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ロストジェネレーション世代 就職氷河期の転職事情 ブルーカラー編

就職・転職活動

ロストジェネレーションと呼ばれる世代に生まれ、就職氷河期を言い訳に、4年制大学に入れてもらったにもかかわらず、全く就職活動をしなかったプチお嬢ころん。
親がブチ切れるのも無理なかろう。

当然就職が決まらないまま、大学を卒業してしまいました…。
バイトはしていたが、親のプレッシャーも激しく、お金もないので、仕方なーく、仕方なーく、就職活動をすることにしました。

今回は華麗なる?転職を繰り返してきたわたしの、職務経歴書をまとめてみました…。

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最初の就職 薬局で美容部員

仕方なーく仕方なーく、就職活動を始めたわたし。
たまたま朝日新聞で、複数の中小企業が集まる就職相談会の案内を見つけたので、友人と一緒に参加することにした。

その相談会では、関西ではそれなりに展開しているある薬局が、化粧品販売員を募集していた。
当時ダイエットに成功したわたしは、きれいになること、お化粧することに強い関心があった。
お化粧品の仕事ができるならいいかなと、あっさりそこで就職が決まった。

正社員で初任給は、18万弱、一応大卒のお給料がもらえた。
ボーナスもわずかながらあった。

何でもわたしが女性初めての4年制大学卒業者だったらしい。
大卒の女性が就職を希望してくれたということで、採用担当者はなぜか大喜びだった。
当時は、就職難のため高卒の仕事に大量に大卒者が流れ込んだ時代だった。

しかし、特に強い希望があって就職した会社でもないので執着もなく、あっさり三年で辞めた。
化粧品販売なんてさほど難しい仕事でもないし、三年もやったら飽きるし、特に出世や昇進もないし、将来性が望めないことが主な理由かな。

もちろん会社の体制にも不満があったし、もっと違う世界も見てみたかったしね!

それとやっぱりわたしがやりたかったことは、こんなことじゃない、漫画描きたいっていうのもあった。
貯金も100万ぐらい貯まったしね。

今にして思えば、最初の会社なんでもうちょっと頑張ってもよかったかなとは思うけど、あんなところに骨をうずめるなんてまっぴらゴメンなんで、見切りをつけるなら早い方がよい、あのとき辞めて正解だったという気持ちもある。

今でもお化粧品は好きだし、この職歴を活かしてか美容ライターもやってるし、まあ、いい経験だったんじゃないの?

退職後、バイトしたり失業保険もらいながら、また漫画描いたりしてた。
しかしお金も尽きてきて、親のプレッシャーもあったので、仕方なーく、仕方なーくまた就職活動をすることにした。

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二度目の就職 有名アパレル企業でデパート勤務

無職中ってヒマなんで新聞きっちり読むし、求人欄もていねいに見るものだ。
そこでまたまた朝日新聞で、ある大手アパレル企業の求人を見つけた。
そのアパレル企業はバブルの頃は、一世を風靡した誰もが名を知っている企業である。

当時わたしは無職のくせにエステに通い、仕事のストレスもなくなり、わたし人生の中で最も美しい容姿をしていた。
だから当然おしゃれにも関心があったのです。

そこでファッションのお仕事いいな、お洋服にかこまれて働くのもいいなとそのアパレル企業を受けた。
あっさり採用された。

当時、同じく朝日新聞でシャネルの社員も募集していた。
そちらが第一希望で受けたけど、一次面接で落ちたんだったかな。
あのときシャネルに受かっていたら、今も頑張っていたか、途中でやめていたか。
人間は時々、生き得なかったもう一つの人生を夢見るものなのです。

で、その採用されたアパレル企業から某デパートへ派遣されて働いていた。
しかし4年ほど経った頃であろうか。
そのアパレル企業は下火になる一方で、何と某デパートと提携がなくなったのである!

ってことは、ころんの働くところがなくなった。
そんなわけで、事業清算のための整理解雇。
つまりリストラされてしまったというわけである。

こんな人、当時はたくさんいた。
新聞にも、ころんが務めていたアパレル企業が、大規模なリストラ政策に乗り出したと、記事になるぐらいだった。

ころんはまさに、ロストジェネレーションの洗礼を受けた生贄ってことだわさ。
ん?洗礼と生贄は同意語か?

そのアパレル企業、今やどっかに吸収合併されたか、売却されたかでもうないんじゃない?
一時期は世界最大の売上を誇っていた大企業だったという。

本社に行ったときは、バブルの名残のある豪華な受付と社長室に目を見張ったものである。

バブルの頃に一世を風靡した大企業が、急速に輝きを失ってゆく、そんなことが珍しくもない時代が、ロストジェネレーションと呼ばれたのだ。

そしてころんは、実に三度目の就職活動を余儀なくされることになる。

しかし今振り返って、このタイミングで立ち仕事から卒業できて本当によかったと思う。
あのままダラダラ仕事してたら、今後の人生、販売職しかできなくなっていたであろう。
立ち仕事は、体力的にきつい、ブルーカラーだと思う今日この頃。
二度と接客業と立ち仕事はしたくない。

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三度目の就職 結婚相談所でマリッジカウンセラー

リストラされてしまったため、わたしはまた仕方なーく、仕方なーく、就職活動をすることにした。
例のごとく、次の求人も朝日新聞で見つけた。
大手結婚相談所の、結婚相談員の募集であった。

当時わたしは30歳ぐらいだっただろうか。
煮え切らない男と別れ、結婚というものに関心がわき始めた頃である。

結婚相談所で働きながら、結婚の勉強をして、結婚相手を探すのもいいかと思い、応募したらあっさり採用された。

ただし、その結婚相談所は特殊な社員制度をとっていた。
正確にいうと、委託社員という働き方だった。
成功報酬制とでもいおうか。

契約をとって初めて報酬が支給されるのである。
つまり契約0ならお給料も0!!

