハプスブルク家の家臣に過ぎなかったリヒテンシュタイン家。
類まれなる商才で、一国の王様までのぼりつめました。
いまやヨーロッパ君主で一番の資産家なのだとか。

かといって公費で生活しているわけではなく、その商才により築きあげたリヒテンシュタインの銀行や投資会社、美術品、オーストリアにある不動産などで収益を得ているそうです。
国そのものが、リヒテンシュタイン家の財産に依存していると言ってもいいかも。
まるで金持ちが道楽で国を作ったみたいですね!

こんな小さな国で軍隊も持っていませんから、建国以来、何度も戦争に巻き込またり、巻き込まれそうになったり、亡国の危機もありました。
そのたび、だいたいお金を払って解決してきたんだそうです。
まさに金持ちケンカせず、ですね!
ちなみに国民の平均年収も1000万円以上あるそうで、一見理想の国ですね。

またリヒテンシュタインはタックスヘイブン(租税回避地・低課税地域)としても有名です。
法人税逃れの企業が数多く存在するので、平均年収1000万円の秘密は実は国外の資産家の収入なのかもしれません。

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リヒテンシュタインのおみやげスポット

切手博物館

リヒテンシュタインは切手で有名な国で、収入元の一割を占めるのだとか。
優れた印刷技術を持ち、世界で一番美しい切手といわれています。
かさばらず良い記念になるので、ぜひお気に入りの一枚を見つけて、アルバムに写真と一緒に貼っておくといいでしょう。

切手博物館は入館料は無料で、写真撮影も可能だそうです。
なお、切手博物館と同じ建物にある宝物殿には、月から持ち帰られた石もあるのですって。

侯爵のワイナリー

小さな国リヒテンシュタインで作られたワインは、ほとんど国内で消費されてしまうため、基本輸出を行っていません。
なかでも、リヒテンシュタインの国家元首である侯爵家が保有するワイナリーで醸造した「伯爵ワイン」は、ここでしか買えない希少品。
ワインのラベルには伯爵の紋章が良い目印になる人気のおみやげです。
このワイナリーでは、ワインの試飲もできるので、ぜひ好みの一品を見つけて!
美しいぶどう畑も堪能できるようですよ。

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リヒテンシュタインのおすすめ観光スポット

リヒテンシュタインセンター


観光案内所で、ここで入国スタンプを3フランでパスポートに押すことができます。
各国の言語に対応したパンフレットや地図ももらえます。
おみやげやロゴグッズも販売されているので最初に立ち寄りたいスポットです。

観光シーズンには、シティトレインがメイン通りを運行するそうです。
一周35分で10.5スイスフランなので、観光時間が少ないときや、お年寄りを連れているときは、利用してみるのもテ。

ファドゥーツ城

映画ルパン三世「カリオストロの城」のモデルになったことで有名なファドゥーツ城。
標高120メートルの丘の上から、首都ファドゥーツを見下ろすように建ち、街のどこからでもその姿を目にすることができます。
13世紀にたてられた古いお城ですが、大幅に改修が行われ、現在も君主ハンス・アダム2世の住居です。

ですから城内に入場することはできず、外観のみの見学です。
しかしここからの見晴らしは、素晴らしい。

8月15日の建国記念日には、ファドゥーツ城に国民を招待して、軽い食事や飲み物がを無料で振舞われるそうですよ。
わたしが訪れたのは、一週間違いの8/8でした。残念。
夜には花火が上がるそうで、見たかったなぁ。

ファドーツ大聖堂 (聖フローリン大聖堂)

1874年に聖フローリヌスを守護聖人として建てられたネオ・ゴシック様式の教会です。
フランツ・ヨーゼフ2世と妻のジーナ妃が葬られています。

シンプルな外観にオレンジ色の時計盤がトレードマークですね。

リヒテンシュタイン生まれの作曲家ヨーゼフ・ラインベルガーが、オルガン奏者を務めていたことでも有名で、彼のデザインしたパイプオルガンを見ることができるそうです。
わたしは時間がなくて行けなかったけど、このオルガンぜひ弾いてみたかったですね。

シュテットレ通り

リヒテンシュタインの首都ファドーツのメイン通りです。
おみやげもの屋さんや高級ブティック、カフェが立ち並んでいます。

不思議なオブジェがあって、待ち合わせにも使われているようですね。
近くのメインスクエアでは、この日ビーチバレーが行われていました。
楽器の演奏やパレードが行われることもあるそうですよ。

現代美術館

2000年に開館した「現代美術館」は、洗練されたダークな色合いのまさに現代的なつくりです。
もともとは、リヒテンシュタイン家のコレクションが展示されていたようですが、現在は、現代アートを中心に、期間展示が主になっています。
欧州の様々な現代美術が集まるので、現代美術が好きな人は覗いてみて!

リヒテンシュタイン国立博物館

リヒテンシュタインのことを知りたければ、訪れたいスポットです。
リヒテンシュタインの歴史や文化、自然についても多くの展示があります。
中は案外広いので、時間をかけて堪能したい博物館です。

ギフトショップでは、希少なワインも販売されています。

マルブンスキー場

リヒテンシュタインで最も標高が高い場所にあう唯一のスキー場。
スイスのスキー場よりお手頃なので、穴場的スポットともいえそう。
各国のロイヤルファミリーがお忍びでスキーにやってくるのだとか。
リヒテンシュタインは日本の皇室とも親交が深く、天皇陛下が訪れたこともあるのですって。

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リヒテンシュタインを旅して

スイス旅行の旅の初日に訪れたリヒテンシュタイン。
何とも独特なルーツを持つ、魅惑的な国でした。

が、ツアーで訪れたので時間がなく、実はほとんど観光できてないし、写真も少なめ。
しかもわたしは飛行機などの乗り物に弱いため、11時間の長旅の疲れが出てか、この日は体調不良でした。

朝からホテルにショールを忘れるわ、夜はレストランで中国人の団体客に水筒を壊されるわ、厄日でしたよ。

今振り返ってリヒテンシュタインでの心残りは、大聖堂でオルガンを見たかったことと、ワイナリーでワインを試飲したかったです。

母はワインを購入したがっていましたが、旅の始めで荷物になるので、わたしが止めました。
しかし今調べたところ、日本で購入すると希少なため、倍ぐらい金額が違うのだとか。

購入してメルカリで売ればよかった!
ってそんなに飛行機に持ち込めませんけどね!

10日間の旅ですもの、一日ぐらい体調不良で観光できない日があって仕方ありません。
次回の旅の楽しみにとっておくとして、その日は早めに休み、翌日は栄養ドリンクを飲んで万全の体制で山登りですよ。

皆さまも、旅の後悔を残さないために、下調べと体調管理は慎重にね!

ま、当初の目的がスイス旅行でマッターホルンを観ることだったので、ふってわいたようなリヒテンシュタイン観光についてはおざなりになってしまい、今頃調べているというわけです。

今後もスイスの美しい風景、続々とアップしていく予定なのでお楽しみにね!

 

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