どうもこれ、派遣の範疇を越えた仕事なんジャマイカという業務を、性悪係長に強要されるアラフォー派遣社員ころん。
その性悪係長による派遣への度を過ぎた要求はさらにエスカレートしてゆく。
P企業には、特に発注金額が多い取引先や下請け企業に、「P企業ともだちの会(仮名)」に入会していただく。
「ともだちの会」に入会すると確か月1000円程度、年間で12,000円程度の活動費を、取引先がP企業に払う。
この金額自体は、相場と比べて高くない。
多分、良心的な金額だと思う。
そして「ともだちの会」に入会した取引先は、月一回程度、P企業で行われる「ともだちの会」の集まり等に出席しなければならない。。
他にはイベントの手伝いに行かされたりね。
要は、かなり拘束されるってことです。
取引先にとってメリットがあるかどうかは、その取引先の規模にもよると思う。
入会することによって、特に仕事が増えるかというと、そうでもないようだし、よく分かりませんわ。
で、あるとき、性悪係長がわたしに、まだ入会していない企業に入会をうながすように電話しろと命令した。
で、もし入会を断られたら
「一緒にお仕事できませんよ!」と、脅かせというのだ。
わたしが?
派遣社員であるわたしが?
取引先に勧誘の電話をかけ、断られたらもう仕事を与えないぞと脅迫する?
P企業に保険も年金も払ってもらっていない派遣社員であるわたしが?
しかもさー、大きい企業ってどこでもそうだと思うのだが、朝礼のときに、アレコレ企業理念やら心得やら皆で唱和するやん。
そのときに取引先は大切な仲間なので圧力をかけてはいけませんって、皆で声を合わせて読み合わせするんやで。
何のための読み合わせや!
毎日唱和する意味ないやん。
ホント、このとき
「毎朝、取引先に圧力をかけるなって唱和してますやん。コンプラ違反じゃないんですか? 」
って言ってやればよかったな。
コンプラ違反+パワハラ+モラハラ+脅迫、やわな。
性悪係長の名前だけど、モラハラ係長でもよかったな。
今さらだけどさ。
いや、脅迫係長の方がいいかな。
このように、P企業とは取引先や派遣社員を虫けらのように扱い脅迫し、安く買いたたいて上場した企業なのです。
わたしは仕方ないので言われた通りに、取引先に順に電話をかける。
察しのいい取引先からは、
「入会しなかったら何か不利益あるんですか?」
と先に聞いてくれる。
もうこちらから言うよりも、先に聞いてくれるほうがありがたい。
さすがにもうお仕事一緒にできませんとは言えないので
「基本的に発注の多いお取引先様にご案内しております。
もしご入会していただけないのであれば、発注の多いお取引先様と、発注の少ないお取引先様で違いがないということになってしまいますよね。
(つまり入会しないのであればもう発注しないって察してね。)」
と遠まわしにお伝えした。
でもその場で入会を即決してくれる企業はほとんどなく、検討します、や本社の承認がいるという答えでした。
そしたら性悪係長に、どの企業が入ってくれた?と確認があるわけやん。
で、状況をお伝えすると、ちゃんと期限を決めて案内しろって怒られる。
わたしはファックスにちゃんといつまでにお返事くださいねって書いて送ってるのに、それまでに返事がないんやもん。
返事がないのが返事。
入会したくないってことでしょうよ。
性悪係長はさらにわたしに追い打ちをかけて
「もう一緒にお仕事できませんよ、って言った?」
と聞いてくる。
さすがにそこまでは言えないので、言ってません、と答えると、今すぐ電話をかけてそう言えって命令された。
わたしはこんなことで悩むのがバカバカしくなって、言えばいいんだろ、言えばよーって、とうとう「一緒にお仕事できませんよ。」と言ってみた。
一度言うと人間、平気になるんだね。
それからはもう迷いなく言えるようになったわ。
バッチ来ーい!!
じゃんじゃん言ってやるぞー!!
お前の企業とはもう一緒に仕事しないらね!
一緒に仕事しない!
一緒に仕事しない!
一緒に仕事しない!
ハハハー!
業界第一位の大企業様だぞ!
この大企業を敵にまわしてタダですむと思うなよ!
オマエみたいな小さい中小企業、たたき潰してやるぞ!
ってそこまでは言ってないし、わたしなんてただの派遣のおばちゃんだから、そこまでの権限もないわな。
とは言え、人間こうやっていろんなことが麻痺していって、自分の発言にたいして何も感じなくなる。
無気力で無感動なひとでなしが簡単に出来上がるというものです。
それでも入会してくれない取引先がいくつかあった。
すると性悪係長は、P企業京都営業所全員に、今後その取引先を使わないように一斉メールを送信しろと、わたしに命令した。
えぇえぇ~?
