婚活で過去の恋愛を聞くのはマナー違反なの?
婚活で過去の恋愛を聞くことがマナー違反に当たるかというと、確かにそうです。
マナー違反ですし、お相手にたいして無神経で失礼な質問に当たります。
なぜなら恋愛というのは、非常にプライベート性の強いセンシティブな経験ですから、初対面の男女がズケズケと聞いてもいい軽いものではないのです。
では、恋愛の話はタブーなので、聞いてはいけないのね、といえば、必ずしもそうではありません。
あくまで初対面同士が気軽にするには似つかわしくない話題というだけです。
ある程度交際が進んで、いろんなことを気軽に話せるような仲になれば、聞いても良いでしょう。
むしろもう結婚間近で一生を共にする二人が、お互いの過去の恋愛の話を何一つ知らないという方が不自然ではないですか。
お互いの過去の恋愛の話は、ある程度仲良くなったタイミングでさらりと軽く聞く程度がベターです。
過去の恋愛話を聞くメリット
過去の恋愛経験を知ることは、今後のお付き合いや結婚生活に支障が出ないための参考資料のような役割があります。
主に以下のメリットがあります。
その人の本質が分かる
前述した通り、恋愛は非常に個人的でセンシティブな話題です。
ですから、その人の持つ感情や好み、価値観やまで赤裸々にあらわれる話でもあるのです。
つまり人間の本質的な部分がむき出しになるのが恋愛ということです。
その人の本質が知りたければ、恋愛経験を聞くのが手っ取り早い方法です。
恋愛観や恋愛傾向が分かる
過去の恋愛を聞くことによって、異性の好みや、どういうお付き合いが好きなのかということが分かります。
もし相手にもっと好きになってほしいという気持ちがあるなら、好みの異性のタイプを把握して、そのようにふるまえばいいのです。
その好みの異性の重要な情報が、過去の恋愛から分かるというわけです。
例えば俳優の福山雅治さんは、過去に長い間内田有紀さんと付き合っていました。
結局吹石一恵さんと結婚しましたが、この二人の女性、目が大きすぎるという点で似てませんか?
わたしは勝手に福山さんは、目の大きな女性がタイプなんだな~と思ってます。
また、華やかな恋愛遍歴を誇るダウンタウンの松本人志さんの歴代彼女。
常盤貴子さん、元SPEEDの島袋 寛子さん、優香さん、結婚したのが伊原凛さん。
皆、釣り目でキツネ顔の美人です。
このように異性の好みというのは、食べ物の嗜好と似ていて変わらないこともあるので、過去の恋愛から垣間見ることができます。
異性へのとらえ方が分かる
人によって異性のとらえ方や築きたい関係はさまざま。
友達のような対等なパートナーシップを望む人もいれば、男性がリードする亭主関白タイプ、逆に女性が手綱を握る姉さん女房タイプ、色んな関係があります。
一般的にモテる人というのは、異性に合わせて好みの関係を変えてゆく柔軟性があります。
しかしどうしてもこういう関係でないとというこだわりがある人はなかなかやっかいですね。
お互いが望む関係を築けるかどうか、また相手に合わせて変わってくれる人なのかどうか、過去の恋愛は、如実にそれを物語るでしょう。
また中には、男尊女卑の思考が強かったり、男性をお財布程度にしか思っていない女性も。
実はそれはわたしのことだったりして。
過去の恋愛を尋ねることで、異性に情が薄い人だと分かれば、傷つく前に関係を解消して逃亡することができます。
恋愛の話を聞くデメリット
過去の恋愛を聞くことは、実はメリットよりもデメリットの方が多い可能性大。
きちんとデメリットを踏まえた上で、それでも聞きたいというならば、上手に話題にあげましょう。
比較したり、比較されていると感じてしまう
ある程度の年齢の男女に、何度かの恋愛経験があることはいたって当たり前です。
だけど以前にお付き合いしていた人が、とても魅力的だと聞くと、比べてしまって卑屈になったり、無駄に悩んでしまったり…。
嫉妬に苦しんだりプライドが傷ついたりする場合もあります。
