40歳を越えて、ベリーダンスという初老や中年にぴったりのお稽古事を見つけたプチ初老ころん。
ベリーダンスは脳の活性化に良いとされ、認知症予防にもなるし、女性性も高めます。
今回はベリーダンスで特に期待できる効果や、中高年女性におすすめであるポイントをまとめています。
脳の活性化にはダンスが最強
40歳を越えたころんの悩みといえば、脳の老化。
すなわち記憶力が衰えてきたと、わたしはひしひし感じるようになりました。
わたしの体感でいえば、30代はまだまだ脳が動いていました。
むしろ経験値が増した分、10代20代の頃よりも、30代の方が仕事に集中できるような感がありました。
でも40代はホント、新しいことがなかなか覚えられなくなり、寄る辺ない老いの悲しみを感じるようになったのです。
そんなとき、新聞でダンスが脳に良いという記事を見つけました。
ちょうど仕事が落ち着いて、新しいお稽古事を探していたわたしは、ダンスを習うことに決めたのです。
一般的に脳を活性化させるには、適度な運動が良いとされています。
そのなかでも、特にダンスが脳に良いといわれるポイントをご紹介します。
認知機能(記憶力)を高める
認知機能とは、新しいことを覚えたり、記憶したりする能力のことです。
わたしが40歳になって、一番衰えを感じた能力ともいえそうです。
まずダンスは振り付けを覚えますので、当然記憶力を鍛えることができる、つまり認知機能が高まりますね。
また人とつながってコミュニケーションを活発にすることが、認知機能を高めることに最も効果的なのですって。
つまり孤独な人はボケやすい、社交的な人はボケにくいってことです。
社交的でない人は、社交的な人よりも、70%も認知機能が劣るという研究もあるそうですよ。
だからダンスの中でも、相手と合わせて踊ることを意識する社交ダンスや、グループダンスがお勧め。
ベリーダンスの社交性
ベリーダンスはソロでもグループでも、何でも選び放題。
またソロならば、ベリーダンスは比較的狭いスペースでも踊ることができるダンスです。
ですから大きな会場ではなく、こじんまりしたレストランやスタジオを貸し切って、リーズナブルな金額で、度々小さな発表会を行うことができるんです。
するとその発表会で、色んな人と知り合ったり、色んな人の踊りに刺激を受けることができるじゃないですか。
それもまた楽しいんです。
つまりダンスを通じて様々な人と交流すると、脳の老化を防ぎ、認知機能が向上するというわけです。
五感のうち三つの感覚機能を使う
ダンスは五感といわれる感覚機能のうち、視覚、聴覚、触覚の三つをフルに使っています。
ダンスは、見て(視覚)、音楽を聴いて(聴覚)、相手や自分の体に触れて(触覚)、行う運動です。
またダンスは、限られた空間の中で、その空間を支配し、いかに観客を巻き込むかということも重要です。
ですからダンスをすると、空間能力も向上するのです。
よりたくさんの感覚機能を使って神経を刺激すると、脳に伝わって活性化につながるというわけです。
シックスセンス
またダンスって振り付けを覚えて(記憶力)、先の動きのことも考えないといけませんよね。
つまり第六感、いわゆる五感を越えた能力、予知能力が必要というわけです。
将棋をすると脳に良いといいますが、相手の数手先を読まないといけないからと聞きます。
プロの将士は100手ぐらい先を読むともいいますね。
わたし、たまに頭の回転が速いと言われることがありますが、子供の頃、父や兄弟とよく将棋してました。
たまにセフレのフレディとも将棋をしますが、いつも負けてしまいます。
負けるとひどいお仕置きをうけるハメになるのです。
いずれにしても、記憶力を鍛え、先を読む力をつけてゆくと脳も活性化されるというわけです。
新しいことを覚えると脳が活性化される
今は小学生からダンスの授業がありますが、わたしの子供の頃はそんなものありませんでした。
どちらかというとわたしは、運動が苦手などんくさい子どもでした。
だけどね、全くやったことのないことにチャレンジする方が、脳にたくさん刺激を与えることができるのですって。
だから年を取って新しいことにチャレンジするというのは、認知症予防にもとっても効果的。
特にダンスは今までご紹介したように、様々な運動の中でも、脳に良い効果が認められています。
