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大阪・関西万博 2025 シンボル「大屋根リング」344億円を投じた世界最大の木造建築の存在意義は?

大阪・関西万博

開催まであと四か月となった日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)EXPO 2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN。

今回の万博のシンボルは、344億円を投じた世界最大級の木造建築物となる「大屋根リング」。

完成時には建築面積(水平投影面積)約60,000㎡、高さ12m(外側は20m)、内径約615m、一周約2キロ、これはデカい!

約155haある大阪・関西万博をぐるっと囲む大きな円状の建築物です。
マンション5階ほどの高さがあり、淡路島が見えるそうですよ。

このシンボルとなる「大屋根リング」は、大阪・関西万博にどんな役割を果たしてくれるのでしょうか。

 

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大屋根リング

つながった大屋根リングの全景動画です。

観ていただければ想像つくように、まずは会場の主動線として円滑な交通空間の役割がありますね。

続いて、雨風、日差し等を遮る快適な滞留空間として利用。
夏をまたいで開催される万博ですから、梅雨時期の雨や酷暑の日差しを防ぐ日陰は本当にありがたい。

一方でリングの屋上からは会場全景を様々な場所から見渡すことができます。
さらにリングの外に目を向ければ、瀬戸内海の豊かな自然や夕陽を浴びた光景など、海と空に囲まれた万博会場の魅力を存分に楽しむことができます。

わたしはこの動画をみてるだけでワクワクしてきましたよ。

映える写真がたくさんとれそうですね!

 

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設計者は藤本壮介さん

大屋根リングの設計者は、会場デザインプロデューサーも務める建築士、藤本壮介さんです。
1971年北海道生まれということで、70年代生まれ、わたしと同世代です。

東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。
2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)受賞。
2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞された、日本でも人気の建築家です。

こちらに作品集があります。

現存する藤本壮介の歴代建築30作品すべて
2020年現在に現存する、藤本壮介の歴代建築30作品すべてを画像、リンクを含めて記載した。年代別に章立てされ、竣工日昇順に記載してある。

四角形をメインにした機能的ですっきりとしたデザインに、少しの遊び心でおしゃれで印象的な建物が素敵。
ただ細い階段が多くて高いし怖いし疲れるし、外から丸見えの透明性のあるプライバシー皆無なデザインが、実際住むとしたら実用的でないと感じました。

住むのではなく眺めることがメインのデザイン。
ラピュタみたいにそらに浮かんでそう。

 

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木造建築の意義はSDGs?

大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングのひとつの特徴は、世界最大級の木造建築物であること。

木造は二酸化炭素を吸収しており、伐採して建材に使うことでCO2を固定され、空気中への放出を防ぐのだとか。
さらに植林を続けることにより、二酸化炭素の吸収が持続します。
つまり木材は環境と共生する世界的にも最先端の未来の素材、いわゆるSDGsなのですね。

無垢材でなく、日本の最先端の集成材(CLT含む)を使っているそう。

また日本は1000年以上の木造建築の素晴らしい伝統を誇る国であり、さらに木造建築を現代版にアップデートして、日本らしさと最先端技術が集結する万博への想いをこめたのだとか。

確かに自然を感じる木材建築には、ぬくもりと癒しを感じる空間になりそうですね。

ですがわたしの懸念としては、鉄骨の方が強度が強く、長持ちではと感じ、X(旧ツイッター)で藤本建築士にこんな質問をしてみました。

ころん
ころん

リングがつながりワクワクしてきました。
おめでとうございます。
木造への懸念は、鉄や石にくらべて耐久性が弱いところ。
西欧の石造り建築は何百年も持ちますが、今回は結局壊すから木材でよいのでしょうか。
未来の素材だそうですが地震・災害の多い日本には不向きでは?新築建てるなら私は鉄骨。

 

藤本先生からお返事がきたら、こちらでお知らせいたしますね。

藤本先生のXには木材についてXで

適切に金属部品と木を組み合わせることが重要。
その技術を推し進める意義もある。

と発信されておりますから、鉄骨も一部使用されているのでしょうね。

 