過去の恋人への嫉妬が原因で、別れてしまうなんてよくある話です。
また、以前の恋人と比べられることで値踏みされてると感じる人もいます。
終わった恋愛を気にするなんて、今の自分に自信がないのかなと思われてしまうことも。
終わってしまった恋愛と張り合って、過去の恋人より勝ってる負けてると一人相撲をするほどバカバカしいことはありません。
恋愛経験を根ほり葉ほり聞きすぎるとロクなことはありません。
あくまでさらっと、ポイントを絞って聞くことです。
デリカシーがなく束縛の強い人と思われる
恋愛は感情をぶつけあったり、親密な関係を結ぶドメスティックな経験です。
経験した人や二人の仲でしか分からないことも多く、それをしつこく聞くことはプライバシーに踏み込む無神経な行為です。
またしつこく聞くことは、自己中心的で相手の全てを支配しなければ気がすまない束縛の強い人だと思われてしまいます。
過去の恋愛や恋人のことをしつこく聞かれるのがイヤで壊れてしまったカップルなんていくらでもいます。
あまりに無神経にズケズケ聞くと、いやがられて逃亡される恐れも。
しつこく聞かれると何だかストーカーみたいで怖いですよね。
恋愛話を聞くときは、慎重に段階を踏むことが大事です。
つらい過去を思い出させてしまう
恋愛するには高いコミュニケーション力が必要です。
お互いが未熟だと、すぐに壊れてしまうナーバスな関係です。
必ずしも円満に終わるわけではなく、一方的だったり理不尽と感じたり、とても傷ついてしまう別れも…。
そのような苦しい体験をしつこく聞くことは、つらい過去を思い出させてしまうことになります。
恋愛経験を聞くことで、お相手を二重に傷つけてしまうことも…。
お相手が恋愛の話をしたくないようだったら、上手に察して聞かないという選択も、スマートな大人の決断です。
過去の恋愛経験はどのタイミングで聞く?
繰り返しになりますが、恋愛は非常にプライベートな出来事。
初対面でズケズケ聞くのは、失礼にあたります。
ただ婚歴のある人との正式なお見合いなら、最初に離婚理由を聞くことは失礼とは思えません。
誠意のある人なら、自ら離婚理由を最初にうち明けてくれる場合もあります。
では、どのタイミングで過去の恋愛を聞くのがいいかというと正式なお付き合いを考えられるようになってからではないでしょうか。
正式に付き合いたいけど、その前に恋愛観を知っておきたいと思ったときでもいいでしょう。
そのタイミングはカップルによってそれぞれ違いますが、一般的には3~4回以上会うような関係になったら、お付き合いだと解釈できます。
わたしの場合は、三回目に会ったときに、「結婚を前提としたお付き合いがしたい」と言われました。
さらに6回目に会ったときに「そろそろ結婚に向けた話がしたい。」と言われたので、そのタイミングで聞きました。
「今までお付き合いしていた人とは、どうして結婚しなかったんですか?」ってね。
お相手から結婚の提案が出たときは、過去の恋愛を聞いてみる良いタイミングになります。
過去の恋愛が失敗した同じ理由で、今回のわたしたちの恋愛も失敗してしまう可能性だってあるんですよ。
そのためにもしっかり聞いておきたいとわたしは思います。
ただしこれはあくまでアラフィフ男性とアラフォー女性という、初老の熟年カップルのケースです。
お互い結婚や恋愛の過去があって当たり前の年齢ですから、割り切ってさらっと聞くことができます。
まだ結婚につながる恋愛をしたことのない20代や30代前半の若いカップルなら、必ずしも過去の恋愛を聞く必要はないと思います。
若いというのは、真っ白なキャンバスと同じですから、過去をあーだこーだ言うよりも、これから二人でどんな絵を描いて行けるのかという未来の話を重点的にした方が建設的です。
わたしたちのような初老のカップルは、すでにキャンバスが汚れていますので、なぜこんな汚れがついたのか、しっかり確認しておく必要があるというわけです。
過去の恋愛で聞くべきポイント
