刑事コロンボ第五作「ホリスター将軍のコレクション/ DEAD WEIGHT」は、今までと少し雰囲気の違った作品です。
殺人の目撃者の通報があり、当初から犯行があった現場や関係する人物の当たりが何となくついています。
犯人を見つけ出すというより、殺人そのものが本当にあったのかをコロンボが疑いながらストーリーが進んでゆきます。
鋭い観察力で瞬時に犯人を予想し、頭脳戦・心理戦で相手を追い詰めるコロンボのキャラクターはあまり前面には出ておりません。
さらに「うちのカミさん…。」というコロンボの定番セリフが全くありませんでした!
こんなコロンボ作品、他にある?
前作「指輪の爪あと/DEATH LENDS A HAND」で、コロンボのキャラクターが炸裂していたため…、いえ、炸裂し過ぎていたのかもしれません。
ですから、コロンボのキャラクターが好きという人には、少々物足りないストーリーとなっているのではないでしょうか。
ただ殺人犯が、目撃者と思わぬ関係になってしまい、そう来るか…という濃い人間ドラマが味わえます。
コロンボもこの展開に困り果て、「女は分からんな…。」と愚痴をこぼします。
そしてコロンボのルーツ、コロンボはあのアメリカ大陸を発見したコロンブスから派生したファミリーネームらしく、イタリア系だったのですね。
イタリア系らしく、女性に超絶優しいコロンボのお人柄が五臓六腑にしみわたります。
今回はコロンボの活躍が少ないので、ゲストスターの元海兵隊のホリスター将軍の、軍人語録を中心に、あらすじネタバレを紹介します。