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共産主義社長の全員社員にした大改革負の遺産 働かない正社員  R企業18

就職・転職活動

突然アール企業を辞めて、皆に迷惑をかける結果となってしまった、プチ初老ころん。

実はわたしが仕事を辞めたところで、何とかなるだろうという算段がありました。

入札参加資格申請はピークを終えていて、ほとんどが完了していた。
そしていざとなったらころんと同じ仕事をしている、滋賀県のシガさんという女性に手伝いに来てもらえばいいんだと、そう言い残して、アール企業を去りました。

この滋賀県のシガさん、以前にもちらっと登場したが、実はころん、この女性ともひと悶着バトってるんだよね。
どんだけころん、バトルロワイヤルなんだか。

まー、ちょっとシガさんとバトったいきさつ、聞いてやってよー。
バトったっていうか、ころんが一方的に責め立てて、いとも簡単に勝利しただけのこと。

シガさんは、定年間近の50代後半のばーさんだった。
アール企業では、パートとして勤務していたが、共産主義の前社長の、望む人は全て社員にするという改革によって、社員となった。

しかし待遇は社員でも、仕事はパートのまま。
要はパート気分で、のんきに働いていたのである。

ところがそのシガさんの働いていた部署が、乞食部長の失態で閉鎖となった。
そこでシガさんは新しくできた、滋賀の営業部に配属となったのである。

上司は、ナガイ部長で、シガさんと30代の男性営業マンの三人のこじんまりとした部署だった。
その後ナガイ部長は、京都に転勤してきて乞食の代わりにわたしの上司となるのだが、それはまだ先の話。

当時はまだ、わたしの先輩のMさんがいて、彼女がシガさんに仕事の引継ぎを行ってくれた。
つまりわたしとMさんと二人でこなしていた入札参加資格を、シガさんにも一部、受け持ってもらうことになったのである。
また、ときどきはシガさんに京都まで手伝いに来てもらうということになりました。

というのは、シガさんは、特に仕事があって営業部に所属されたわけではない。
部署閉鎖により仕事がなくなったため、テキトーに配属されただけあって、ほとんど仕事がなかった。

で、毎日1時間も居眠りして、わたしが頼んだ仕事も放置というナメた働きぶり。
同じ営業部の男性が、
「会社来て、居眠りしてメシ食って帰るだけやで。
ホンマ、生理的にムカつく。何か仕事与えたってー。」
と怒りのメールを頻繁にわたしに送ってきていたのである。

不思議なもので、バブル姫もそうなのだが、一番仕事しないヤツに限って、一番文句が多い。

わたしもどちらかというと、明らかに文句の多い人間だ。
しかし、営業部のおじーちゃんに褒められたことには

「ころんさんは、文句言いながらもきちんと仕事をやってくれるところがエラい。
僕が上司なら、そんなよその部署の仕事なんてやらんでいいって言う。」

とさ。

それを聞いたナオミ課長が言ったことには、

「どうせやるなら、文句言わずに黙ってやればいいのにー。」

だってよ。
このビッチ、バカ女がよー。

黙ってやったら、やることが当たり前になるやんか。
本来はわたしの仕事じゃないけど、デキる女のわたしが、親切心でやってあげるよとありがたみをつけないと意味がないだろー。

あんたがそういう考えだから、ソウムさんもジンジさんも辞めていったのに、全く学ばない女だなー。

そのようなことで、シガさんは営業部で一番仕事がないくせに、一番仕事にたいする文句が多かった。
そしてとってもしつこい性格だった。
納得できるまで同じことを何度も聞く。

シガさんに、しつこくしつこく仕事したくない、なぜこの仕事が必要なの言われるのにわたしはうんざりしていた。
だから最後の方は、コイツのために、この業務が何故必要であるかと、業務の手順をワード文書で作ってやった。

で、何か聞いてきやがったら、猿でも分かるように、業務手順書を作ったから、これ見て分からなかったら連絡してきてと言ってやった。

その業務手順書を作ったおかげで、それを見ればわたしの仕事はたいてい分かる。
新しく誰か入社しても、それさえあれば、大丈夫!
だからわたしは心おきなく辞めることができるわいと思ったものである。

本来は、引き継ぎ書のつもりで作ったのではなく、理解力が乏しく物忘れが激しい、シガばーさんのために作った、手順書が、引継ぎ書類として役に立つなんてね!