過去の恋愛を聞くことは、前述したようにデメリットも多いナーバスな質問。
詳しく聞きすぎると、お相手もイヤがりますし、自分を苦しめる結果をまねくことも。
あくまでさらりと、ポイントを絞って聞くことが重要です。
わたしが聞いておいた方がいいというポイントはたった二つです。
交際期間
付き合っていた期間は、短過ぎても長過ぎても要注意人物だといえます。
短すぎるお付き合い
例えば数日から数カ月の短い恋愛を繰り返しているような人。
相手と継続的な関係を築けない、自己中心的な性格やこらえ性がない性格であることがうかがえます。
浮気性なのかもしれないし、女性だったらビッチの可能性も。
長すぎるお付き合い
例えば数年から10年以上も付き合っていたのに、結婚まで結びつかなかった場合。
ダラダラ付き合って男女のお付き合いを真剣に考えていないようなだらしない印象があります。
判断力や決断力に欠け、無責任で情が薄いように感じますね。
また何か長い間結婚できなかった理由があると考えると、不倫だったのではという疑惑も。
別れた理由
別れの理由を聞くことは、最もその人の本質にせまる行為です。
なぜなら人は別れるときにこそ、本性がむき出しになるからです。
ですから、別れの理由を聞くとその人だけでなく、交際相手の性格も垣間見ることができるのです。
特に結婚を考えた異性が以前にいたと言う人なら、上手にしっかりと聞いておきたいポイントです。
浮気や暴力、借金が理由で別れたなら、問題外。
お付き合いを考え直す必要があるでしょう。
親の反対という理由でも、なぜ反対されたのか、しっかり確かめる必要があります。
あなたのことを一番思ってくれているのは、実は結婚相手でも子供でも友人でもなく、親なのです。
人生の大先輩である親の言うことって案外正論ですよ。
その他
過去の恋愛は聞きすぎるとロクなことはないので、紹介したように「交際期間」「別れた理由」程度の2点に留めておいたほうがいいと、わたしは思います。
ですがどうしても気になるようなら、付き合った人数や出会った理由を聞いておくと、ますますその人のバッググランドが浮かび上がります。
付き合った人数
付き合った人数が多すぎると、飽きっぽく浮気性な人の可能性があります。
逆に少なすぎると、人として魅力がなかったり、こだわりが強い人かもしれません。
出会った理由
恋人との出会い方は、その人の交友関係が分かります。
知人や親の紹介が多いなら、交友関係の広い、紹介に値する人柄の良い人という判断ができます。
学生の頃からの付き合いや、職場恋愛なら、平凡ですが問題のない自然な出会い方と言えるでしょう。
出会い方が、ナンパや出会い系サイトなら少し注意が必要。
飲み屋やキャバクラの女性だったら、それ、付き合ってたのではなく、金ヅルにされていただけでは?なんてケースも。
過去の恋愛話を聞くときの注意点
恋愛は必ずしも幸せなことだけではなく、悲惨でつらい結末をむかえた人もいます。
人によっては話せないこと、話したくない経験をしたことがあるかもしれません。
そういう人には、恋愛の話は聞かない方がベター。
さらりと恋愛の話をしてみて、相手が乗り気でないなら、すぐに話題を変えること。
過去の恋愛はあくまで参考資料の一つ。
無理に聞き出すことでも、無理に話すことでもありません。
恋愛以外にも、その人の参考資料なんていくらでもありますから。
過去の恋愛で聞いてはいけないこと
恋愛の形は恋愛の数だけ違いますから、絶対聞いてはいけないことは特にありません。
ですが全般的に掘り下げては聞かない方が、賢い選択と言えるでしょう。
特に性癖や、以前の交際相手の人物像、愛情の深さなどは聞いてもロクなことはありません。
大切なことは、これから二人でどんな未来を描くかです。
その未来の妨げになるような質問はしてはいけません。
聞きすぎるとロクなことはない、しかし聞かないと今後が不安…。
それが過去の恋愛の話なのです。
もしも過去の恋愛を聞かれたら?
