大阪・関西万博では、13の民間パビリオンが出展されます。
民間とはいえどのパビリオンも聞けば名前を知っている日本を代表する企業が出展してますから、さぞかし最新の技術を魅せてくれることでしょう。
今回は、1985年に民営化されるまで国営企業だった日本最大手の電気通信事業者、日本電信電話株式会社が出展するNTTパビリオンについて体験してみましょう!
NTTとは「Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation」の略称です。
NTT Pavilion 【要予約】所要時間30分
予約制・完全入替制(所要時間30分・途中休憩なし・座席なしの回遊型)のパビリオンです。
一部のシーンでは「3Dグラス」を装着して鑑賞する体験もあるそうですよ。
リアルな体験が期待できそうです。
公式HP
位置
東ゲートから一番近いパビリオンですね。
隣には大阪ヘルスケアパビリオンがあります。
訪れる最初の時間帯に予約するとスムーズに万博を巡ることができます。
コンセプト PARALLEL TRAVEL
NTTパビリオンの体験テーマはPARALLEL TRAVEL、「時空を旅するパビリオン」です。
次世代情報通信基盤「IOWN」による空間伝送技術で、離れた場所と空間が繋がるのだとか。
距離を超えて場を共有し、互いに存在を感じあえる未来のコミュニケーションが体感できます。
IOWNとは
IOWN APN(All Photonics Network:オールフォトニクス・ネットワーク)は2030年に実現を目指す低消費電力・大容量高品質・低遅延を特徴とする通信サービスです。
こんな可能性が広がります
充電を気にせずにスマホを使える
消費電力を大幅に低減しカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量を差し引きゼロにした状態)への取り組みに貢献
空飛ぶ車、宇宙旅行や
海中旅行などが現実に
街から事故や渋滞が無くなる
離れた場所から車を運転し、送り迎えが可能
パビリオンのデザイン 感情をまとう建築
建築コンセプトは「感情をまとう建築」。
かろやかに、ゆるやかに浮遊するパビリオン
公園のように開かれ、緑、光、空、来館者、散策者、多様な事象が重なる。
訪れる人々の動きや表情、感動や熱狂と呼応して振動し、パビリオン全体が感情をもった生命体のように蠢(うごめ)く。
また時間や季節の移ろいとともにも様相を変え、新しい生命体のようなパビリオンをイメージ。
3万枚もの銀色の布が光と風でゆらめくきらめく
合計約3万枚ある銀色の小さな布材で外装壁を構成しているため、風でなびき、音を放ち、光で色を変えます。
海に囲まれた夢洲は、風や光等とても自然を感じやすい埋立地です。
その自然を感じることができるよう、風でうごめき、外装が変化し続けるパビリオンデザインです。
きらきら光るレースのカーテンのようなイメージでしょうか。
建物と外装壁の間が約2.5mあり、通路になるそう。
外装布が日陰を作り出しこの通路をわたる人々を優しく包み込みます。
一緒につくるパビリオン
パビリオンのエントランス空間を覆う「天蓋」は、NTTグループ社員が「一緒につくる」ワークショップで制作。
来館者の歓喜や子どもたちの思い出を綴れるようなしかけがあるのだとか。
多くの方と一緒にパビリオンをつくりあげ、記憶に残り続ける体験と建物をめざしているそう。
人に、地球にやさしいパビリオン
「テクノロジーが人間の無限の進化を支えるなら、私たち人間は大切な地球を守っていかなくてはならない」
NTTは“NTT Green Vision Toward 2040”の実現に向けて、人に地球にやさしいパビリオンを提案しています。
カーボンファイバー(炭素繊維)のワイヤを用いて、3つのシアターを引っぱりあげたテントのような構造により、柱などに使用する鋼材を減らしながら、CO2排出量も低減。
循環する生態系を体現するパビリオンです。
引用:NTTの万博パビリオン詳細判明、小さな布と糸のような炭素繊維ワイヤの集合体 | 日経クロステック(xTECH)
展示内容 「NATURAL」
NTTが掲げるテーマは「NATURAL」。
デジタルとアナログの境界をなくし、すべての壁をなくし、バーチャルを超えた新しい価値をリアルな世界に見出すことを意味します。
技術的な進化により物理的、心理的な壁を超え、空間や感覚を共有できる世界。
その世界では共感でつながることで、可能性を広げ人間は無限に進化できます。
自分と他者等の二項対立を取りのぞき、誰もがNATURALにあるがままに幸福に、私ではなく私たちとして生きられる世界を発信するそうです。
何だか個性が消えて全体主義みたいで怖いですね!
