アール企業をめでたく卒業し、専門的な資格を生かして派遣社員として働くことになったロスジェネ世代のプチ初老ころん。
ころんが働く企業をP企業としよう。
実はP企業の面接時から、イヤな予感はしていた。
まず、わたしは派遣元の営業に、「専門資格はあるけれど、実務経験がないので、本当に何も分からないですよ。」と重々お伝えした。
すると派遣元営業さんは、わたしに専門知識をいくつか質問してきた。
当然わたしは、全ての質問に答えることができた。
「それだけ分かれば十分です!」
と太鼓判を押された。
え~、こんなの専門的資格がなくたって分かる一般常識やーんと、そう言ってみた。
すると資格持っていても、この一般常識すら分からない人が多いんだって。
ちなみにわたしの持っている資格、さほど難しい資格ではないが、ほとんど需要がない。
だから持っている人は少ないようです。
さらに資格取得に当たって、実習が必要なので、割ととるのが面倒な国家資格でーす。
派遣元営業の強い後押しもあって、わたしは面接に挑んだわけです。
面接官は男性二人、所長とのちにわたしの上司となる係長であった。
所長がいくつかわたしに業務の流れを説明する。
で、わたしが
「…ということが、わたしの仕事ということですね。」
と確認するやん。
すると、所長が、はぁ?と不思議そうな顔をする。
コイツ、大丈夫か、みたいな…。
いやわたし、あんたの言ったこと復唱しただけやん。
同じこと二回も言うなってことか?
で、何度か仕事について説明を受けて、わたしが確認のため、これこれこんな業務をわたしがするということですね、と言うたび、はぁ?みたいな不思議そうな顔されたわ。
だからそう言ってることを、なぜわざわざ繰り返して言うって思われたのかな。
よー分からん。
だってさー、こんな態度とられたの生まれて初めてやで。
どうもこの職場、イヤな予感がするわーと思ったものです。
さらにもう一つ、ヘンに感じたことがある。
これからわたしがする業務をしていたある女性が、急に移動になったため、人員募集をかけたわけ。
その女性を、ウツ子さんと名付けよう。
これはもっと後に知ることであるが、うつ病だったからウツ子さんです。
わたしはそのとき、ヘンな時期に移動があったんだなと、不自然に感じました。
それもそのはず。
ウツ子さんは、ウツになったため、自ら移動願いを出して、逃亡したんだもん。
京都営業所の近くに住んでいるにも関わらず、通勤ではるかに遠い、大阪まで逃亡したわけです。
で、分からないことがあったら、大阪のウツ子さんに聞けばいいので、引継ぎは心配なく働けるということでした。
引継ぎ担当者も決まってないのに、移動していくなんて、ヘンなのと思ったけども、いつでも質問できる相手もいるということで、わたしは安心したのです。
それに現在その仕事をする人がいなくても、まわってるってことは、きっとたいした仕事じゃないんさろう、こりゃ楽できるわいと思ったのも事実。
で、あれだけ所長に、はぁ?みたいな顔をされたのに、面接に受かってしまいました…。
よほど人材不足だったと見える。
何でもなかなか人が居つかないポジションだったため、すぐに来てくれて長く働いてくれる人なら誰でもよかったみたい…。
なかなか人が居つかないって、もう、悪い予感しかしないわけです。
ここで引き返せばよかったのですが、結局わたしは、アール企業よりも専門資格を活かせるこの企業を選んでしまいました。
そして、わたしがもう一つ、うっかりしていたことには、派遣って最初の三カ月は、保険も年金もかけてもらえなかったんだよーん。
当初、最低一年は継続してもらいたいとう話だったのに、ピドイ…。
今から派遣で働きたいという人は要注意です。
派遣は三カ月以上更新が決まらないと、保険と厚生年金かけてもらえません!!
このことを知っていたら、わたしは派遣という働き方を選ばなかったと思う。
アール企業に居座っていたと思う。
わたしとしたことが、まさかの確認ミス!!
普通、派遣会社だって最初にそういう説明するよね。
最初の三か月は、保険と年金はありませんが大丈夫ですか?ってさ。
わたしも最初に説明がなかったと、と年金保険をかけるように交渉したけどダメでした。
よって最初の三カ月、国民年金を払い、無保険で過ごした。
幸い大きなケガも病気もなく、健康保険未払いでも問題なかった。
お母さん、丈夫な体をありがとう!
何だか幸先があまりよくないなと感じつつ、わたしは新しい世界へと舵を切ったのです。
悪い予感しかしない、恐ろしいパワハラがはこびる企業に…。
P企業のPは、パワーハラスメントのP(Power harassment)企業って意味でした!!
続く