過去の恋愛を聞くということは、逆に聞かれることもあるということです。
もしも過去の恋愛について聞かれたなら…。
過去の恋愛を聞いておくべきと主張しておいて何なのですが、正直に全てを答える必要はありません。
嘘をついたってかまわないのです。
過去の恋愛を根ほり葉ほり聞く方が失礼なのですから。
ですからわたしは、過去の恋愛を聞かれたときの答えをちゃんと用意しています。
基本、昔のことなのであまり覚えてないと、言い張ることにしています。
過去にこだわらないサバサバした女を演じるフリをして、実は言えないことばかりなのですが…。
言えないことばかりというか、モテなかったため言えるような恋愛経験があまりない。
というわけで、わたしが過去の恋愛を聞かれたときに答えているマニュアルをご紹介します。
交際期間を聞かれたら
直近だったら、
「2~3年違いますか~。覚えてないですわ~。」とぼやかす。
こう答えることによって、過去の恋愛に執着がないと思われるし、正確な別れの理由も覚えていないでごまかせます。
ついでに
「年とってから、年数があっという間で、いちいち数えてなくて~。」と本当に覚えていないことを強調します。
あまり覚えていないを連発してもあやしがられるので、ちょっとぐらいは理由も言った方がいいかもしれませんね。
別れた理由を聞かれたら
最終的に価値観が合わず、一緒に住むのは無理だと思ったとか、遠距離になってしまい、すれ違いが多くなってしまった、などと答えるようにしています。
彼の転勤で遠距離になってしまった。
この答え、すごくいいと思います。
無難でお互い悪くないってことが強調できる別れの理由ですね。
過去の恋人を悪くいうのは、聞かされている方にあまりよい印象を与えません。
自分で選んだ恋人なのに、相手が悪かったといえば、大人として無責任で他罰的な人だと思われてしまいます。
どちらが悪いというよりも、お互い未熟だったという方が、スマートな大人の答え方です。
他には、実は相手がヘンな宗教に入っていたというと、同情してもらえますね。
それはやめておいた方がいいと言ってもらえます。
創価学会だったというのは、どうでしょうか。
他にわたしがよく使うのは、とんでもなくヘンピなところに家を建てようと言われてしまったなどです。
これでは仕事も続けられないし、家族や地元の友人と気軽に会えなくなるから、というパターンです。
過去の恋愛を聞かれたときのために、無難な答えを少し用意しておくことは、その後の交際に差し支えが出ない一つの工夫です。
あまりしつこく聞かれるようだったら、
「終わったことを蒸し返しても意味なくない?
これからどういう関係を築いていくかが大切じゃない?」
と言えば、たいていの人はそれ以上は聞かないでしょう。
それでも過去の恋愛を聞きますか?
過去の恋愛は、釣り書よりも相手のことを知ることができる大きな情報源です。
しかしたいていの人間は過去の恋愛によって、確かな成長を遂げているはず。
考え方が変わる人もいます。
ですから過去の恋愛を聞くときはその情報をもとに、相手を決めつけ過ぎない柔軟さが必要です。
大切なことは過去ではなく、今と二人で作る未来なのですから。
わたしの考えとしては、20代や30代前半ぐらいまでの若いカップルなら、あまり過去の恋愛を聞きすぎることはおすすめできません。
まだ未熟で過去の情報によってショックを受けて感情的になってしまうからです。
三十代後半になると、お互い成熟しており結婚を考えた相手の一人や二人がいたことはいたって当たり前です。
過去のことを、「そんなこともあるよね。」と割り切って受け止めることができます。
よほどのことでない限り、大きなショックを受けることもなく、冷静に聞くことができます。
またわたしの場合は、もう40歳で後がないから、無駄な失敗をしたくない。
さっさと過去の恋愛を聞いて、相手を知っておこうという気持ちで聞きました。
あなたが相手の過去の恋愛を受け止められるほど、冷静で成熟した人物であるのか。
ここをよく考えてから、過去の恋愛を聞くようにしてくださいね。