何を根拠にそう言い出したのか分からない。
結婚相談所で出会いお付き合いしている殿方セーブタさんは、こともあろうかわたしのモト彼のフレディと自分は似ていると言い出したのだ。
いや、全く似てないし!
で、わたしが
「いえ、似てないですよ。
むしろ真逆ですよ。」
と言い返したら、セーブタは悪気なく、本当に素朴な疑問のように
「真逆ってどう違うんですか?」
と聞かれて、わたしは非常に説明に困ってしまった。
愛されていない男と
愛されている男
その間には、悲しいほど越えられない壁がある。
でもわたしはそのことを当時は上手く説明できないし、それを伝えるほど残酷でもなかった。
しかし今から思えば言ってやればよかったな。
「その彼氏のことはめちゃくちゃ好きだったけど、お前のことは全く好きじゃないわ!
勘違いするな、このハゲ!!
違うだろ!違うだろ!ちーがーうーだーろー!!」
って言って、豊田真由子を降臨させてやればよかったわ。
まさにこの勘違いハゲにね。
ああ、いってやったらまた、フレディのような絶望した顔が見れたのかな。
いや、見れないだろうな。
愚鈍なセーブタは、フレディほどの繊細さを持たない。
ある意味絶望することなんて、ないんでねーの?
しかしセーブタはわたしの説明で、何で自分とフレディが似てると思ったのかね。
ほんま、謎やわ~。
何が根拠なのか。
謎?謎?謎?
簡単に言えば、フレディはわたしがやいやい口出しするから結婚がいやになった、とセーブタに説明しました。
ということは、セーブタもやいやいわたしの思う通りの結婚ストーリーを押し付けられて、わたしのことがいやになりつつあるってこと?
それならそれで、一向にかまわんけどさ。
女にやいやい言われていやになるってのは、男なら誰でもそういう傾向はあると思うのよね。
しみじみと、「僕たち似てますね。」というほどの共通点か?
しかもセーブタがわたしをイヤになってきているようには見えないんですけどねー。
ただセーブタは、自分の価値観をわたしに押し付けたいだけのように見えるけどね。
そして頭が悪いものだから、見事にそれに失敗しているというわけ。
このころのわたしはまだ気がついてないことだったが、バブル姫によって分かってきたことがある。
バカとしゃべると疲れるってことだ。
セーブタなんて、こちらの言うことを正しく理解できる知能がないんだからさ、かえってくる答も頓珍漢に決まっている。
それをいちいち「何でこの人はこう考えたのだろう。」と意図を理解しようしたわたしが愚かだった。
だってバカの気持ちや解釈を理解できるってことは、わたしもそのレベル、バカってことだからね。
結論 バカの気持ちを理解する必要はない。
そこまで自分を落とすことはないってことです。
ということが分かっていても、バカと話すとイラつくし疲れるわ。
やいやい口を出さずにいられなくなる。
バカにお前はバカだよって教えてやるのは優しさだってわたしは思ってるんだ。
それで、フレディとセーブタが真逆だと説明したことについて、セーブタが
「どういう風に真逆なんですか?」
と聞かれた件。
わたしは何か言い返したと思うんだけど、覚えてないわ。
フレディとセーブタが真逆であることは、わたしの感覚的な印象であって、言葉にするのは難しい。
でも今なら、こう答えるかな。
フレディはあんたみたいに頭悪くないし、こっちの気持ちをもっと察してくれるわ!とか
フレディはあんたみたいにブクブク太ってないし、鍛え上げられた美しい体をしておったわ!とかね。
顔は好みもあるけど、フレディはかっこいいとか男前と言われるぐらいのルックスだった。
しかしセーブタは、デブハゲでお世辞でもかっこいいと思ってもらえないレベルです。
セーブタの似顔絵
フレディの似顔絵
そしてフレディは30代ですでに二回も結婚したことに比べて、セーブタは一回も結婚までたどりつけてないしね。
付き合った女の数も10倍ぐらい違うんじゃない?
一度、フレディに、女性経験人数が40人だと自慢されて、この男、クズやなって思ったことがある。
まあ、セーブタがバカまじめなら、フレディはチャラいわな。
二人が真逆だといっても、フレディが優れていてセーブタが劣っているというわけではなく、セーブタの方が優れている一面もある。
しかし残念ながら、バツ2の不誠実なフレディの方が、女にはモテるのです。
あ、そう言ってやれば、セーブタに一杯食わすことができたんじゃない?
「フレディはモテモテで女が切れたことがなかったけど、あんたは全くモテへんやないかーい!」
って言ってやれば、セーブタのプライドをズタズタにできたかもしれないのにね!
別にわたしの目的は、セーブタをズタズタにすることではありませんが!
しかし残酷な話だよね。
女は、ばかまじめで朴訥なセーブタより、不誠実で軽薄なフレディを選ぶ。
そういうチャラい男が、ほとんどの女をさらっていって、セーブタのような愚鈍な男には、女はまわってこない。
これぞ、恋愛界の弱肉強食!
神様はどうしてこんなにも残酷な世界をおつくりになったのか。
続く