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ロスジェネ世代 上司にキれて人格破壊をしてしまう R企業 その6

就職・転職活動

さて、12月となり、ころんの入札参加資格申請書作りはピークをむかえる。
そこでころんは、お正月休みに一日出勤して、この業務をこなしたいと乞食部長に申し出た。

しかし、正社員が休んでいるのに、契約社員が出勤しているといのは、社内のモラル上おかしなことなので、認められなかった。
乞食部長の沽券に関わることですからね!

こいつの沽券など、とっくに地に落ちて存在もしないのに、それでも沽券があると思って気にしているところが滑稽だわ。
もっと他に気にするところ、あるんちゃう~?

乞食部長の指示では、残業して業務をこなせってことだった。
そこで気の強いわたしは言いかえす。

「わたし、昨日も8時まで残業していたじゃないですか。
遅くまで残業するぐらいだったら、お正月休みに一日出勤した方が、体も楽なんですけど…。」

って言って、バトルになった。

あんまり覚えてないけど、乞食部長が、だから人を補充しようと言ったのに、君がいらないって言ったんだろうとか言われた気がする。

で、わたしが人なんかいれたら教えるのに時間がかかって、余計残業増えるわって言いかえしたのかな。
しかも今が忙しいだけで、継続的に人が必要なわけでもないしね。
人一人投入するぐらい、お正月休みに、一日わたしが出勤したらまかなえるなら、全てにおいて、その方が合理的効率的生産的経済的やわな。
むしろ、わたしが一日休日出勤すれば、解決する、その一日を休むために、人材投入とか、愚行過ぎるやろ。

ホンマ、アホなおっさんやで。

で、そのバトルを聞いていた周囲の人は

「ころんさん、頑張れ!
ころんさんの方が正論だ。」

って思ってくれてたってさ。
ホンマかどうか分からないけどね!

そいで結局のところ、乞食部長が

「紙袋さんとスエオに手伝わせる!
一人で抱え込むことない!
入札参加資格作成の日を作って、その日に一斉に全員でやることにする。」

と言い出した。

ダメだ…。コイツ…。

紙袋さんとスエオに手伝わせる。
ここはまだいい。

本当は慣れた人、つまりわたしが慣れた業務をした方が、効率もいいし間違いも少なくなる。
それに本来自分の仕事を、別の人に頼むというやりかたはわたしは好きではない。
マイペースなわたしは自分の仕事にちょっかい出されるのきらいやねん。
何か、ペース乱れるやん。

しかも紙袋さんも、スエオもけっこうな残業をしていたしね。
さらにわたしは、忙しいという理由で、ムダなリスト作成を断ってやらなかった。
その負い目があるので、本来の自分の仕事を手伝ってもらうのが、心苦しいやん。

でもまだ、これはいい。
契約社員に休日出勤させるぐらいなら、社員にその仕事を手伝わせる。
悔しいが、いたって正論だ。

問題は、一日その業務ばかりする日を決めて、全員でそれをするという効率の悪さ。

まず、入札参加資格は、一か月前には締切日が分かっている業務である。
一か月前には、提出日が分かっているものを、ある一日に限定して、やってしまうって、その他の業務に差し支えが出て、余計効率が悪くならない?

そして、全員でとりかかる日を決めたところで、まだ詳細の分からない官公庁がある。

毎年一月に提出しなければならないから、多分今回もその時期だろうということが分かっているだけで、まだ詳細が分からなければ、書類作成のしようがない。

詳細が分かってもいない仕事をする日を決める?

アホちゃいまっか~。
パーでんねん。

とりあえず一月に多くの提出期限があることだけは分かってるから、今分かっている分だけは、お正月に出勤して、作成し終わっておきたい。

というのが、わたしの言い分です。

しかしわたしの言い分を言えば言うほど、乞食部長は支離滅裂なことを言い出すので、だんだん喋るのがイヤになってきた。

粘着質でしつこい性格のわたしだが、バカと喋っても無駄だと思って、あきらめた。
こちらの言い分を言えば言うほど、話はとんちんかんな方へむかっていく。
事態は余計に悪くなるのだ。

バカとは関わらないに限る。

こちらの言い分を通すことはあきらめたが、イライラだけはしつこく残り続ける。
そのイライラのストレスを解消するために、皆に、もうアホとしゃべるのイヤや、とベラベラ言いふらす。

わたしが一日休日出勤したいと言い出したがために、紙袋さんとスエオの時間を拘束して、迷惑かけることになってしまいました…。

皆で日を決めて、いっせいに同じ仕事をこなすって、幼稚園児のお遊戯かよ、だっせーな。
社会人ともなれば、それぞれのスケジュールがあるから、自分で管理して、個人で動くだろーがよ。

バーカバーカ。

で、皆でいっせいに、入札参加資格申請書を作る日を、乞食部長が勝手に決めた。

皆の前で、わたしに半キレ状態で、やいやい言われ全否定され、部長として、恥をかかされたわけ。
で、半ばヤケクソ状態で、

「もう、この日に全員で入札参加資格を作成することにする!!」

と行き当たりばったりで決めた。

わたしは内勤だからいいとして、紙袋さんは営業なので、外出したりアポがあったりする。
そのため、乞食部長が決めた日の都合がどうしてもつかないと、乞食部長に相談していた。