ま、そのように仕事がないシガさんなので、わたしも遠慮なく京都まで出張に来てもらえるわけである。

これはまだ辞めることが決まる遥か前の話なんだが、ある3月の日に、シガさんに来てもらうようにお願いし、了承を得た。
で、わたしは、これとこれをやってもらおうって準備をしておくわけやん。
しかも三月は決算時期で、今だけ必要な仕事が山盛りあるから、それを覚えてほしい。
なのでわたしとしては、3月4月は頻繁に来てほしいわけ。

そしたら、シガさん、やっぱり京都は遠いし、お偉いさんもいっぱいいるし、来るのがイヤだったんだろうね。

直前になって、こんなメールが届いた。

「4月の異動時期が終わるまで、京都に行くのは控えたいと思います。

あまりこの時期に京都へ言って、京都配属にされるのが怖いのです。
それだけは絶対に避けたいのです。
なので今回の京都応援はなかったことにしてください。」

 

わたしはこのメールを読んで、当然ムカつくわな。
そして泣きそうになった。

 

だってさー、当時わたしは毎日毎日20時まで残業してたんだよ。

その間、コイツはたいした仕事もなく、毎日ぼーっとして、毎日居眠り。
それでわたしの倍ぐらいの給料をもらってやがるんだ。

シガさんの居眠りは、滋賀営業所の名物になっていて、一度動画を撮影されたらしいよ。
それ、人権侵害ですからー。

そしてまたシガさんが、これほど京都勤務になることを恐れているのは、自分が滋賀で勤務していても、たいした仕事がないって分かってるからだろうね。

こんなメールを送ってこられて、黙って、はい、承知いたしましたというわたしではないわな。

そこでシガさんには

「シガさんの業務体制について、私に決定する権限はございません。
シガさんのお気持ちは、ナガイ部長にお伝えしたく存じます。」

と、冷たいメールを送ってやった。

 

そしたらシガさんから、

「ころんさん怒ってる?
今回はころんさんに相談してるのに、何でナガイ部長が出てくるのー!」

て返信が届いたが、もう無視やで。

何でシガさんの業務を怠慢したいというメールを読んで、わたしが怒らないと思ってる、オマエの脳味噌が理解不能やで。

そしてナガイ部長にはこのようなメールを送った。

……………

シガさんに、京都まで手伝いに来ていただける約束をしていました。
しかし直前になって、京都営業所に転勤になるのが怖いという理由で、キャンセルしたいとのことです。
私はここ最近は、毎日のように20時まで残業しています。
しかしこの業務量は一時的なものであり、営業部にとって一番忙しい時期だと思うから、残業して業務を補っているわけです。
契約社員が、毎日範疇を越えた業務をこなしているのに、契約社員をひっぱっていく立場の社員が、起こるかも分からない理由で、業務を控えたいというのは、どういうことでしょうか。
頑張って仕事をしようというモチベーションが下がりました。

一度シガさんに、営業部にとってこの忙しい時期をどのようにとらえているのか、社員として自分の立場をどのように考えていらっしゃるのか、お話していただけないでしょうか。

……………

とな。

そしたらナガイ部長、シガさんに話ししてくれたみたいよ。
営業の男性社員に聞いた。
シガさんは影でグチグチ怒っておったって。
知るけーい。

しかしナガイ部長ってのは、乞食の不始末やら、シガさんの怠け癖やらが原因で、いつもわたしの八つ当たりを受ける、気の毒な立場だわな。

結局シガさんは、黙っーて、当初の約束の日に京都にやってきました。
でも、ものすごーいツンケンした態度とられて、大声出されたりしたわ。

ほんまに大人げない、しょーもないばーさんよのー。
自分がシゴトなめてるせいなのにさー。
これがきっかけで、シガさんにわたしは恨まれて、仲も悪くなりました。

逆に仲が悪いから、遠慮なく冷たく必要業務をさせることができるから、返って仕事しやすくなったかも。
嫌われることを恐れる必要もないしね。

毎日顔を会わせてたら、気まずい仲だと居心地も悪い。
しかし忙しいときに、たまにかかわる程度なら、仲良くする必要ナッシング。

けど正論言われたら、文句言いながらもわたしの言うこと聞くだけマシやわな。
どこかで後ろめたい、自分が悪いって分かってるからなんだろうね。
正論は素晴らしい。

そのようなことで、わたしが辞めたって、ミセスひまひまひーまの居眠り女王のシガさんに来てもらえばいーやんってことで、わたしは安心してアール企業を去ることができたのです。

こいつもグータラ働いてきた報いを、わたしの退職で受けることになったわな。
最後にバトった相手にきっちり仕返ししてから辞めていくのが、ころんのすごいところだわな。

シガさんももう、定年退職してアール企業にはいないそうです。

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