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大屋根リング(正円)にこめられたもの

万博の意義

万博(国際博覧会)の一つの意義は、世界中の英知を集結させ最先端技術を披露し、新しい未来への可能性と人類の団結をうたうことです。

ネットで世界中がつながった今、最先端技術の披露の場として、万博という方法は古いという批判もあるわけです。

ですがわたしにとって楽し過ぎた2005年、愛・地球博では、最先端技術を感じることももちろん素晴らしかったです。

それよりも海外パビリオンを巡り、異国のスタッフと交流し、各国の食事を楽しんだり、民族衣装を見たり、プチ海外旅行気分を味わえることがサイコーでした。

それはわたしを海外旅行好きに目覚めさせた、ひとつのきっかけでもありました。

 

藤本建築士の万博の意義

藤本建築士も万博の意義として、Xで語っておられことを要約しますね。

今回の万博では約160カ国近く、およそ全世界の80パーセントもの国々が、それぞれの国の伝統、文化、歴史、気候風土、美しい風景、生活、食、衣服、音楽、そして人々、つまり「その全て」を持ち寄って、この小さな夢洲の地に集まり、そこで半年もの間「共に過ごす」ことだ。
こんなイベントは、地球上に他にはない。
国の首脳が集まるサミットや国連、オリンピックをも超える地球最大のイベントだ。多様性の時代といわれながら、分断が激しさを増すこの時代に、それでも世界はつながることができるのか?。
そんな大きな問いに、万博は、「それでも多様な世界は繋がることができる」と世界に向けて発信する。今ここに、多くの国々が、それぞれの国の多様な素晴らしさを持ち寄り「共にいる」と宣言する。

実際に、愛知万博、上海万博を訪れたわたしも、まさにこれが万博の一つの意義だと深く共感します。

 

大屋根を円形にした理由

藤本建築士は万博会場夢洲を視察されたときに、大きな美しい空の見え方に心を打たれ、どんなパビリオンもかなわないこの空を丸く切り取りたいと思いつかれました。

そうして着想されたのが屋根型リング。

この大きなリングの中に世界中の人が集まることで、「多様な世界は繋がることができる」という万博の意義とメッセージを直感できるように会場をデザインされたのだそうです。

そのメッセージを人々の記憶に刻む印象深い象徴が、この大きな円です。
この大きな円から、わたしたちは一つの空を見上げることができるのです。

また正円はヒエラルキー(格差)がないニュートラルな形の象徴ですが、唯一特権的な場所が中心です。
その円の中心には、森を配置し、自然と共生するこれからの社会の象徴になります。
森の名前は「静けさの森」だそうで、大勢の人が訪れる万博の喧騒から一休みできる空間になるといいですね。

この大きなリングがひとつのパビリオンなのかもしれませんね。
いえ、地球そのものの象徴なのかもしれません。

ジョン・レノンがかつて歌ったイマジンの歌詞のように、天国の地獄も国境も宗教もない、あるのは空だけで世界を分かち合おうというのが、このリングの中ですね。

わたし、この曲嫌いですけどね。

わたしのきらいなうた

 

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大屋根リングの機能性

大屋根リングは、万博のコンセプトがこめられているだけでなく、機能的な会場運営計画としても精緻にデザインされています。以下藤本建築士のXより転載・要約しております。

スムーズな導線

円形の回遊路は大通り的な直線軸や中央広場型に比べて来場者を分散させながらスムーズに回遊させることができ、混雑が予想される万博の会場計画において最も有効な動線計画である。

雨・日差しよけ

回遊路を大きな屋根で覆い雨や日差しから来場者を守り、どんな天候でも安心して万博体験ができる。

ナビゲーションシステム

リングには照明やサイン計画が統合されリング自体が巨大なナビゲーションシステムとなる。
どこにいても目に入るリングは「あそこに戻れば迷わない」という安心感を生む

飽きの来ないデザイン

リング状の回遊路は、視線の先が曲がっていくので、その先に何があるのだろう、という好奇心を掻き立て、歩き回ることの単調さや苦痛を低減する。
一直線の通路では飽きてしまうのだ

