転職が多く、現在の仕事も派遣終了が決まり、有給消化中のプチ初老ころん。
実のところ次の派遣先は決まっていたが、それを知らない結婚を前提としたお付き合い中の男性セーブタは、わたしに難癖をつけ始めたのである。
転職が多いのは、イヤになったらすぐ辞めてきたからに違いないし、今のP企業の仕事もそうだろうと、セーブタはそのようにわたしを責めてきた。
これはわたしにも悪い面があって、以前セーブタに、P企業の退職理由を聞かれたときに、「何かもうイヤやし…。」って説明しちゃったんだよね~。
テヘッ。身に覚えあり。
それからP企業はパワハラがきついので辞めるとも説明した。
しかし実際は、派遣切り。
P企業に身に覚えのない難癖をつけら、パワハラがきつかったので、派遣切りを受け入れることにしたのである。
正確に言えば、イヤになったから辞めたのではなく、派遣を切るぞと脅されることがイヤになったのである。
これってイヤになったから仕事を辞めたわけではないよね。
詳しくはP企業カテゴリを読んでちょ。
ロスジェネ世代 派遣で働くのにまさかの確認ミス!年金と保険をかけてもらえるか事前に必ず確認しましょうね P企業1
で、わたしは内心、セーブタにイヤになったから退職するって説明してしまったわ、テヘヘ…、どうちよう、と思いつつ、強気でこのように押し返してやった。
「わたし、イヤになったから退職するって説明してましたかね!?」
とな。
イヤになったから辞めるって、本当はちょろっと言ってたんだけどね!
するとセーブタは、わたしの強気に怖れをなしたのか
「あ…、最初から期限があったんですね…。」
と、わたしを責めることにたいして、方向転換をした。
何といっても方向転換が得意な男である。
まったく生産性も発展性もない、無意味な方向転換だけどなー。
しかし一度方向転換をしたかと思ったセーブタだが、さらに方向転換をして…。
つまり元の道に戻ってしまった。
「なぜ最初から期限のあるような働き方をするんですか!?」とな。
この質問、というか責めなのだが、わたしはとても返答に困ってしまった。
まず、最初に転職が多いということをセーブタは責めてきたのである。
しかし転職が多いこと。
リストラされたこと。
期限のある会社で働くこと。
この三つはつながってはいるが、全く別問題なのである。
期限がある仕事をするから、転職が多くなる傾向はあるけれども、わたしだってのっぴきならない事情でそうなってしまったわけである。
リストラだって最初からされることが分かっているわけではない。
分かっていたらそれは人間ではなくエスパーやんね!
セーブタがわたしに求めていることは、人間ではなくエスパーってことなのか…?
本当にこのバカにどこから説明すればいいのか…。
まず、派遣は期限があることは分かっていたけれども、わたしの資格を活かせる専門職のため、キャリアになると思って選んだ仕事である。
キャリアをつめば、そこから新しい仕事につながる可能性もあるかもしれないしね。
一応は将来性を見込んでのことです。
またわたしは小さい会社で正社員で働くよりも、派遣でも大手で働きたいという考え方を持っている。
やはり小さい会社は世間が狭く、同僚のレベルも低いことが多い。
しかし大手企業は、おおらかで人材のレベルが高いことが多い。
そして仮に大手でイヤな人がいたとしても、3年耐えればどこかに移動していく。
大手の方が非常に風通しが良いのである。
そしてわたしが一番望んでいたことといえば、期限のある派遣とはいえ、働きぶりを評価されれば正社員として働くチャンスもあるのである。
これは中途採用で正社員を目指すより、派遣から正社員に転換してもらうほうが、近道のケースもある。
かつてわたしはR企業で働きながら転職活動をしていた。
多分30社ぐらいは応募したと思うのだが、まったく採用されず、心がくじけてしまったのです。
しかし派遣なら驚くほど次の仕事があっさりと決まる。
このような事情から、わたしは就職活動して正社員の仕事を探すよりも、派遣からチャンスをねらうという方法を選らんだのである。
このようなわたしの事情を、セーブタに説明するのはあまりにも時間がかかるので、わたしはそうはしなかった。
説明してもよかったんだけど、多分ヤツは理解できなかったと思う。
新卒で郵便局に入社して、ずっと同じ仕事を続けてきたセーブタには、わたしのようなロスジェネ世代の苦労なんてわかりっこない。
それを理解できるほどの頭の良さと柔軟さがないのだ。
つまり世間が狭くて、想像力に欠けていて、とっても頭が悪いってことです。
そのようなことで、わたしはセーブタになんと言い返したらいいのか、どこから説明すればいいのか、考えあぐねていると、セーブタが続けた。
「長く楽しく働ける職場があれば、それが一番ではないですか。」
と、説教してきた。
フン。
それも一理あるだろう。
しかしそれがかなわなかったのが、就職氷河期と言われたわたしたち、ロスジェネ世代なんですよ。
長く働けるところを探して、就職活動をしたけど、かなわず今の状態に甘んじておるわけである。
そのことを私はセーブタに説明するべきだったのかもしれない。
いや、説明したところで、理解できずどうせ無限ループが続くんだ。
しかし一方で同じ会社にこだわって働く必要がないという考えを持つのもわたしたちロスジェネ世代の特徴である。
だからわたしは言ってやったさ。
「それは世間が狭い考え方ですね!」
と小馬鹿にした様子で言ってやったね!
だって今、わたしたちロスジェネ世代を何とかしようと国が就労政策を行っているんだよ!
わたしたち世代が思うような就職ができなかったことが、社会問題化してるんだ。
アラフィフやったら新聞ぐらい読めや、このハゲ!
世の中知らなさすぎ!!
続く