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せっかく男が下手に出てくれたのに、不満を爆発させ取り付く島もない女 麒麟はこない!セーブタさん-41 

長谷川博己 婚活レポ

結婚を前提としたお付き合いをしている殿方セーブタさんと、まったく話がかみ合わず、気まずい雰囲気が流れるある居酒屋での夜。

しばしお互い無言になる。

頭のノロすぎる男、セーブタさんだがさすがにこの雰囲気はまず過ぎると気がついたのだろうか。
わたしの機嫌をとろうと自虐的なことを言い出した。

セーブタさんはでっぷりと太った自分の体を両手で指すように示しながら、

「ころんさん。
私の体型ついてどう思われますか?」

と聞いてきたのである。

ああ、わたし、この声、きらい…。

わたしはセーブタから発せられた声について、そう感じた。
以前から決して好きな声だとは思ってはいなかった。

そして今、重い沈黙の後に発せられた声は、やけに耳に響き、この声、嫌いだな…と思ってしまったのである。

声が嫌いって、それってもう生理的に無理ってことなんじゃ…。

どんな声かというと、アラフィフなんで声も老化しているのか、生まれつきの声質なのか、ちょっとしゃがれてるんだよね。
どちらかというと低くて落ち着いた声ではあるんだろうけど、しゃがれていることによって、ちょっと頭悪そうに聞こえる声。

で、一本調子でとうとうとしゃべり続けるものだから、何言っているか分からない。

せっかくセーブタが、太った自分の体を使って自虐的なことを言ってわたしの機嫌をとろうとしているのに、この声きらいって思うと、ころんのテンションますますダダ下がることこの上ない。

さらにしつこく怒りに満ち溢れ続けているわたしは、冷たく一本調子でボソリと

「太り過ぎ…。」

と無碍もなく、セーブタの体型を批判してやった。

それでもセーブタは、くじけずに

「ころんさんは、長谷川博己さんのような痩せ形の男性がタイプなんですよね。
私のような体型はどうですか?」

と続けた。

※画像は本日より放送開始の大河ドラマ「麒麟がくる」主演おめでとう記念です。

よく考えたら頭のノロい男が、自分の体を使って自虐的に必死に女の機嫌をとろうとしているなんて、泣かせるやないか~。

しかしそんなことではもう、わたしの気持ちは回復はしないどころか、今までこらえてきた我慢が一気に爆発し、ずっと不満に思っていたことをぶちかますきっかけが与えられただけ。

「脂っこいもの食べ過ぎなんですよ。
USJに行ったときも、サラダに一つのドレッシングなのに、二つ目ももらいに行って恥ずかしかったわ!」

とわたしという女は、ネチネチと終わったことを持ち出して、しつこい性格のことこの上ない。

それから何がきっかけでそういう話になったのかは忘れたが、わたしはさらに嵐山で体調不良になるまで歩かされたことも、責めたててやった。

女性の体調に気遣えず、あてどなくふりまわしやがって!みたいなことを言ったのかなぁ?

するとセーブタは

「最初にどのぐらい歩くのか説明しました!」

と言い返してきた。

確かに説明されたけど、「いいえ!説明されてません!」とわたしはさらに言い張ってやった。

再度説明したとセーブタが繰り返すので、

「川べりをえんえんと歩かせたじゃないですか!
どこへ行くのかも説明なく!」

と、わたしはさらにさらに言い返す。

するとセーブタは思い当たることがあったように、ああ、と言った。
そしてあの川べりを歩いていくと、石か何かがあるんだけど、途中で見に行くのをやめたと説明した。

それからセーブタは、

「やはりどこまで歩くのか、事前にちゃんと説明しないといけませんね。」

と素直に自分の非を認めたのである。

しかしいくらセーブタが非を認め、下手に出たところで、わたしの気はおさまることはない。
セーブタなんて、ただの奴隷だと思ってたのに、奴隷に逆らわれて簡単に許せるはずもない。

よく黒人奴隷の悲惨さを描いた映画なんかあるやん。
「それでも夜は明ける」とかさ。

わたし黒人をいじめる白人の気持ち、ちょっとだけ分かるんだ。
黒人だから、白人だからというわけではなく、自分より劣っていて人とも思っていないようなものに、いっちょこ前に自分よりえらいような顔をされたら、それはそれはムカつくだろうなってさ。

ちなみに「それでも夜は明ける」の感想はコチラより。
わたしのインスタです。

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映画「それでも夜は明ける」を観ました。2013年のイギリス・アメリカ映画です。アカデミー賞の作品賞受賞映画で、黒人奴隷を描いた実話らしいです。とにかく怖い!人間が一番恐い、それしか感想はありません。人間が、家畜以下として扱われる。牛や豚や馬などの家畜の方が、言葉を話せない分、まだ優しくしてもらえます。多分、家畜だと思っている存在が、人間と同じ言葉をしゃべったり、ヘンに賢かったりするから余計にムカつくんでしょうね。同族嫌悪というヤツです。案外自分に似ているものを、人は気持ち悪いと感じたり、嫌悪感を覚えるものです。 黒人奴隷役の黒人女優さんが、皆、顔が小さくてスタイルがよく、清楚可憐で美しかったです。だから一層悲壮感が増し、白人女性が醜く見えたので、監督の悪意を感じました。 #それでも夜は明ける #12YearsaSlave #映画 #アメリカイギリス映画 #映画好きと繋がりたい #黒人 #黒人奴隷 #家畜 #アカデミー賞 #洋画  #キウェテルイジョフォー #ChiwetelEjiofor #スティーヴマックイーン #ルピタニョンゴ #LupitaAmondiNyong'o #アカデミー賞作品賞受賞 #アカデミー助演女優賞

A post shared by ころん (@koron5791) on

わたしは自分よりはるかに下にみていてどうとでもできると思っていた男に、あれこれ口を出されたことが我慢ならないのです。
飼い犬に手をかまれたぐらいの気持ちっすわ。

 

続く

 

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