韓国アイドルBIGBANG好きのカンコさんは、性格も韓国人のように他人にたいして攻撃的。
わたしにとって最も番衝撃的だったのは、性悪カンコは、派遣社員たちにものすごいパワーハラスメントを繰り返していた。
実はカンコさん、もともとはわたしと同じ派遣会社から派遣された派遣社員だった。
とても優秀で、当時の所長の信頼もあつく、3年派遣期間を満了した後、正社員として直接雇用されたらしい。
だからわたしの派遣元専任担当である出産退職さんや、その前の担当も、カンコさんのことをよく知っているとのことです。
カンコさんは、P企業で唯一の女性正社員事務員で、総務や庶務的な仕事を主にうけおっていた。
その部署は、カンコさんともう一人派遣の女性の二人体制で補っていた。
その派遣女性は、わたしと同じ頃に入社して、中山美穂風のネコ目で細身の美人さん。
美人だから社内でも割と人気があって、ヒトラーも気に入ってたみたい。
わたしはその美人さんと同時期に入社したので、割と仲良くしていた。
わたしが先に退職するときは、美人さんは泣いてくれました。
癒し系の美人なんですね~。
それはさておき、その美人さん、いつも仕事がないと嘆いていた。
それは、性悪カンコが仕事を与えなかったからです。
仕事を与えないというのは、立派なパワーハラスメントです。
美人さんが仕事がないと嘆くものだから、わたしの仕事をかなり手伝ってもらっていた。
カンコさんが頻繁に、忙しい、いつも残業していると自慢のように繰り返すので、美人の派遣さんに何で仕事を手伝ってもらわないんだろうといつも不思議に思ってた。
一度聞いてやろうかと思ったけど、派遣なので立ち場をわきまえて言えませんでした。
今にして思えば、聞いてやればよかった。
美人さんがあるときカンコさんに、以前に美人さんのポジションにいた、別の派遣さんの退職理由を聞いてみたらしい。
するとカンコさんは、仕事がないのに嫌気がさして退職したと答えたらしい。
しかしコトの真相といえば、仕事がないのではなく、カンコさんが決して仕事を与えないだけだった。
そして半年経った頃、所長がカンコさんに、その派遣社員の働きぶりを聞く。
するとカンコさんは、「あの派遣は仕事ができないので、要りません。」と答える。
結果、所長はその派遣の契約更新をせずに退職させ、新しい派遣を雇う。
そんなことが、ずっと繰り返されてきたのです。
カンコもカンコだが、所長も所長だな。
つまりカンコさんは、派遣社員の身分のときから、同じ部署の派遣社員を評価を行い、契約更新を決定する権限を与えられていたことになる。
一介の派遣社員にそんな権限与える所長とか、愚の極みだな。
もしかして二人、できてるんと違う?
カンコさんのルックスといえば、わたしは色白で美人だと思う。
ただくせ毛の髪をひっつめのお団子にして、眼鏡をかけ、いかにも真面目で意地悪な、ミンチン先生を彷彿とさせる容姿です。
カンコさんの似顔絵
ミンチン先生、知ってる?
アニメ「小公女セーラ」でセーラをいじめた院長先生ね。
ホント、カンコさんそっくし!
このミンチン先生、口元がゆがんでるやん。
カンコさんも口元がゆがんでるんです。
カンコさんの口元がゆがんでいることに気がついたわたしは、幼馴染の友人のりこちゃんが、かつて口にしていたことを思い出した。
同じく幼馴染で結婚が決まったぴよちゃんに、言ったセリフである。
「結婚決まってよかったやん、今とてもいい顔してる。
結婚決まらず彼氏もいないときは、アンタ、口がゆがんでたで!!」
その話を聞きながら、わたしは「口ゆがんでるってー!!」とゲラゲラとのんきに笑っていたものだ。
しかしあるとき、カンコさんの口がゆがんでいるのを発見して、ホンマに独身女は口がゆがむんや!のりこちゃんスゲー、と驚愕したのである。
結婚できないストレスで、他人をうらやんだりおとしめるようなことを頻繁に口にしていると、口がゆがんでくるんだね!
恐いよー!
わたしも口がゆがんでるのだろうか。
いやだよー!