水辺を感じる

会場外周には電動バスが通るが、元々の計画案では水辺=会場の外周バス路で、来場者は水辺に近づくことができなかった。
リングの一部を水上に張り出すことでバス動線を水上に逃し、来場者と水辺の広大な接点を作り出した。

屋外劇場

海辺に三日月型にせり出すデザインとなり、その中の水面はさまざまなイベントに使われ、リングの上は巨大な屋外劇場となる。

展望スペース

夢洲は護岸が立ち上がっているので地上に立つと海が見えない。
大屋根リングの上を歩けるようにすることで、会場を見下ろす視点を獲得し、瀬戸内の夕日や大阪神戸の街並みを見渡す展望スペースとなる。

ゲート

東西のエントランスからアプローチするときに、この木造のリングは大きなゲートとして人々を迎え入れる。
万博という特別な体験のための大きなゲートを作り出す。

 

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344億円の建設費は適切か

大屋根リングの建設費は何と344億円!!
税金の無駄使いではないかという批判の声もききます。

庶民のわたしには額が多すぎて、適正なのか不適正なのか判断もつきかねます。

ただ運営側の説明によると、適切どころかこれだけの建築物で344億円は安上りだそうです。

大量の木材の調達先の環境を憂慮した意見もあります。

その意見については、木材の使用量は約2万立方メートルで、日本全国の建築用製材生産量の1%に満たない程度なのだそう。
どこかをはげ山にしたり、アマゾンを伐採するわけでもなく、伐採、製材、植林の流れはむしろ森を循環させてゆくのだとか。
健康な森の再生にも、木材利用は重要でることが、日本でも常識として根付くとよいですね。

パビリオンの建設に携わる関係者からは「リングがあることで建築資材の搬入に制約が多い」といった声もあがっています。

会期が始まっても会場の中に建築資材などを搬入をする必要があるので、バック動線もしっかり取ってあるそうです。

世界のトップゼネコンが手がけている現場です。
どうぞ、安心して見守ってください。内容を入力してください。

とのことです。
まあ…、そうですわな。

素人はだまっとけってか。

 

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大屋根リングの下で盆踊りを

今回の記事では、大阪・関西万博の象徴となる大屋根リングについて調べてみました。

大屋根リングは2024年12月に完成予定です。

この記事を書いて、わたしはこの大屋根リングにとても魅力を感じます。

一説では大屋根リングの名前を募集する企画があるそうですよ。
「イマジン」だけはやめてほしいですね。
ダイバーシティリングとか、レインボーリングとかもやめてほしい。
そんな名前になったらもう万博には行かない。

え!?通期パス買ったのに?

それはそれとして、2キロメートルあるこのリングの上をお散歩しながら、万博会場や海を眺めるだけでも楽しそうだと思いませんか。

散歩道としてぜひ残してほしいですね。

設計士の藤本壮介さんは、このリングの上か下で盆踊りをやりたいのだそう。

わたしもぜひここで盆踊り踊ってみたいです。

盆踊りってふりつけもかんたんだし、ぐるぐる円形にまわって、とても楽しそうでその円の中に一緒に加わりたくなる魅力がありませんか。

USJホラーナイトみたいに、ある一定の時間になると、音楽が鳴って、ゆかた着たエキストラみたいな人が踊り出す演出なんて素敵。

だったらゆかたの貸し出しもしないとね。
ミャクミャク模様のゆかたを売ればいいんだ。
外国人に大うけすること間違いない。

もう二度と会うこともない異国の人たちと踊る一夜の盆踊りは、きっと忘れられない素敵な記憶としてキラキラと輝き続けるでしょう。

ではまた、大阪・万博お会いし、一緒に盆踊りを踊りましょう!!

 

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プチ初老ころんの大阪・関西万博マスターへの道

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