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婚活の果てに 元カレのセフレ泥沼にぼっちゃんこ だってブ男にのしかかられるのはゴメンだもの フレディ-2

それでも恋は恋

元カレのフレディと久しぶりのお正月デート。

フレディの似顔絵。

るり渓谷のイルミネーションに行った後、わたしはフレディの家にあがりこんだ。

フレディはいつも家につくと、まずは電動歯ブラシで必ず歯をみがく。
歯をみがきながらウロウロして、わたしに話しかけたりする。

それで歯磨きが終わるとソファに腰かけているわたしを抱きしめたり、胸に触ったりする。
特にわたしが拒まなければ、そのまま一緒に寝室に行く。

まあ、ここで拒むなら最初から家には入りませんわな。

ま、たまに男に抱かれておくと、体のメンテナンスになっていいらしいよ。

で、フレディは

「お前がくると思ってふとん干しておいたわ。」って言う。

はぁ…、
一応気を使ってくれてるんでしょうか。

そしてきっとどうでもいい情報かと思うが、わたしは、フレディとするときは自分でパンツを脱ぐ。

なぜかというと、ダサいパンツをフレディに見られたくないので、「自分で脱ぎます。」といって、ベッドの影に隠れてこっそり脱ぐ。

それとフレディは、わたしの洋服を脱がせるときに、強引に引っ張るので、生地がのびたり傷んだりするのがイヤなわけ。

なので自ら脱ぐという…。

だいたいわたしはフレディとデートするのに、勝負下着なんてつけない。
ユニクロのブラトップに、おなかまで隠れる3枚数百円のスーパーで購入したパンツ。

さすがにそのようなパンツを殿方に見られるのもアレなので、自ら先に脱いで隠しておくという…。

今さらやる気満々の勝負下着をつけてフレディと会うのもね…。
でも自分で下着脱いだら、そっちの方がやる気満々みたいか…。

まあ、どうでもえーや。

フレディにのしかかられて、突かれながら、わたしは思った。

とんでもない。
とんでもない、と…。

とんでもない。
結婚相談所で交際したセーブタや、ユーブライドで知り合ったトラレさんに、こんな風にのしかかられて、突かれるなんて、とんでもない。

あんな男どもに、こんなことされるなんて、とんでもない、と…。

フレディにしがみつきながら、そう思ってしまったのです。

セーブタさんとトラレさんの似顔絵でーす。

 

わたしがフレディを好きで好きで忘れられない、とか、そういうわけではないんですね。

フレディ以外に好きになった男性もいたけど、結局相手にされない。

だからフレディは、わたしを相手にしてくれる男の中で、わたしにとっては最もマシな男という位置づけです。

結婚相談所やユーブライドで、わたしのことを気に入ってくれる男性がいても、これならば、フレディの方が、よほどマシかな…、って思ってしまうのです。

フレディよりも、よほどまじめで誠実で、わたしを大切にしてくれる男たちなのに。
わたしはこのクソ男の方がいいのです。

何だかんだいっても、フレディはかわいいんだよね。
なぜか分からないけどさ。

フレディ・マーキュリー似だしね。

だからもう、フレディでいいや。
フレディのセフレでいっか、と思ってしまいました。

セフレといっても、ごはんも食べさせてくれるし、たまに昼間のデートもしてくれるしね。

もう好きでもない男と、イライラしながら付き合うぐらいだったら、気の置けない元カレと、セフレ関係でいた方が、マシですわ。

という結論になってしまったのです。

いいよ~。
セフレは。

だってセフレだもん。
セフレには何も求めなくてもいい。

結婚相手にはやはりアレコレ求めてしまうやん。

求めない。
もしかしたらこれが究極の愛なのかもね。

それにうまくいけば、デキ婚にもちこめるかもしれないしね!

別に結婚してくれなくたってかわまない。
種だけもらえれば、認知の上養育費せびって、実家で母に手伝ってもらいながら子育てするから。

よし!
それでいこう。

フレディのセフレをしながら、妊娠をねらう。
かにばさみの術を覚えなければ。

 

多分、フレディに付き合ってといえば、交際という形をとってくれると思う。

だけどフレディはわたしとなんて絶対に結婚しようとなんて思わない。

絶対に結婚してくれない彼氏。
絶対に結婚してくれないセフレ。

だったら後者の方がよくない?

だって、セフレ状態なら、別にわたしは新たな彼氏を探せるやん。

フレディが彼氏扱いだと、別な男性を探せないしね。

フレディがわたしを都合の良いセフレ扱いで置いておきたいのと同じで、わたしも自由をキープするために、フレディはセフレでいい。

というわけで、わたしは、婚活はやめて、フレディとセフレを続けながら、好きになれる男性をいちよう探してみる、という形をとることにしました。
あわよくば妊娠。

さみしくはない。

いちおうセフレでもフレディは長い付き合いで、飾らなくてもいい気楽な関係。
でも、婚活で出会う男たちよりは、はるかにときめきを与えてくれるのだ。

たとえ彼氏や旦那でなくても、何かあったときに遠慮することなく電話したり、抱きついたりできる男がいることは、気がやすらぐ。

そんなわけで、初老の女が3年と少しの婚活の末、たどりついたのは、元カレのセフレ街道まっしぐら、でした。

さて、フレディとコトが終わった後、わたしたちは一緒にお風呂に入る。
するとお風呂場で、ビオレのメイク落としを見つけてしまった。

ビオレのメイクおとし…って…。

こんなものを使うのは若い女か、スキンケアに関心の低い女だ…。
とんでもないバカ女だろうな。

「これ、なあに?」

とわたしはフレディに聞いてみた。

「あ、それ、持って帰っていいよ。」

と、フレディは言った。

やっすいビオレの使い古しのメイクおとしなんて、いるけぇ!
まがりなりにも、元美容部員、美容ブロガーとしてブログも書いてるんやでぇ。

そして、フレディの家を出るとき、わたしは玄関の下駄箱を開けてやった。

すると女性物のスニーカーが出てきた。

「これ、何?」

とフレディに聞いてみると

「あ、それ、持って帰っていいよ。」

と再び同じことを言った。

誰がはいたか分からないスニーカーなんていらないっつーの。
しかもサイズ、合わないし…。

しかしこのフレディの「持って帰っていいよ。」という返答。
どうも遊び慣れている男のセリフのような気がしてならない。

「持って帰っていいよ。」って言われたら、それ以上突っ込みようがないやん。
しつこくも聞きにくいし。
上手い答だなぁって思う。

フレディにとっては不要なものなので、関係の終わった女の忘れものって意味だもんね。

そのようなことで、もしかしたらほかに本命女がいるかもしれない男のセフレやってま~。

だいたい会うのは月に一回ぐらい。
電話は週に何回かはかかってくる。

電話かかってくるとき、フレディは一人で飲んだくれている。
酔うと女がほしくなるんだろうね。
一度飲酒運転で家までこられてびっくらこいた。

こいつも病んでおるのう。

わたしたち、このような関係を続けて大丈夫なのかしら。
乙女課長がいつか言ったように、一緒に堕ちていくのかしら。

 

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