これはダンスを始めない手はないでしょう。
運動機能・器用さが上がる
脳を活性化させるには、適度な運動が良いとされています。
中でもダンスは、全身を使うのでボケ防止にお勧めの運動というわけです。
またダンスは自発的に意識して、体を動かしてゆきます。
正直、野球なんて試合中はピッチャー以外は相手の出方を待ってるだけで、自ら発信していくことってあんまりないですよね。
ダンスは全身に意識を向け、重心を感じながら、どう動けば美しく見えるかというという指の先まで計算しないといけません。
全身を協調させてゆく器用さもダンスにとって重要なポイントです。
自ら考えて全身を器用に動かすことで、脳の向上につながるというわけです。
ダンスを始めたことで、脳の認知機能が13%向上、手の協調運動(器用さ)が8%向上、姿勢保持力やバランスも25%向上したという研究もあるのですよ。
姿勢やバランスが整うと転倒する可能性が低くなります。
年寄りにとって、転倒は命取ですからね。
こちらの本に詳しいです。
免疫力向上とストレス発散
ダンスは免疫力を向上させる効果もあります。
免疫力とは、「疫(病気)を免れる力」のことで、病気にかかりにくく、治癒力の高い健康な体に必要な力です。
この免疫力は、脳にダメージを与えるストレスで低下してしまいます。
ダンスには、ストレスホルモンを減少させる効果があると言われています。
ダンスの動きが自尊心を高めるホルモン「テストステロン」を向上させて、ストレスホルモンである「コルチゾール」を減らすと言われています。
音楽にあわせて心地よく体を動かすことは、何よりもストレス発散になりますね。
また、わたしのような運動音痴は、振り付けをこなすだけでも精一杯。
振り付けに集中していると、イヤなことが忘れられるんです。
ダンスが脳に良いのは、ストレスから脳を守ってくれるからかもしれません。
踊るということは、自己表現にも繋がりますし、非常に感情移入しやすい運動なんですね。
思考をつかさどる左脳と、感情をつかさどる右脳、両方をフルに使えることもまたダンスの魅力です。
ベリーダンスがお勧めの理由
このようにダンスは、脳にとっても良くボケ防止にぴったりの運動であることが、お分かりいただけたでしょうか。
特にダンスの中でも、わたしがベリーダンスをおすすめするポイントをお伝えします。
難易度が低い
フラダンスもそうなのですが、ベリーダンスはさほど激しい動きをするわけではなく、ダンスの中では難易度が低めで体に優しい運動です。
激しい動きがない分、肩・胸・お腹・腰など部分的な動きで魅せるテクニックが多く、年齢による体力や機敏さはそれほど重要ではありません。
そして型があるフラダンスよりベリーダンスの方が自由度の高く、自分のレベルにあわせて、振り付けの難易度を落とすこともできます。
60代、70代のダンサーもいるといいますから、中高年から始めたって20年ぐらいは踊れます。
女性性を高める
ベリーダンスはこのLGBTが叫ばれ、男でも女でも性別なんて関係ないという時代に、これでもかというほど女性の特徴をアピールする性的要素の強いダンスです。
その理由は前回の記事に記載しましたが、ベリーダンスのルーツは女性のための踊りだったからです。
ベリーダンスは初老や中年におすすめの良いことづくしの習い事-1 世界最古の踊りの発祥や歴史、主なスタイル
曲線美を強調
ベリーダンスの動きは、女性の体特有の曲線美を強調する妖艶さが魅力です。
ベリーダンスは日本語で腹踊りという意味で、その名の通り腰回りをくねらせる動きが多いことも特徴です。
柔軟性と姿勢の良さを強調
どんな運動でも美しく行うポイントは、柔軟性と姿勢の良さです。
ベリーダンスのレッスンでは、柔軟体操から始めますし、口がすっぱくなるほど姿勢を注意されます。
柔軟な体は女性の美しさを強調します。
また背筋をのばして姿勢をよくすると、自立神経が整うのですって。
これはヨガの先生に教えていただきました。
脂肪を強調
またシミーと呼ばれる代表的な動きは、全身を小刻みに動かしお腹のお肉を揺らすのが見せ場です。
男性の固い筋肉ではなく、女性の柔らかい脂肪だからこそ、お肉が揺れるのです。
