モラハラ上司ASDタカピマ総務長から逃亡するべく、大好きなグリーソン所長と新入社員のコウさんと、車で新商品見学会に出かけたプチ初老ころん。
ころんが直属の上司であるタカピマに、このお出かけの許可を一切取らなかったことをグリーソンさんは気にしていたのか
タカピマ総務長、ちょっと怒ってなかった?
と、聞いてきた。
フン。
たとえタカピマが、地獄を焼く尽くすほどの怒りの炎に燃えていたとしよう。
されどグリーソンさんとお出かけ、グリーソンさんの運転する車に乗ることができるならば、ASDタカピマ怒りなど、クソの価値もないね。
マイノリティー障害者の気分などに、いちいち神経使ってられるか。
またグリーソンさんは、タカピマ着任後、日に日に無口になり生気を失っていくころんを気にしてくれたのか
(以前の)バーバパパ総務長とタカシマ総務長、どちらが働きやすい?
と聞いてきた。
問答無用のバーバパパ総務長だと答えは分かり切っている。
しかしまだ着任して一か月程度の直属の上司をあまりにけなすところんの人格が疑われることを懸念して、
バーバパパ総務長とタカシマ総務長は真逆のタイプですね。
と言葉をにごしたにもかかわらず、実はけっこうしつこい性格のグリーソンさんは、二人の総務長がどう違うのかとさらに掘り下げて聞いてくるので
バーバパパ総務長は典型的なサラリーマンタイプで上に従順だったけど、タカピマ総務長は上下関係を気にせず、はっきり自分の意見を言う印象ですね。
と答えておいた。
するとグリーソンさんは
バーバパパ総務長の方がよかったってことやな。
というので
まあ…、そうですね。
ところんは、しぶしぶ観念して本心を口にした。
するとグリーソンさんは
タカピマ総務長に言ってやろ~。
などと意地悪を言う。
だかころんは、気の弱いグリーソンさんが、そのようなことをタカピマに直接伝えることなどできないと知っている。
だから適当に受け流す~。
つまりグリーソンさんは、気が弱くてしつこくて意地悪な性格なんだ。
これって男としては最悪かもね。
離婚の真相もこの性格にあるのかもね。
さらにグリーソンさんは、
バーバパパ総務長が典型的なサラリーマンと思ったのは何で?
などと聞いてくるもんんだから、ころんはちょっと困ってしまった。
う~ん。
何て言うか…、例えばグリーソンさんが所長にご出世なさったときにね。
バーバパパ総務長は、ちゃんと所長として、グリーソンさんを立てるようになったじゃないですか。
あんまり新入社員のコウさんの前でこんなこと言うのアレだけど…。
それまでは「グリーソン!!何やってんねん!!」と所長のこと、怒鳴りつけてらっしゃったのに、一切それがなくなった。
と、ころんはしぶしぶ、しかし非常に分かりやすく、バーバパパの上下関係に従順な総務長っぷりを説明した。
しかしグリーソンさんは、新入社員のコウさんの前で、かつて自分が総務長に怒鳴られていたことをばらされて、恥ずかしく気まずくなったのか、あからさまに話題を変えた。
あらら、空気の読めないころん、やっちゃった。
新入社員の前で、愛する偉大なる所長に恥をかかせちゃった。
最近、妹から、
「おねーちゃんは一言でその場の空気を代えるからな。」
と評されているプチ初老ころん。
自他とともに、言葉の戦闘能力が高すぎて、一言でその場の空気を切り裂き凍り付かせるブリザードころんを認めるところなのであーる。
タイトルも、「ブリザードころんのコロコロ★スロウな老婚講義」に変えようかしら。
フン。
わたしは悪くない。
グリーソンさんが、しつこくバーバパパ総務長がなぜ典型的なサラリーマンだと思うのか説明を求めるからだ。
だから猿でも分かるように、実際の例、グリーソンさんの体験例をあげながら分かりやすく説明してやったというのに、何でわたしが悪者みたいにならなきゃいけないのさ。
とまあ、反省することなきことこの上なし。
せっかくまたとない、デート気分の愛のドライブ、愛の逃避行なのに、ころんは一体本日、何度空気を切り裂くことになるのやら。
先が思いやられますな。
続く
ころんが最近買って、毎日職場で飲んでる黒酢。
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