1970年、アジア初の国際博覧会、大阪万博で披露された「人間洗濯機」。
大阪万博でお披露目された1970年当時の未来の技術、電気自動車やワイヤレステレホン、ファミリーレストラン、エアドーム(膜構造建築物)は、その後全て実用化されています。
そして55年の時を経て、とうとう実用化された「人間洗濯機」が、再び大阪の地で初披露!
今回は実現化の確かな証として、一般人による無料体験までできちゃうんです!
自称万博大使のこのプチ婆ころんが、この大きなチャンスを見逃すはずもありません。
2025年大阪・関西万博で初披露された「ミライ人間洗濯機」入浴体験をレポートします。
「ミライ人間洗濯機」について当日までの準備編は前回の記事で。
2025年大阪・関西万博 「ミライ人間洗濯機」入浴体験準備編 1970年大阪万博で披露された夢が55年の時を越えて実現!
「ミライ人間洗濯機」入浴体験まで
入浴体験の時間はどのぐらい?
「ミライ人間洗濯機」入浴体験は、毎日恐らく「10:30」「12:30」「14:30」「16:30」「18:30」と一日5回のデモンストレーションがあります。
体験者は30分前、つまり10:30に入浴体験するなら10時には大阪ヘルスケアパビリオン1階アトリウム「ミライ人間洗濯機」ブース前を訪れるように案内されます。
実際の体験は、10:30から15分ぐらいで終了。
次の体験者がやってくる12時までに着替えや化粧をすませて退出すればいいわけですね。
体験後、1時間以上あるから余裕で帰り支度ができました。
当日はどこに行けばいい?
大阪ヘルスケアパビリオン1階アトリウムは特に予約がなくても入れます。
「ミライ人間洗濯機」体験の日、ギリギリでよいということだったので、5分ぐらい前に大阪ヘルスケアパビリオンに行ったら、けっこう並んでた!
間に合わんかもしれんと思って、そこらへんのスタッフに声をかけた。

12時から「ミライ人間洗濯機」の体験予約が入ってるんです!
と言ったら、横から通してくれて、サイエンスのスタッフの人呼んできてくれて連れて行ってくれました。
余裕で間に合った。
入浴体験までにすること
現場では簡単な説明を受けて、同意書にサインして、着替えをすませる。
一般来場者の前で薄着で体験するから、写真や動画NGかもちゃんと確認してくれる。
自意識過剰気味で恥ずかしいけど、NGにしておきました。
これでわたしの入浴体験が、世にでまわることはない。
お手洗い大丈夫かも聞いてくれた。
入浴中は心身状態、疲労度などを心電計が感知して、その人にあった癒しの映像や音楽を流してくれる。
その音楽を聞くためのイアホンをつけて装着。
いよいよ体験です。
「ミライ人間洗濯機」入浴体験リアルレポ
体験時間になったので、スタッフが呼びにきてくれて、控室から出て、一緒に案内してくれる。
画像の右手にある階段を、素足になって登っていく。
この日は雨だったにもかかわらず、「ミライ人間洗濯機」ブースを大勢の人がぎゅうぎゅうになりながら囲んでいて、わたしはびっくりしてしまった。
当然大勢の人の視線はわたしにそそがれている。
かつてわたしの人生で、これほど多くの人から注目されることがあっただろうか。
この画像は、テストランのときのもので、サイエンス側が事前に参考として送ってくれました。
ホントにこんな感じでした。
その日は気がつかなかったけど、この画像のように二階からも眺められてた可能性があるね。
すごく緊張したけど、せっかくの体験なのでわたしは記憶に焼き付けるようにあたりをキョロキョロとみまわしてみる。
そしていよいよカプセルの中に入り、体験が始まる。
スタッフの方が何やかんやと来場者に「ミライ人間洗濯機」の説明をしていて、ガルウィング型式のカバーが自動的に閉まってゆく。

行ってらっしゃーい
とのスタッフの声に見送られたので、わたしは輝くような笑顔をふりまいて来場者たちに両手を振ってみた。
振り返してくれる人もいて、恥ずかしかったけどうれしかったわぁ。
ちょっとしたスター気分。
なんてたって人から注目されることもない地味で暗い人生を歩いてきたからね。