ルーツが安産祈願の踊りだったという説もあり、子宮の踊りとも言われています。
女性らしさを強調
ベリーダンスは女性ならではの動きが身に付き、女子力アップ、女性ホルモン活性化が期待できるダンスです。
衣装も独特で、露出は多いですが女性の美しさをこれでもかと魅せつけるデザインのドレスばかりです。
キラキラの衣装に、長いスカートを身に着けると、本当に気分はお姫様や女王さま。
いつもわたしは女王と思って踊ってま。
女性ホルモンを強調
更年期障害は、閉経のために卵巣の働きが衰え、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」という女性ホルモンが減少することで起こります。
女性ホルモンを増やすことは難しいですが、適度な運動することで、ホルモンに良い影響を与えると言われています。
実際運動する女性の方が、更年期障害が軽いという研究もあります。
ですから、これから更年期をむかえ女性性が失われてゆくことを阻止できるのがベリーダンスというわけです。
アンチエイジングや老化防止にこれほど素晴らしいお稽古事があるのでしょうか。
円熟味が一つの見せ場
ベリーダンスは、ハードな動きがない分、たっぷりと情感をこめて踊るので表現力も大事です。
特にベリーダンスの発症であるエジプシャンスタイルは、裸足でどっしりと大地に足をつけて踊り、腰を落とすポーズも見せ場です。
大地のエネルギーを感じて表現するベリーダンスは、年齢を重ねて出る円熟味も魅力です。
ベリーダンスには、その人の生き様や人柄が濃く映し出されるダンスです。
コムスメには出せない、中高年の貫禄というものが、特に本場エジプトでは好まれます。
ですから年齢など気にしないで、今そのままの自分をベリーダンスの持ち味なのです。
若さではなく貫禄
フレッシュさよりも円熟味
テクニックよりも情感
軽さよりも重厚さ
これならば、初老のわたしたちにもチャレンジできるダンスですよね。
わたしはロリコンは日本特有の文化だと思ってますが、欧米や中東は成熟さが重要視されます。
映画「卒業」や「朗読者」という小説にもありますが、中年女が少年に性の手ほどきをするというのが欧米風。
日本女性は必死に美白してシミや日焼けを隠しますが、欧米白人はシミだらけの肌を堂々とビキニでさらします。
このシミだらけの肌も、わたしの人生、生きてきた証だからです。
かっこいいですよね。
わたしたちも堂々と、ベリーダンスで初老の生き様を見せつけようではないですか。
ふくよかな女性が好まれる
動画はベリーダンスではないですが、「ドリームガール」という映画の一場面です。
ジェニファー・ハドソンが少し太めの体や豊かな胸を思いっきり揺らして堂々と歌い上げる様子、かっこいいですよね~。
わたしこの映画を観て初めて、太ってる女性でも堂々としていたらかっこいいし、ふくよかな体は迫力という魅力になるんだって、感銘を受けました。
太っていることは、わたしの最大のコンプレックスですからね。
実際は、細すぎるビヨンセと踊っているから、太って見えるだけで、ウエストもしまってるし、生で見たらジェニファー・ハドソンはわたしよりはるかに細いんでしょう。
日本では渡辺直美さんが太った体をさらけ出して堂々と踊る姿、かっこいいですよね。
ベリーダンスは、日本語でいうと腹踊り、おなかのダンスという意味です。
おなかをポコポコ動かしたり、くねくね曲げたり、ブルブル震わせたりするダンスです。
ですからお腹のお肉があった方が、より見ごたえがあります。
特に本場エジプトでは、ガリガリの女性より少しふくよかなダンサーが好まれるんです。
中年になって太ってきたし、おなか出すなんてみっともない、わたしも最初はそう思ってました。
しかしこのブログは、わたしの精神をさらけ出して綴る記録です。
生き恥をさらしながらこのブログを書いているわたしが、今さら肌をさらすことに何のためらいがあろうか。
またふくよかなダンサーが、大きな胸や豊かな腰回りをブルブル震わせて堂々と踊る姿は、迫力満点でとてもかっこいいです。
みっともないから隠すのではありません。
懸命に生きている自分をみっともないと思って、隠す姿がみっともないのです。
隠すのは他人の目が気になるからですよね。
自分がどうしたいかよりも、他人の目を気にするのがみっともないのです。
