P企業から派遣を切られたものの、新しく村田製作所の派遣面接を受けたロスジェネころん。
わたしは、村田製作所に行く気まんまんで、採用してもらえるって思ってたのね。
だから有給は、村田製作所に持ち越せばいいと思っていたので、積極的には使っていなかった。
もともと有給休暇自体、それほど残ってなかった。
しかし、どうも村田製作所の雲行きがあやしい、採用してもらえるかどうか分からない。
ここは念のために派遣終了の前に、有給使い切ってしまおうと考えを変えて、月末にまとめて申請することにした。
すると引継ぎ期間が十分とれないために、理子さんと性悪係長から、苦情が入る。
「でももう、この日しか有給使える日ないんで。」
とわたしはぴしゃりとお断り。
引継ぎが完了しなくても、それはわたしのせいではない。
そういう業務計画を立てているヒトラー所長と、性悪係長がバカなんです。
しかもさー、そっちから有給休暇を使いきれるように退職をのばしてほしいって言ってきたわけやん。
有給使えなかったら、わたしにとって退職をのばした意味ないし。本末転倒。
さらに言えば、普通性悪から、どのように休みをとるのか確認や指示を事前にするべきだよね。
まあ、聞かなかったわたしも悪いけどさ。
そんなわけで案の定、性悪からわたしの派遣元企業の専任担当イマイチさんに苦情が入る。
今回もまた夜の20時ぐらいに、イマイチさんから電話がかかってきた。
夜の20時とかに仕事の電話かかるとムカつくわー。
こちらは一日の仕事を終えて、ほっとくつろぎタイムなのにさー。
出なかったらよかった。
これからはそうしよう。
しかし夜の20時に電話かけてくる派遣専任担当なんて、歴代コイツだけやったで。
イマイチさんが言うには、性悪から、有給を2日ほど捨てて、引継ぎをしてほしいと要望があったという。
だからそうしろって言う。
わたしは、有給はわたしに与えられた権利なので、それを捨てるつもりはありません、とはっきりとお断りした。
わたしは今までの会社で有給を捨てたことなんて一度もない。
なぜならわたしにとって、有給を捨てるのは、お金をドブに捨てるのと同じこと。
そんなもったいないこと、絶対にしません。
よーく考えよー、お金は大事だよーだからね。
お金をドブに捨てたら、バチが当たりますよ。
イマイチさんは、
「ころんさんの気持ちは分かるけどー。」
と言った。
わたしは、「気持ちは分かるけどー。」とか言ってくるヤツが大っ嫌い。
気持ちは分かる「けど」、と「けど」をつけている次点で、否定してるってことになる。
「けど」は否定語やで。
つまり気持ちを分かってないってことです。
分かってないのに、分かってるふりをしていい人ぶるのがムカつく。
もっと日本語勉強してから、言えやー!!
ご存じの通り、わたしはキチガイクレーマーです。
クレームつけるときも、よく
「お客様の気持ちは分かりますが…。」て言われるのよね。
わたしは、それ言われるのが一番嫌いなので、言われると、ますます切れっぷりに拍車がかかる。
だからこう言い返してやるんだ。
「わたしの気持ちを一切分かっていただく必要はありません!
わたしが求めているのは、気持ちを分かっていただくことではありません!
この問題を解決してほしいから言ってるんです。
ほしいのはなぜこのようなことが起こったかの説明と、今後の改善策です!!」
「気持ちを分かっていただく必要はない!」なんて言われると、言われた相手はたいがい途方にくれるか、ムッとするかだわな。
ムッとするヤツは、苦情係に向いてないから辞めた方がいいね。
わたしはわたしの気持ちなんて、一切分かっていただかなくてもけっこう。
わたしは誰にも本当のわたしなんて分かってほしくはない。
おまえらなんかに、気持ちが分かられるほど、わたしは浅くないわ!
安く見んなよ、ボケッ!
さて、「ころんさんの気持ちは分かるけど…。」と切り出したイマイチさん。
「でも引継ぎを終わらせずに、退職するのは、ころんさんとしてはどうなのかな…。」
と、暗にわたしに有給を捨てるようにうながしてきやがった。
もちろん、何と言われてもわたしは有給は絶対に捨てないと決めている。
ましてやわたしを誹謗中傷した、P企業のためなんかに、自分の大切な権利なんて捨てるわけないやん。
アホか、イマイチ。
で、もうあんまり覚えてないけど、引継ぎが完了しないのは、わたしのせいではないというようなことを、イマイチに伝えたと思う。
だってわたしの引継ぎ担当者が結局ギリギリまで決まらなかったのは、わたしのせいではありまてん。
さらに新しくきたシンリコさんは、勤務時間は短いし、週4日勤務。
引継ぎする時間もタイトで限られてくる。
しかもシンリコさん、事務経験もないんやで。
フルタイム働いていたわたしの引継ぎを完璧にできるわけもない。
それと上司である性悪が、引継ぎ計画をきちんとたててないし、わたしに引継ぎの指示も一切出してない。
勝手にやってという超丸投げ。
だからわたしは、そもそもP企業の業務計画がずさんなので、それでわたしの権利を犠牲にするのは、まっぴらごめんぴよってことを伝えたと思う。
しかしイマイチさんは
「ころんさんの気持ちは分かるけどー」と繰り返してから
「引継ぎをきちんとせずに、仕事を終えるってことは、仕事が終わってないってことですよね。」
みたいなことを言ってきやがった。
今、この記事を書いてふと思った。
これは、性悪がそういう言い方をしたんじゃないかな。
それをそのまま、イマイチさんはわたしに伝えたんじゃないかな。
だっていかにも性悪が言いそうな言い回し。
イマイチさんはバカだから、こういう言い方をされたら、何も言い返せずに、性悪のいいなり奴隷かもしれない。
でもわたしは違う!!