ミライ人間洗濯機体験、行ってきまーす!
自動で給水
カプセルが閉じられると、装置から「給水を始めます」との合図があり、足元から自動的に給水が始まる。
かなりぬるめのお湯で、胸のあたりまでどんどんとせまってくる。
すると前に投げ出した両足が、自然にお湯に浮かんでくるんです。
毛穴まで洗ってくれるマイクロバブルのお湯だから、足をひたしておいた方が洗浄力が高まるかもと考えて、何となく足をおろそうおろそう、床につけようとしてみる。
でもふんわり浮いている方が自然だし、楽しいので身をまかせてもみる。
マイクロバブルで自動洗浄
首から下は、給水されたマイクロバブルが、入浴しているだけで洗ってくれます。
マイクロバブルは、入浴着を通り抜け、毛穴の汚れ、ニオイの元の物質、皮脂などを取り除きます。
健康状態のセンシング
入浴しながら心電計が、心身状態、疲労感などを感知し、前方モニターに映し出されます。
見方がよく分からんかったけど、問題なしって言われたような…。
問題あったらびっくりして覚えてるもんね。
ウルトラファインバブルで自動洗浄(顔・頭)
心電図から体の情報を判断し、入浴者の肌悩みに寄り添ったウルトラファインバブルを含む水流技術で顔や頭を自動洗浄します。
機械音声が、「今から洗浄をはじめます。」と教えてくれて、洗濯機中に設置されたシャワーから水が吹き出します。
ウルトラファインバブルはマイクロバブルよりさらに細かい気泡です。
髪の毛ぬらしたくない人は、未洗浄にもできます。
また腰かけた前に胸の前当たりの両側に、顔や頭を洗浄するシャワーがあります。
このシャワーは角度を変えて、洗う場所を選ぶこともできます。
わたしはよう分からんからそのままにしておいた。
顔にかなり水流が当るけど、余裕で呼吸はできました。
映像・音楽でココロをキレイに
心電図に基づいて、気分が落ち込んでいるときは明るい気分になれる映像や音楽が流れます。
興奮状態のときは気分を落ち着かせてくれる映像と音楽で、精神状態を安定させてくれます。
空の映像が流れていたような気がするけど、あんまり覚えていない。
霧状のシャワーを浴びているから、視界があんまりよくない。
そして音楽はクラシックっぽいのが流れてたようだけど、カプセル外がざわついている音が大きくてあんまり聞こえなかった。
ずっと人間洗濯機の説明を、サイエンスのスタッフの人がマイクでしていたので、その声ばかり聞こえてきた。
せっかくだから音楽聞きたいので、イアホンをぎゅっと耳に押し付けるようにして聞いていた。
そもそも、こんな大勢の人がひしめくざわついた空間でお風呂に入って、そんなにリラックスできないよねぇ。
最後にアンケートがあったんだけど、周囲の音がうるさく音楽が聞こえなかったので、もう少しイアホンのボリュームをあげてほしいと書いておきました。
わたしの後から体験する人、改善されてるといいですね!
自動排水・乾燥
洗浄・映像の投影が終わったら、一気に排水し乾燥まで自動で行われ入浴が完了します。
どんどん排水されていくんですが、だんだん体が重くなるように感じました。
水にふんわり浮いていたからかな。
すっきりリラックスどころか、体おんも~、わたしの体、おんも~とデブという現実に引き戻されてしまいました。
それから自動乾燥がはじまるのですが、デモンストレーション用で乾かす時間は短めに設定しているとのこと。
だからほとんどびしょびしょのままでした。
入浴体験後
入浴体験が終わり、カバーが上がると、スタッフが

おかえりなさーい。
みなさん拍手でむかえましょう。
というので、皆が拍手してくれます。
すごく恥ずかしかったのでどうしていいか分からず、ひとまず輝くような笑顔で自分も拍手しました。
また事前にスタッフから、感想を聞くと言われていたので、入浴中に考えていたことを言いました。

すごくすっきりしました。
ホントは体おもおもやったけどなー。
水というプカプカ要素がなくなって、おもおもやったけどなー。
何かおもしろいこといいたいな~と思ってて、その日は雨だったので

雨で皆さんドロドロの中、
わたしだけすっきり気持ちよくなってごめんなさい。
とか言おうかと思ったけど、無難に一言で伝わる感想にしておいたわ。
それからスタッフの人がバスローブかけてくれて退場。
見学者たちもデモンストレーションが終わったので退場。
「お疲れ様」
などと一般客の人に言ってもらえて嬉しかったな。
疲れるというか、未来の洗濯機の中で、ぼーっと座ってただけやけどな。
体の重さもだんだん慣れてきて、結果からいえばすっきりリフレッシュできました。
控室に入ってからもスタッフの人に「どうでしたか」と聞かれました。
やはり一番感動したのは、体がふんわり浮く感覚と、その後の体の重さだったので

浮遊感がすごいですね。
と答えると、スタッフの人も「そうなんですよ~。」とおっしゃっておりました。
肌がすべすべになるらしいけど、それはあまり感じませんでした。
もともと肌、すべすべなんで。
その後は着替えと化粧。
雨だったからそこまで日焼け気にしなくてもいいかなと思って、テキトーに化粧した。
万博行ったらいつもどうせドロドロになるし。
濡れた入浴着は脱水機があったので助かった。
髪が長いので乾かすのに時間がかかったけど、気温も高かったので、多少濡れたままでもいいかと思って半乾きの状態でした。
圧倒的浮遊感、ぜひ体感して!
「ミライ人間洗濯機」入浴体験、とても楽しかったです!
熱さはそんなに感じませんでしたが、なんとなくポカポカしてました。
マイクロバブルには血行をよくする効果もあるのですって。
その日の夜は、お風呂は入らずにシャワーだけにしてみました。
髪もすっきりしてたし、特に問題なかったです。
わたし、冬は2時間ぐらい入浴するのですが、「ミライ人間洗濯機」が家にあれば、タイパがとてもよくなるだろうなと感じました。
今後、家電として活用を目指しているので、そう遠くない未来、一家に一台「ミライ人間洗濯機」唐時代がくるのかもしれません。
そんな時代を、わたしは見届けることができるのでしょうか。
大好きな万博で、こんな貴重な体験に恵まれたこと、本当に幸せに思います。
この圧倒的浮遊感とちょっとしたスター気分、ぜひ体感してほしいです!
もう締めきっとるけどなー。
ではまた、大阪・関西万博でお会いしましょう!
最後まで読んでいただいた方に、わたしの穴場スポットを教えちゃいます。
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