このように、色気のない容姿なので、所長を色仕掛けでモノにしたとは考えにくい。
派遣仲間が言うには、カンコさんは、私は仕事できるアピールがすごいから、所長は騙されたんじゃないってことだった。
ま、カンコさんがセーラをいじめるミンチン先生なら、美人さんはいじめられるプリンセスセーラってとこかな。
白雪姫に毒リンゴを与えるいじわる女王。
とはいえ、途中で所長が変わったため、ミンチン先生が派遣を切る権限は、なくなってしまいました。
新しくやってきたヒトラー所長は、派遣社員の評価をカンコさんに求めるぐらいバカじゃなかった。
自分で評価するタイプだった。
所長が変わらなかったら、美人さんは、カンコさんに辞めさせられてたで、と皆から言われたと、美人さんは言ってた。
カンコさんのことは、大嫌いって美人さん言ってた。
わたしはそこまで仕事でカンコさんと関わりがなかったので、嫌いというほどの憎悪はない。
でもまあ、バブル姫と違って、それなりに仕事はできて頭もいいんだろうけど、何だか可哀想な人だな~という印象です。
カンコさんは多分、自分の地位が脅かされることを恐れて、新しい派遣に仕事を与えず、飼い殺して、退職に追い込んできたんだろうね。
本当のところで、自分に自信のない人なのかもしれない。
まあ、業界一位二位のオリンピックスポンサー企業ですから、正社員のカンコさんがこのまま独身でひっそりと生きるのに、お金に困ることはないでしょう。
しかしお金に汚いらしく、必要のない残業をして、お金を稼いでいるらしい。
売れ残り女は、小賢しいことして小金を貯めないといけないのでたいへんですね!
それってわたしのこと?
でもそういうずるい残業稼ぎしたり、派遣に仕事を与えないというパワハラを続けたり、結局会社の利益にならないことばかりしてるよね。
会社の経費の無駄使いをしているよね。
本当の意味で、会社のためになること、皆のためになること、そして自分のためになることを一切行っていない。
P企業はそんなやつばっかりですね!
果たして、P企業に未来はあるのでしょうかね。
それからわたしが退職してから翌月ぐらいに、P企業に見切りをつけた、美人さんも退職した。
美人さん、バツイチなんだけど、美人だけあって、すぐに次の結婚をして、今は子供にも恵まれ幸せにしているようです。
ちなみに、前述した派遣仲間と、美人さんと、わたしと、カンコさん、元は皆同じ派遣会社出身です。
退職を決心した美人さんのポジションにも、わたしの派遣会社から新たな女性が派遣されてやってきた。
二日ほど、美人さんが引継ぎをした翌日のことです。
美人さんはその日から連休をとっていたらしい。
その間に、カンコさんと所長と新しい派遣さん三人で面談をしたという。
その翌日から、何と新しい派遣さんが出社しなくなったんだって!
美人さんが、連休明けに出社したら、「美人さん、えらいことになってんで!」と言われたという。
結局そのまま新しい派遣さんは来なくなった。
美人さんの仕事を引き継げる人がおらず、美人さん、大変だったみたい。
ちなみに美人さん、新しいヒトラー所長になってからは、所長受けの仕事を直接するようになったので、最後の方はそれなりに仕事があったんだって。
で、わたしたちの派遣会社のおえらいさんが、P企業まで謝罪に来たんだって。
なぜ新しい派遣さんが突然出社拒否をしたのは謎のまま。
美人さんがいない日に、所長やカンコさんと面談時に何か言われたのでは?というウワサもあります。
この事件により、今後P企業は、わたしたちの所属していた派遣会社はもう、使わないだろうって派遣仲間が言ってた。
とはいえ、ちゃんとヒトラーが面接して選んだ派遣社員である。
つまりヒトラーは、人を見る目がないってことです。
自分は人を見る目があると思い込んでいるのが滑稽ですね。
わたしたちがP企業に派遣されていた頃、同じ派遣元の派遣仲間が3人いました。
まさにこの頃がわたしたちの派遣会社の黄金時代だったんでしょうね。
今は皆辞めて、誰もいなくなりました。
でもわたしたち派遣仲間は、時々会ったり、ライン交換したりして近況を報告しあっています。