昨日からの続き
この人いつから彼氏がいないんだろうと思われてしまう瞬間を綴っています。
避妊具にはしゃぐ瞬間
昨日駅にすごいものが落ちていたと、大騒ぎする結婚できない女のりょうさん(吉岡里帆似童顔アラフォー巨乳美女)
りょうさんは何が落ちていたのかなかなか言ってくれない。
しかし新卒2年目の23歳ぐらいの女の子が、
「私、すぐ分かりました。」
と、皆目見当がつかなかったころんに、何が落ちていたのか教えてくれた。
その女の子が言うには、
「コンドーム。」
が落ちていたそう。
わたしは、女の子が何て言ったのか聞き取れなくて、思わず聞き返してしまった。
りょうさんが大騒ぎした、駅に落ちていたすごいものだけど、とても大切なものとは、コンドームだった。
わたしはまさかアラフォーのりょうさんが、コンドームぐらいで、こんなに大騒ぎするとは思わなかった。
だから落ちていたものがまさかコンドームなどと気づきもしなかったのである。
23歳の女の子のおかげで、何が落ちていたかやっとわかった。
だがわたしにはアラフォーおばさんが引っ張るだけ引っ張って当てさせるには、あまりにもしょぼいものという感想しかなかった。
だからこの結末に何て言っていいか分からなかったものの、こんな品のない話題はうんざりでもあるし、オフィスの昼休みにふさわしくない。
だからこの話題をやめさせようと
いつでも使えるようにポケットに入れておいたものが、ポロっと落ちたんでしょう。
と、そんな騒ぐほどの落とし物でもないという風にさらっと言って、終焉に向かわせようとする。
だってあんな小さいもの、うっかり落とすことなんて決して珍しいことではないと思うの。
なのにりょうさんは、よっぽどコンドームの話がしたいのか、まだまだ引っ張ろうとする。
「いや～。最近見てなかったから、びっくりしたわ。
最近見てなかったから、何か分からんかったわ。」
と、とてもうれしそうにコンドームの話を続けるんだよね。
その場には数人の、20代から50代のさまざまな年齢の女性がいたが、誰も何も言わなかった。
みんな、さぞかしドン引きしていたのであろう。
「いや～、コンドームなんて久しぶりに見たからびっくりしたわ。」
と繰り返す、りょうさんの声だけが響き渡る。
一体いつまで続くのかこのとりとめのないコンドームの話は。
するとりょうさんが仲良くしているS子さんが、その場にやってきた。
りょうさんは大喜びで、このコンドーム事件の話を最初からしようとする。
「S子～。昨日駅ですごいものが落ちててん！」とな。
わたしは、この駅で落ちていたのか何なのか当てさせるクイズ大会を、もう一度最初っからされたらたまったもんじゃないとばかりに
コンドームが落ちてたらしいですよ。
とすぐさま答えを言ってやって、りょうさんに決してくだらんクイズをさせない戦法に出た。
S子さんは、さすがにSだけあって、
「いつでも使えるようにポケットにでも入れていたものが、落ちたんじゃない？」
そんなことで大騒ぎするなという風に、さらっと、それでもぴしゃりと話を打ち切った。
そこでわたしも
S子さん、わたしと同じ感想を言ってる～。
と、S子さんの登場により、この話はやっと終わったのである。
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