理不尽な仕打ちには、断固戦うか逃げ出すね!
「引継ぎをきちんとせずに、仕事を終えるってことは、仕事が終わってないってことですよね。」
とシンリコさんに言われて、とうとうわたしはキれました。
で、確かこのように言い返したと思う。
「そもそも、有給というわたしに与えられた権利を使うなっておっしゃることは、権利の侵害ですよね。それはわたしにとってはパワーハラスメントなんですよ!」
この言葉を聞いて、さすがにシンリコさんは、黙った。
パワハラって言われたら、そら何も言い返せなくなるね。
コンプラ厳しい現代で、パワハラは相手を黙らせる魔法の言葉。
とにかく何か言われたら
「それ、パワハラですよ。」って言ってやれ、あ~言ってやれ!
で、その後どのようになったかは記憶があいまいだけど、とりあえずわたしは有給を全部使い切ってP企業を去りました。
その後も、イマイチさんは、何度か電話してきて引継ぎはどこまですすんでるか等、やいやい言ってきた。
そもそもイマイチさんは、わたしの業務を行っているわけでもないので、そこまで干渉してくる必要ある?
だって業務内容分からへんやん!
分からへんのに、かみようがないやん!
これも今思ったんだけど、性悪がやいやい、イマイチさんにあれこれ指示してたんだろうね。
性悪は、私の派遣専任担当に、わたしのことを同じ年だから注意しにくいって言っていたと聞いた。
えー?とわたしは思ったけど、年が同じだから注意しにくいのではない。
理路整然と、言い返してきて口では勝てないから、注意しにくいんだろうね。
だからイマイチさんみたいに、ちょっと頭弱めのバカを使って、何とかわたしに言うこと聞かせようとするんだ。
フン、お前の思う通りに行くかよバーカ。
しかしイマイチの仕事は、わたしを守ることなのに、性悪と一緒に攻撃してどうすんだって話だよ。
イマイチがわたしの新しい派遣先を探してきて、そこが決まれば有給を持ち越せるんだからさー。
わたしにパワハラしてるヒマがあったら、とっととわたしの新しい派遣先探してこいよ。
この役立たず給料泥棒がよー。
今思えば、派遣会社に苦情を入れてやればよかった。
しかしこの頃のわたしは、性悪に謂れのない誹謗中傷を受けたり、次の仕事を派遣会社から紹介してもらえないという不安で、弱気になっていたのです。
弱気になりながらも、自分の権利はしっかり主張するころんなのでした。
で、最後までイマイチは、ねちねち、引継ぎどうなったって電話してきたけど、
「全て無事完了しました。」と言い切ってやった。
シンリコさんに、やるべきことはざっと一通り伝えたし、引き継ぎ書も残してきた。
ただ一回しか伝えてないこともあるので、シンリコさんがこなせるかどうかは知りません。
それはシンリコさんの資質次第。
それと当時わたしは、わたしの仕事を、派遣仲間の美人さんにかなり手伝ってもらってた。
美人さんも退職するから、シンリコさんの仕事はわたしより多くなることになる。
それも性悪にはちょろっと伝えておいたけど、何の対策もしてくれないだろうな。
可哀想なシンリコさん。
わたしが退職した後、シンリコさんは昼休みもとらず、定時に帰らず、仕事をしていたみたい。
それ、パートで働いている意味ないわな。
わたしはこのような魑魅魍魎の生息する職場を紹介した、理子さんもどうかと思うけどな。
わたしがとてもたいへんな思いをして働いていたって理子さんは知らなかったのかもしれないけどさ。
で、結局性悪のプレッシャーに耐えきれず、三か月ほどでシンリコさんは退職したという。
もともと事務職の経験がなかったこともあり、自分には向いてないとも思ったみたい。
P企業の事務職が特殊なだけで、もっと気楽に働ける事務職なんていくらでもあるで。
これで事務職アレルギーみたいになったら、シンリコさん、かわいそう…。
シンリコさんは新婚さんだったので、ちょうど上手い具合に妊娠して、P企業逃亡に成功したという。
その後、理子さんの所属する派遣会社から、新しい人材が派遣されてきたと聞いた。
その子はとってもかわいい人だったらしい。
その後はどうなったか知らない。
結局わたしは、村田製作所の採用面接には落ちた。
けど次の仕事がギリギリで決まったので、無理に有給を使いきる必要もなかったのでした。
もうちょっと続く