せっかく年齢を重ねて経験をつんできたのですもの。
その全ての生き様を、ベリーダンスで魅せ付けてやろうではないでしょうか。
というわけで、老化のために太ってしまった自分の体さえ魅力になる、それがベリーダンスなんです。
キラキラの衣装
先日、大阪にある日本最大級のベリーダンスコスチューム専門店4Mというお店が開催する発表会に出かけてきたんです。
ほとんどの方が「4M」の衣装を身に着けていて、それはそれはきらびやかで素敵でした。
実際わたしもこのお店で衣装を何着か購入しましたが、また新しい衣装ほしくなっちゃった。
そんなに着る機会ないんですけど、前述しましたがベリーダンスは狭いスペースでも踊れるので、発表の機会が多い踊りです。
あんなにたくさんスパンコールやラメが入ったキラキラの衣装を着る機会なんて、一般人なら結婚式ぐらいしかないですよね。
そしてまた濃い舞台メイクも、違う自分を作り上げているようで楽しいんですよね~。
お姫様のようなドレスを身にまとって、とびっきり美しく装って、年齢も体型も気にせず、ありのままの自分を表現し、女に生まれた喜びをたっぷり味わう。
こんな楽しい習い事が他にあるでしょうか。
あるなら教えてほしいです。
というわけで、ベリーダンスは初老におすすめの習い事なんです。
感じろ!重力を
ベリーダンスが、初老から始めるのにぴったりの習い事であるポイントは以下です。
脳に良い
体に良い
難易度が低い運動
女性性を高める
年齢が魅力なる
ふくよかさも魅力になる
美しくなる
初老から始めるにこしたことはない、もういいことしかない、まさにいいことづくめのお稽古ですね。
最後に、クラシックTVという番組で歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんが語っていたことを紹介しますね。
玉三郎さんは、モーリス・ベジャールというバレエの振付師に懇願されて、歌舞伎とバレエのコラボを行うことになりました。
しかし最初は、歌舞伎俳優はバレエなどできないと10年間断り続けたそうです。
何故ならば、バレエは重力などないかのように、空へ空へと登り宙を舞う踊りです。
一方、歌舞伎というのは地に足をつけて、重力を表現する演劇です。
バレエと歌舞伎は相反するものだから、当初はできないと考えたけれども、最終的にバレエを通してより高みのある空間に行けるかもと考えて引き受けたとか、そんなことを語っていらっしゃいました。
うろ覚えなので間違っていたらごめんなさい。
わたしは坂東玉三郎さんの語ったことにとても感銘を受けました。
なるほどバレエが重力を感じさせないダンスであるならば、ベリーダンスもまた歌舞伎と同じように、重力を表現するダンスです。
しっかりと素足を大地につけて、重さを感じ、地球のエネルギーを表現するように踊ります。
地球に生まれた以上、わたしたちは重力に逆らうことはできません。
またわたしたちと地球を結び付けるのも重力、すなわち重さなのです。
わたしの大好きな小説に「存在の耐えられない軽さ」という作品があります。
愛とは重い方がいいのか軽い方がいいのかとか、そんな愛についての物語です。
その中で、女性は男性の重みの下で幸せを感じるとか、ベートーベンの魅力は重さだとか、度々重さ、重力についての表現が出てくるのですね。
わたしは太っていて体も重いけど、性格も重いんですよね~。
この何もかも重いわたしが、ベリーダンスでこの重みさえも魅力に変えることができるなら、これほどわたしにぴったりのお稽古事があるであろうか。
もはや重さこそがわたしの人生のテーマ、だからベリーダンスに巡り合えたのではなかろうか。
結局、「存在の耐えられない軽さ」という作品もタイトル通り、軽さは耐えがたい、愛は重い方が幸せだというような、結末だったような、そうでないような…。
さあ、初老だからってあきらめないで、一緒にベリーダンスで重さを感じ、地球に生まれた喜びの舞を踊り狂おうではありませんか。
というわけで、いつかハフラでお会いしましょう!
今練習中の曲はベールを使うのでコチラを購入しました。
価格:3,480円 |
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