ただ最初の三カ月だけは、月5万円が支給された。
そして一件契約とるとだいたい2万から3万円ぐらいのインセンティブ。

一日に3件契約すれば、何と6万から9万円ほど稼ぎだすことができる。
お水よりもうかる。
コスパ最強!

さらに委託社員なので、拘束時間は基本ない。
お客様と約束のあるときだけくればいい。

当時わたしは、漫画の学校に通いながら、漫画を描いていたので、自分の時間があるほうがありがたかった。
特に拘束時間がないということで、オフィスで昼寝したり、漫画描いたりしていたというわけ。

もちろん理不尽なことも多かった。
基本給が支給されていないため、拘束時間はないはずなのに、一か月に一回は会議のために、数時間拘束。
この拘束時間中のお給料はもちろんナシ!

また、わたしの仕事はお客様を入会させた時点で完了、報酬もらって終わり。
なのにそのお客様の婚活相談にものらねばならない。
その相談にのっている時間のお給料ももちろんナシ!

そして最大に理不尽に思えたこと。
わたしの勤めていた結婚相談所は、独身証明書の提出が必須。
独身証明書は、戸籍のある役所で発行する。
つまり日本国籍のない人、在日や外国人は入会できないというわけ。

で、その日本国籍のない人が、入会する気まんまんでやってきたら、断るのはわたしの仕事だったというわけ。
「あなたは外国人なので入れまてん!」と言ったら差別になるので、独身証明書が必要なことをお伝えして、相手に上手く察してもらわなければならない。
そんなもん、基本空気の読めないわたしからしたら、相当苦痛な仕事やったで。

中には、入会できないことに激怒して怒鳴りこんでくるような人もいたという。
上司が土下座して謝ったらしいよ。
土下座ってなんだかんだいっても便利だよね。
そこまでしたなら、こっちも引こうっていう…。
土下座までされて許さなかったら、許さなかったコッチが悪者みたいになるという…。

幸い土下座まですることにはならなかったけど、何度かアッチの国の人が訪れて、断ったことはある。
つらかったわ、くるしかったわ、気を使ってたいへんだったわ。

途中で実はアッチの人って気がつくのは仕方ないとして、最初から名前で分かる場合があるやん。
何でそんな人まで、一銭のお金ももらえないのにわたしが対応しないといけないのだろう。

これってただ働きどころか、精神的苦痛を考えると、もっとひどい、マイナス働きやで。
今やったら働き方改革で、完全アウトな業務体制になるんじゃない?

そのような勤務経験のおかげで、いろいろ敏感になり、わたしはだいたい名前でアッチの国の人が分かるようになった。

一例をあげるとね、左右対称だったり、上下対象の名前ね。
例えば、田中とか中田とか林とか左右対称だよね。
それから東西南北がつく名前ね。
星や月が入っている名字。
必ずしもこれらの名前が、アッチの国の人とは限りません。

そのようなことで、いろいろ不満もあったのだが、ゆるゆると5年ほどその仕事を続けた。
最初は割に合わないと思ったら、辞めてやれと思っていたが、それなりに稼げてたんだろうね。
決して高くはないお給料だが、貯金もできたし、旅行も行ってたわ。

しかし!
婚活が当たり前、結婚相談所で婚活するのがスタンダードな時代になってきたとはいえ、同じくネット婚活業界という強大なライバルが次々とあらわれ始めた。

その中で、わたしは自分の勤めている結婚相談所に将来性が見いだせなくなってきたのである。
実際客は減り続け、企業は会員増員のため、むちゃくちゃな対策を提案しては、成果がなく、すぐに中止という迷走をくりひろげていた。

そしてとうとう!
入会希望者が減り続け、わたしの一か月の契約数が0になってしまった月が発生したのである!
わたしはすっかり心がくじけてしまった。

もともと委託社員なので、半年間でノルマを達成できなければ、強制的にご卒業というルールがあった。
当然、この半年間のわたしの成績ではノルマを達成できず、今後達成できる気もしない。

そこでちょうど期の変わり目に上司に電話でこう伝えた。
今期の成績が満たなかったので、辞めることが決まってるなら、次の会議、時間と交通費の無駄なんで行きたくないんですけど。

そしたら来なくていいってことだったので、わたしは5年ほど勤めた仕事をあっさり辞めることになったのである。

ところが、何ということでしょう。
他の人に聞くと、わたしが自分から辞めると言い出したとその上司が言っていたというのである。

いやいやいや…
わたしは、社内ルールの規定の数字に満たなかったので、契約終了になるのか確認しただけやし。
契約終了が決まってるなら、会議に行くのは時間の無駄やって言っただけやし。

なぜかわたしが自分から辞めると言い出したことになっている。
恐ろしい会社やで。

それで上司に文句言って、労働局に訴えてやろうかと思ったけど、緊急雇用創出事業制度を使ってあっさり次の仕事が決まったので、それはしなかった。
しかしその仕事、うっかりしたことに半年だけの契約だったんだよね~。

緊急雇用創出事業とは、解雇された失業者を救済する目的で実施されている事業で、主に官公庁が行っている。
しかし半年しか採用してもらえへんねんやったら、全然救済されてませんが。
ただの延命治療、年だけくってますます就職しにくくなるだけやん!!

そんなわけで、また就職活動するという憂き目に…。

この結婚相談所を辞めた理由だが、これもどちらかというとリストラに近い退職だよね。
契約終了と解釈した方がいいのか。

今になって思えば、この時代の経験がこのブログにもつながって、まあよかったんでねーの。

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