IOWN APN
夢洲会場の光ファイバーネットワークにAPN装置を設置し、低消費電力、大容量高品質、低遅延伝送を兼ね備えた通信環境を提供します。
ドローン・ロボットのリアルタイム操作や、電子機器を用いて行うeスポーツ(esports:エレクトロニック・スポーツ)の大会、多地点をつないだ遠隔合唱、夢洲会場外からのイベント参加等が可能となります。
バーチャル会場 「空飛ぶ夢洲」
オンライン空間上に夢洲会場を3DCGで再現したバーチャル会場を用意し、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)等のバーチャル技術を活用した取り組みを展開。
キーワードは「空飛ぶ夢洲」。
実際にその場所に訪れなくても時間と距離を超え、世界中の人が集える場所を提供。
今回バーチャル万博に出展したバビリオンをめぐり、様々な方とコミュニケーションをはかりながら、多様ないのちの輝きにふれてみましょう。
パーソナルエージェント
万博を最高に楽しむための、情報案内アプリを提供。
AIによる1日のプラン提案や嗜好に合わせた体験の提案等”わたしらしい”快適な来場体験をアプリがサポート。
2025年4月上旬リリース予定。
水素サプライチェーン
NTT パビリオンとパナソニックグループパビリオンでは「水素サプライチェーン」の実装を通じて、再生可能エネルギーのさらなる利用を拡大し、カーボンニュートラルの実現に貢献。
水素は、二酸化炭素を排出しない次世代のクリーンなエネルギー源。
誰もが水素を利用できるように大量の水素を安定輸送し、発電するための「つくる」「ためる」「はこぶ」「つかう」水素サプライチェーンの構築が必要となります。
NTTパビリオンでは水素サプライチェーンの「つくる」から「はこぶ」までを実装。
この実装では、太陽光発電等からグリーン水素を生成し、地中通信用管路を活用したパイプラインを通じて、グリーン水素を約200メートル離れたパナソニックグループパビリオンへ供給。
パナソニックは、水素を活用するノウハウを長年蓄積してきた強みを発揮し、両パビリオンにおいて、純水素型燃料電池(パナソニック製)で発電し、水素を「つかう」を実装。
シグネチャーパビリオン 「いのち動的平衡館」
NTTグループは大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」 のゴールドパートナーとして協賛。
生物学者の福岡伸一さんがプロデュースするテーマ館「いのち動的平衡館」と、NTTの企業パビリオンをNTTの次世代通信基盤「 IOWNアイオン 」を活用して「未来の電話」が結びます。
専用端末には振動する装置が備えられ、装置にハイタッチなどの動作を行うと、相手にその感覚が届く仕組み。
また心臓の鼓動を振動によって伝える計画もあるのだとか。
わたしの視点
「NTT Pavilion」は3万枚の布材をはためく外観をながめるだけでも楽しそうですね。
朝昼夜の光の加減で色が変わり、その都度違う表情を魅せてくれるのだとか。
特に夕陽をあびた姿が幻想的で美しいようですよ。
しかし3万枚の布材を取り付けるのは大変な作業だったようで、奥村組西日本支社NTTパビリオン工事所の河崎博所長は「根気が要り、暑さとの闘いだった」と振り返っていらっしゃるそうです。
熱中症で試写が出たら万博のコンセプト「いのち輝く未来社会のデザイン」がぶち壊しだわな。
また国内最大手の電気通信事業者NTTが提案する未来の次世代情報通信基盤「IOWN」の先取り体験も興味深々。
わたしが生まれた頃は黒電話しかありませんでしたが、あれから約50年。
もはや動画を通じてスポーツや合唱までできちゃう時代なんですねぇ。
実はコロナがこのデジタルでつなぐという時代を加速させた感もいなめません。
またわたしは学生のときに免許取って以来ほとんど運転経験がない一流のペーパードライバーなのですが、もはや自動運転で免許などいらない時代は目の前ですよ。
いや~元国営企業の誇りにかけて、NTTがどんな先取り未来を魅せてくれるのか、楽しみですね。
では「NTT Pavilion」でお会いしましょう。
以下は、わたしがアマゾンで購入した商品のご紹介。
こまーしゃる。
風邪をひいてのどが痛くなったのでこちらの加湿器を購入。
のどの痛みはとれなかったけど、睡眠時に使うと鼻づまりがましになった。
買ってよかった。
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