グダグダグダグダ、紙袋さんと乞食部長のお互いの話は平行線をたどる。
わたしも黙ってりゃいいのに、乞食部長にたいしてストレスがたまってたんだろうね。
言いたいことを我慢すると、いつか爆発して相手に10倍ぐらいにして、言ってしまうのが、わたしの悪いところ。

で、とうとう言ってやった。

「差し出がましいようですが、入札参加資格なんてね、締切が分かってるんだから、どうしてもこの日にしないといけないっていう仕事ではないですよ。
締切に間に合うように、自分でスケジュール管理ができればいいんだから。」

そしたら乞食部長は当然怒るわな。

で、何かグチグチ言ってきたけど、もうバカバカし過ぎて覚えてない。

わたしが、ちゃんと、「差し出がましいようですが…。」と断ってから物申したにもかかわらず、
「だいたい君はさしでがましいんだよ!!」
って言われた気がする。

だから、それを分かって最初にちゃんと言ってるやんねー。
と思ったら、だんだん笑えてきた。

乞食部長が、あーだこーだ、と何かわたしに言ってきてたが、わたしは返事もせずに、無視してやった。
乞食部長は、ずっと一人で喋り続けていた。

わたしは返事もせずに、目も合わせずに、ヘラヘラとした笑みを浮かべ、そしてその笑みを隠すようにうつむき、黙っていた。

それはまるで、動物園の猿が檻の向こうから、必死でこちらを威嚇している。
しかし威嚇したところで、檻の向こうの猿は、こちらまで届かないだろうと、ニヤニヤしながら眺めているような、光景だった。

で、バカバカしいから、そのまま帰ってやった。

後で紙袋さんに聞いたところによると、乞食部長は

「バカにして!!」

とかなりのご立腹だったみたいよ。

バカにはしてませんよ。

バカにするってことは、バカでない人を、バカのように扱うってことでしょ。
バカをそのままバカとして扱うことは、バカにするとはいいませんよ。
とんちんかんなアンタにふさわしい扱いをしてやっただけさ。

このことが原因か、他にも理由があったのか、だんだん乞食部長が壊れていったらしい。
もともと物忘れがひどかったのだが、最近ますますひどくなってきたと、紙袋さんとスエオが嘆いていた。

そして、乞食部長に相談があって、席についている、乞食部長の横に立つやん。
そしたら

「僕の横に立たないで!」

って怒るようになった。
わたしも一度だけ怒られた。

スエオなんかは、相談があるときは、ここに立って聞いてって乞食部長に言われたから、横に立ったらしい。
その同じ場所に立ったというのに、
「僕と君では立場が違うから、横に立つな!!」
ってめちゃくちゃ怒られたんだってさ。

で、ある日とうとう、乞食部長は

「ここに何もないから、皆ここに立つんだな。
何かあればいいんだ。」

とブツブツ言い出して、急に仕事机の配置換えを始めた。
そして机の端に、パソコンのハードディスクを目隠しするように置いた。

「これで誰もここに立たないだろう。」

と満足げに言っていた。

頭やばすぎ!!

わたしのせいで壊れたのか、もともとおかしかったのが、とにかく日に日にクレージーに拍車がかかっていったのです。

ただ、乞食部長は基本はネアカで超前向きな性格。
あまり落ち込んだり反省することがない。

最近思うのだが、死にたくなるぐらい落ち込んだり、反省するって大事だよね。
それで人間は成長してくのだから。

乞食部長のように落ち込むことのない人は、自分を変えたいとも思わないので、成長することがない。

だからずーっと嫌われもののまま。
なぜ嫌われるのかも分からない、可哀想なおっさん。

その乞食部長のネアカな性格が幸いしてなのか、何なのか、特に部長とわたしが気まずくなることもなかった。

乞食部長はわたしに恐れをなしたのか、どちからというと機嫌をとってくるぐらいだった。。
わたしにはあんまりやいやい言わなかったけど、紙袋さんやスエオには、面倒なことを押しつけていたみたいね。

そして頻繁に皆を飲みに誘っていた。
わたしと紙袋さんは行きたくなかったので、断ってたけど、スエオはたびたび行ってたみたい。
で、SGIに勧誘されてたみたい。

わたしと紙袋さんは飲みに誘われても、その日はちょっと、って断るやん。
そしたら
「じゃあ、日を変えるよ。いつだったら行けるの?二人の日に合わせるから。」

とまあ、しつこいったらありゃしない。
それでも断ってたけどなー。

一回
「断っている人を、しつこく誘うのはパワハラでセクハラですよ。
こっちも心苦しい気持ちで断ってるんだから、空気呼んでくださいよ。」

って言ってやればよかったな。
そしたらさすがにニ度と誘われないだろう。

いやがっている人を無理に誘って飲みに行って何が楽しいのか分からん。
だからときどき、本当に可哀想になってくるんだ。

 

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