「落合 陽一」とや誰ぞえ?
白黒はっきりつけたい性格のわたしは、このような抽象的でシュールな表現は苦手なのだが、人気パビリオンと聞くと、調査対象にするしかあるまい。
null2 落合 陽一
プロデューサー 落合 陽一

メディアアーティスト・研究者・起業家・プログラマー
数々の国際的な賞を受賞されている落合 陽一さん。
「物化する自然と人為の境界」を追求、イメージと物質、自然と計算機の境界などを探求し、計算機科学・応用物理・メディア芸術の枠を自由に越境し活動。
プログラマーでもある能力を活かして、デジタルとリアルの境目を追求する芸術を展開されているようです。
ですが文系のわたしには、理系技術を活かしたその仕組みがよう分からんくて、まあ、体験して感じてみます。
今まで頭の中でしか思い描けなかったことが、どんどんデジタル化して体験できるような時代になってますね。
それでもイメージと物質、自然と計算機には境界があるわけです。
その境界にポイントを置いたパビリオンが万博でも展開されるようですよ。
null²=「空²」の意味は?
「ヌル」とはメモリーが空の状態をあらわしているそうで、「ヌル」=「空」という解釈で「null²」=「空²」でもあるわけです。
「空即是色色即是空」の両端に「空」が二つあり、鏡合わせのように対象でもあります。
「null²」はまた、鏡のパビリオンでもあります。
空即是色 くうそくぜしき
一切の存在は現象であって空(実体がない)であるが、その空であることが体得されると、その現象としての存在がそのまま実在であるとわかるということ。
色即是空 しきそくぜくう
体験できること 鏡のパビリオン 約30分 予約制
また鏡のパビリオンでもあります。
鏡を磨くように美しいいのちを磨く体験が果たしてできるのでしょうか。
未知の風景 フィジカルの鏡
「null²」の外観ファザードは、特殊な鏡を使ったvoxel(ボクセル・立体的なセルのこと)の集合体です。
ボクセルの中からロボットが押すので鏡はうごめく膜となります。
鏡をのぞけば、角度やロボットの動きによって全く違う自分の身体(フィジカル)が映し出されれます。
落合プロデューサーによると、鏡に映し出される歪みってデジタルで再現するのがすごくむつかしいのですって。
ですから落合氏にとって、鏡を使ったアートというのも長年のテーマだったそうです。
そのテーマが、この万博というまたとないチャンスで実現されたわけです。
デジタルでさえ再現できない、ここでしかできない自分のいくつもの姿を体験できちゃいます。
リモート時代にわざわざ足を運ぶ価値がある、鏡写しの変形機構彫刻建築です。
また比較的海に近い位置にある落合パビリオン。
時間帯や風によって形を変えるゆらぐ風景が、この鏡のパビリオンでどんな風に映し出されるかもみどころですね。
建築デザインを担当したのはNOIZ の豊田啓介氏です。
未知の体験 デジタルの鏡

上下はLEDモニターに囲まれています。
デジタルの自分、自分の声をとりこんでしゃべってくれるそうですよ!
わたしとわたしがしゃべるのー!?鏡というのは昔から聖なる存在であったり、あるいは悪意的にとらえられたり、不思議なものとしてあがめられてきました。
その神秘的な鏡が、かつてない再発明として体験できるのです。
そしてこのもう一人の自分、コピーころんをいろいろ活用していくとですね…。例えば年老いて、認知症になって、いろんなことを忘れてしまっても、このコピーころんはずっと覚えていてくれて、思い出話をしてくれることもできる可能性があります。
わたしの最高の理解者はわたし!
ずっとわたしがついていてくれるわけですから。
これが落合プロデューサーが提供してくれる、「いのちを磨く」体験です。
ころんの視点
今回の記事はこの動画をわたしなりにまとめてみたつもりです。
「null²」パビリオンプロデューサーの落合陽一さん。
やはり非常に頭の良い方で、カンペも見ずにわたしのような文系女にも、非常に分かりやすくご説明されてます。
しいていえば天才肌に多い、まくしたてるような早口をもう少しゆっくりしゃべってとは感じましたが、落合さんの説明を聞いて、絶対このパビリオン行きたいと感じました。
もう一人の自分に会えるのが楽しみです。
それではまた、大阪・関西万博の「null2 落合 陽一パビリオン」でお会いしましょう!
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こまーしゃる。
ノートパソコンにしたら、USBの接続先がなくなったのでこちらを購入。
超絶便利だったので再購入しました。
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