派遣から正社員になるための三つの決め手
正社員を雇用できる大手企業を選ぶ
どんなに企業側がが正社員を雇いたくても、払う給料がないと、正社員にすることはできません。
一般的に正社員の給料で、派遣が2~3人雇えるとも言われています。
大手企業でも正社員をリストラし、どんどん派遣社員に変えていった会社などいくらでもあります。
ですから派遣から正社員になるには、まず正社員を採用できるだけの予算を持った企業を選ばないと、将来が見えません。
しかし大手企業ほど、単純業務も多く、派遣と正社員の業務がぱっくりと割られているので、派遣から正社員が難しいケースもあります。
大手自動車メーカーの工場勤務派遣などはこのケースですね。
景気が下がるたびに、大量の派遣社員雇止めが行われ、社会問題となっています。
その企業で正社員になれるかどうかの目安としては、以前に同じ業務内容で派遣社員から正社員になれた前例があるかがポイントとなります。
実際私の勤務する企業では、派遣社員から正社員になった前例がありました。
とはいえ、わたしは、今の企業で派遣として働き始めた当時、早い段階で派遣会社を通して、正社員雇用の可能性があるかを確認していました。
当時は、正社員の予算を取っていないので難しいという答えでした。
その後、わたしがどうやって大逆転を決めたかは、後述します。
勤務希望条件を譲ってみる
実はわたしが勤めている企業は、土日祝日が休みではない、シフト勤務なんです。
わたしは事務職員なので、定時は決まっていますが、休みが不安定。
当初は土日祝がきっちり休める企業を探していたのですが、前職の派遣終了期間までに見つけることができませんでした。
どうしても保険年金の空白期間を作りたくなかったわたしは、やむを得ず、土日勤務のある企業を派遣先に決めました。
派遣で働きながら別の就職を探すという方法もあるので、とりあえずの保険として働いたわけです。
また、セフレのフレディにグチると
「どうせお前、友達みんな結婚して、土日遊ぶヤツなんていないやろ!
贅沢言わず、そこに行っとけ!」
と罵られたのも、後押しになりました。
今となっては、平日休みもどこへ行ってもすいているし、かえってよかったかなと思っています。
大手企業なので有給を使えば、土日も案外休めますからね。
もし平日休みの企業に就職していなかったら、USJの年間パスは購入してなかったです。
土日祝にUSJに行くなんて、ちょっとした地獄絵図ですからね。
社員になることが決まった際も、派遣会社の営業担当から
「土日を嫌がらずに出勤したことが、評価につながったのでは?」
と言われました。
やはり土日が休めない事務職は、不人気で穴場企業ですので、その分、正社員として働くチャンスも増えるということです。
もし今何か仕事を探していたら、何か一つ、勤務条件を譲ってみると、正社員になれるチャンスが増えるかもしれません。
社員旅行に参加する
わたしの勤務する会社は年に一回社員旅行があります。
旅費は高かったのですが、派遣社員であったわたしも誘われて、参加しました。
すると所長面談のときに、最も褒められたポイントが
「ころんさんは社員旅行に参加してくれて、お金もかかるだろうに、みんなとなじもうと努力してくれて、そこをとても評価している。」
だったのです。
というより、わたし、そこしか褒められてないというぐらい、絶賛されました。
60代の所長は、まさに会社の同僚は同じ船に乗る仲間、同じ釜の飯を食べて協力し合うという考え方の強い世代。
仕事の能力よりも、周囲の和を大切にするという人間力が評価されたのです。
わたしが社員旅行に参加したのは、実は社内に気になる人がいるというヨコシマな動機。
しかし社内旅行に参加していなければ、ここまで所長の評価をもらえることもなく、社員にはなれなかったかもしれません。