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ロスジェネ世代 派遣社員としてパワハラ・鬱病がうずまく職場に投げ出される P企業2

就職・転職活動

パワハラ会社、略してP企業で派遣社員として働き始めたロスジェネ世代のプチ初老ころん。

勤務初日は、大阪営業所から、以前にわたしのポジションにいたウツ子さんが、引継ぎに来てくれていた。

ウツ子さんは、うつ病になってこのポジションから逃亡した。
しかしこの日のわたしはもちろんのこと、うつ病のことは全く知らなかったわけである。

ただ今にして思えば、ウツ子さんには確かに多少神経質な一面もあったかもしれないし、感情的な一面もあったかもしれない。

本人も

「小姑みたいなことを言うようだけど…。」

とか何とか言われて仕事の注意を受けた。

でもだからと言って、特に不快感もなく、この人は言うべきことを言っているだけだ、ぐらいの感想。

引継書なども割ときれいに作ってくれていて、ウツ病になるだけあって、真面目でキチンとした人って印象。

とにかく初日、わたしはめちゃくちゃ仕事をつめこまれた。
思った以上に仕事量が多かったのです。
そら正社員がしていたポジションに専門職とはいえ、派遣がつくんだもん。
正社員並みの業務量を期待されるわな。

さらに大きな会社なので、基本社内システムを使う。
それも慣れれば使いやすいんだけど、膨大なシステムなんで、使いこなすのがたいへん。

初日につめこまれるだけつめこまれて、何のことやらさっぱりでしたという、今後大丈夫なのかという無残な一日でした。

翌日からは、もう一人同じ業務をしているパートの女性に業務を教えてもらうことになる。
これがまた…

さらにめちゃくちゃに仕事をつめこまれた。

まだ仕事の内容をよく理解していないのに、次から次へと新しい仕事を言われるものだから何が何だか…。

何でこんな急ピッチで仕事を詰め込まれるのかと思っていたら、このパートさん、実は介護のため今月末で離職するとのことだった。

もうね、パートさんが仕事を辞めることが決まっているのに、同じポジションにいるウツ子さんを移動させたことにたいして、わたしは???しかないわけです。

次から次へとつめこまれるから全然仕事を覚えられない。
で、そのパートさんに

「何回もこのこと、言ってるけど…。」

とか言われちゃって…。

これももう、仕事量が膨大なので、わたしのキャパが追いつかないのか、もともとわたしの頭が悪いだけなのか、何が何だか…。

でもそのパートさんに

「毎日朝来たときころんさんがいると、ほっとするねん。
突然来なくなったらどうしようかと心配している。」

と言われたからには、やっぱりむちゃくちゃに仕事つめこんでいるという自覚があったんだろうね。

あるいは、わたしがあまりにも覚えが悪いから、キャパの限界ですと、突然辞めると思ったとか?

すでにウツ子さんに逃亡されているわけだから、彼女の二の舞の行いをわたしがするとビビッていた可能性も。

何でも以前にも派遣のコが、たった一週間で、「こんなの派遣の仕事じゃない!」って怒って辞めていったらしいよ。

パートさんが辞めることで一人になってしまうわたしが絶望したかというと、逆に開き直った。

だって明らかに一人ではこなせない業務量を、入社して一か月も立ってない派遣に背負わせるのはおかしいだろ。
だから、そういう業務体制をとっている会社が悪い、できなくて当たり前という言い訳ができるわいと、開き直って笑えてきたのです。

そのようなむちゃくちゃな人員体制だったので、16時までのはずのパートさんは、いつも定時の18時を過ぎても残業していた。
それ、パートの意味ないよね。

ある日わたしが、
「この業務って、パートの仕事じゃないですよね…。」
と言ってみたところ、パートさんは

「派遣の仕事でもないけどな。」

と答えた。

このように社員をウツまで追い込み、パートに正社員の仕事を背負わせるようなブラック企業だったというわけです。

これはずっと後に感じたことだが、この企業、絶対、パートや派遣や下請け企業を安く買いたたいて利益をあげて、上場した会社やで、と確信しました。

業界一位二位を争うような大企業ですよ。

わたしはなかなか仕事が覚えられないので、仕方なく残業したり、家まで仕事を持ち帰っていた。
持ち帰るといっても、今日習った新しい仕事のメモを持って帰って、清書してまとめなおし復習するだけ。

ちなみにメモって大きいノートに書いた方がいいね。
小さいメモ帳に書いてたから、何枚にもわたってしまい、どの業務がつながってて、この仕事の続きがどこか、探すのに一苦労。

新しい仕事を覚えるためのメモは、大きいノートやメモ帳にすること!
ということを学びました。

幸いなことに、そのパートさん週4日勤務で、水曜日は休みだった。
だから水曜日だけは仕事をつめこまれないので、今まで習ったことをまとめなおしたり、もう一度やってみたりして覚えた。
それだけでも、あっという間に一日は過ぎた。
わたしの理解力と覚えが悪いだけかもしれないけどさっ。

それでも自分の書いたメモより、こんな仕事あったっけ?という謎の仕事がたくさん出てきた。
わたしはもう、仕事を全部網羅するよりも、確実にできる仕事を増やしていく作戦に出た。
あれもこれもと全部中途半端な理解度になるより、この仕事ならちゃんとできますという方がいいような気がしたからだ。

パートさん退職の最後の方なんて、仕事のメモをとろうとしたら

「もう時間ないし、メモとらずに、パソコンの画面見ながら覚えて!」とか言われてんで。これ、パワハラやんな。

そんなこと言われてパニックになり、余計仕事に集中できないという悪循環。

当然その業務、後からやってみても全然分かりませんでした。
だってメモすら書いてないんやで!

しょうがないから、大阪にいるウツ子さんに電話して聞いたり、本社の同じ部署の人に電話して聞いたりしてた。
本社の人も、○○営業所が同じ仕事してるから、電話して聞いてみれば、というまるなげ。

しょうがないから、全然知らない店舗の全然知らない人に電話して聞いた。

これがロスジェネ世代のしぶとさというか、転職が多い故のたくましさと知恵だわな。

今いるオフィスにこだわらなくても、大きい企業なんだから、誰か知っている人がいるはずなんだ。
さらにその人の方が詳しくて、思った以上の成果を得ることも多々ある。

ろくな引継ぎを受けることができなかったわたしは、こうやって自分で工夫して何とか仕事を覚えていったのです。

これって派遣の仕事なのか?という疑問もあったけど、派遣社員として働くのが初めてなもんで、よー分からんかった…。

明日へ続けよ

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