結婚相談所で知り合い、まだ三回しか会ってない殿方セーブタさんに、結婚を前提とした交際を申し込まれたプチ初老ころん。
真剣に気持ちを伝えてくれている殿方を無碍にもできないので、わたしはどちらかというと仕方ない気持ちで
「そうですね…。分かりました。
わたしも結婚相談所で出会ったからには、結婚は視野に入れたお付き合いだと思っています。
では、結婚を前提としたお付き合いということで承知いたしました。」
というようなことを、答えたかと思う。
ここでわたしが伝えたように、結婚相談所で出会ったからには、結婚前提の交際だということは、お互いとっくに了解していることではないの、という疑問もわく。
だから改めて、「結婚を前提としたお付き合いをしてください。」なんて、あえて言う必要ねーんでねーの??
とは思ったものの、せっかくセーブタさんが男らしく真剣に告白してくれたのに、水を差す必要もないであろう。
さっきまでわたしはセーブタさんとは本日限りで交際解消じゃ、と思ってたのに…。
これで優柔不断なところのあるわたしは、何となく流されてしまいました…。
セーブタさんの勢いに飲まれた感じ。
そしてやはり、このようにしっかりと気持ちを伝えてくれたセーブタさんの男らしさに敬意を払おうと、ヤツを受け入れることにしたのです。
男らしさに敬意を払ったとはいえ、この性格の悪い女の心に一抹の不安がよぎる。
ここまではっきりと男らしく告白できるような肉食系の男が、なんでアラフィフまで独身なんだ、とな。
まだ何かある。
絶対この男からは、何か結婚できないゾッとするような一面が出てくるに違いない。
だってさー、結婚したいのに結婚できない男って、男だけでなく女もだけど、相当何か問題があると思うよ。
たいていの人は、結婚できているのに、それができないってことは、絶対に人として重大な欠陥を抱えている。
もちろんわたしを含めての話だ。
結婚できない男性の大きな理由としては、消極的な性格というのもあると思う。
例えばわたしがエキサイト恋愛結婚で知り合った、モーモーさんや、この結婚相談所で知り合ったドトールさんなんて、そのタイプ。
二人ともいい人だったんだが、あまりに消極的過ぎて、結婚を逃したタチ。
「消極的過ぎる性格」というのも問題なので、結婚できない性格の悪い一面だとは言える。
だって消極的な性格で何もしないのであれば、何も起こるはずもない。
しかし積極的に女性にアタックできるのにアラフィフまで結婚できないというのは、「消極的過ぎる」以上に重大な問題を抱えているに違いない。
積極的に出来事を自ら起こしているにも関わらず、全く成功しなかったってことだからね。
相当だと思う。
相当な難あり男。
すでにセーブタさんは、ハゲでデブという結婚できない理由を抱えてはいるが、それでも勤め先は郵便局という大手。
ハゲデブぐらい目をつぶれるだけの経済力はあるはず。
わたしは、これだけ積極的な男がこの年まで独身なんて、何か相当なことがあるに違いないと確信して、少し探りを入れておこうと思い
「今まで結婚を考えた女性の一人や二人ぐらいいるでしょう?」
と聞いてみた。
セーブタさんが
「それは、いました。」
と答えたので、わたしは少し安心した。
アラフィフで、結婚を考えるようなお付き合いを全くしたことのない男性の方が怖い。
いいお付き合いをしてたんだけど、のっぴきならない事情で別れてしまったという何かこちらが納得できるような理由があればよい。
特に問題ない人なのに、運悪くアラフィフまで独身だったという説明がつく事情があるならば、多少の難は目をつぶろうではないか。
セーブタさんがなぜ結婚を考えた女性と結ばれなかったのか。
ここはいつかしっかり聞いておかねばならない。
さて、過去の恋愛を聞くのは、婚活業界ではマナー違反という考えもある。
しかしわたしはある程度は聞いておいた方がいいと思う。
このことについては、次回のエントリーでまとめます。
このような流れで、セーブタさんと正式に結婚を前提としたお付き合いをすることになった、プチ初老ころん。
わたしからセーブタさんに、お互いのことを早く知って、今後の結論を出したいので、必ず週に一度は会うようにしたいと申し出た。
わたしたちの所属する結婚相談所は、交際が成立して三カ月で答えを出さなければならない。
そのままお付き合いを続けるなら、成婚料を払って退会。
お付き合いを続けられないなら、お別れして一から仕切り直し。
とにかくたった三カ月で答えを出さないといけないわけ。
だから週1ペースで会って、お互いのことを一刻も早く知っていかないと、三カ月で答えなんて出せやしない。
これは有名な仲人、山田由美子さんも言ってた。
交際が成立したら週に一度は必ず会って、三カ月ぐらいで答えを出すといい。
週に一度も会いたいと思えないような相手だったら、どうせ結婚までたどり着けないから、その時点で別れて、次の相手にいったほうがいいってね。
つまり週に一度ぐらい逢瀬をかさねると、三カ月ぐらいで自然と答えが出てくるみたい。
わたしは以前に、エキサイト恋愛結婚で知り合ったモーモーさんという男性と、月に一度のデートを続けながら、結局一年間で別れたという経験がある。
月に一度のデートでダラダラ一年続けるなら、週に一度に会っていたなら、三カ月程度で結論が出てたかもしれないもんね。
ダラダラダラダラ答えを先延ばしにして、一年間も無駄にした。
その経験もふまえまして、とっとと結果を出すべく、週に一度は会いたいとセーブタさんに提案したのであります。
別にセーブタさんに週に一度は会いたくて震えるってわけでは、決してない。
むしろ会えなくても痛くもかゆくもない。
この男が結婚に値するかどうかを、とっとと見極めたいだけ。
いわば、見切りをつけるための週一回デートという解釈もできる。
セーブタさんもこの週に一度のデートの提案にのってくださいました。
そして、週に一度は会うなら、別にマメなメールや電話は必要ないでしょ、というわたしに、
「声が聞きたいときは、電話します。」
と、セーブタさんは顔を赤らめながら言いました。
何だかめんどくせーなー、そんなことでいちいち電話して、わたしの時間に割り込んでこないでほしいわ、と思ってしまったわたしは、悲しいほど、この男に愛情のカケラもないのでしょう。
わたしの声が聞きたいんだって。
ウケるー。
わたしの声なんて、男と間違われるぐらい野太いダミ声やで。
一度、杉本彩の声に似てると言われたことがあるな。
ま
せーぜーわたしに好かれるように、必死に頑張れ!
頼みましたよ、セーブタさん!!
続く