そんな大事なことを、派遣社員ごときから正社員様の皆さまにお知らせするんですか?
普通は所長や責任者から皆に配信するのではないのですか?
「じゃあ、性悪係長の指示でと、入れておきますよ。」と念のために確認すると、それでいいよってさ。
しょうがないから、
「性悪係長より、以下の取引先は今後使用しないようにとのことです。」
と一斉送信メールを送っておいた。
同じ派遣社員として働く女性も、そのメールを読んで
「こんなの、普通責任者から配信するメールやんな。」
ってびっくりしていた。
さらにセコいことには、入会してくれた取引先にP企業のユニフォームを半ば無理やり買わせていた。
会議のときに、着用するのが必須とかいって、買わないと会議も来れないわな。
そしたら「ともだちの会」にお金払って入会した意味ないわな。
何度も言うけどP企業は、業界一位二位を争い、CMもバンバン流して、東京オリンピックのスポンサーも勤めるような大企業やで。
オリンピックのエンブレムが入ったバッジが配られてたもん。
これをつけて営業に行くようにってさ。
だから多分スポンサーだと思う。
間違ってたらごめんね!
わたしもオリンピックバッジほしかったけど、派遣だからもらえなかったよ。
メルカリで売ったら、プレミアついて高い金額で売れるかな。
心温まるCMで、いかにもクリーンなイメージを印象づけてる一流企業やで。
ユニフォームぐらい取引先に無料で支給してあげればいいのに、どんだけ意地汚い企業なんだろう。
これだから大阪発信の企業は、面の皮が厚くてイヤね。
もしかしたら間違ってるかもしれないけど、創業は大阪だったと思うよ。
わたしはこのことを当然、派遣元企業に相談する。
派遣会社のキャリアコンサルタントもこの話を聞いて、引いておった。
でまあ、いつものごとく、その業務はやらなくていいし、こちらから苦情を伝えてもいいですよと言ってくれた。
わたしは、以下のように伝えた。
年に一回取引先を「ともだちの会」に勧誘する時期があって、それを過ぎたから今後しばらくこういうことはないと思います。
今度あったらそのときは、派遣の仕事ではないということを伝えていただくようお願いします。
そして、さらに派遣会社に「わたしと似たような相談を受けることってありますか?」と聞いてみた。
あんまりないですね…、というお返事でした。
わたしは派遣社員として本格的に働くのが初めてなのである。
だから自分の置かれている状況が、異常なのか通常なのか判断がつかない。
もしよくあることならば、我慢しないと仕方ないよね。
どこに行っても派遣社員として働く限り、こういう目に合うってことなんだから。
しかし派遣会社も驚くほど、P企業の仕打ちは異常だったらしい。
しつこいようだが、オリンピックスポンサーも務めるぐらいの大企業なのにね!
加えて、もう一つ笑える事件がおきた。
P企業は年に一回、取引先を一同に集めて、大きな懇親会を行っている。
基本その取引先の代表取締役の参加が必須である。
泊まりがけで説明会やらゴルフコンペやら何やらあるという。
その案内ファックスをわたしが送信したわけである。
しかし思ったより参加者が、どこの営業所でも、全国でも少なかった。
そりゃー、忙しい企業の取締役が、わけのわからない懇親会で、二日間も拘束されたくないわな。
別に取引先は、P企業だけじゃないもんね。
するとこの参加者の少なさに怒った本社のおえらいさんである本部長から、こんな怒りのメールが全社員に送信された。
「こんな大切なイベントに欠席するなんて、我がP会社がなめられているとしか思えません!
再度参加を徹底するように案内してください!」
もうこうなってくるとね、性悪係長がモラハラなんじゃなく、企業全体が、そういうモラハラ気質なんだろうね。
性悪係長が性悪なのもモラハラなのも、高卒で18歳の若い頃から、どっぷりとそういう体制につかってきたからだろうね。
そして性悪は、わたしにしているようなパワハラやモラハラも、同じように自分も上司から受けてきたので、当たり前ぐらいに思ってるのかもね。
この、取引先懇親会出席必須命令のメールを受けて、性悪係長は
「これ、ころんさんにお願いしたらそのまま取引先に伝えそうやし、理子さんにお願いするか。」
と言って、その通り、理子さんにその指示を出した。
理子さんもこの懇親会案内をどうするかものすごく悩んでいたが結局
「P企業はこの懇親会を非常に大切な機会だと考えています。
お忙しいところ恐縮ですが、ご出席いただくようお願いいたします。」
みたいな文章を送っていたのかな。
それでもそんなに参加者は増えなかったんじゃないかな。
しかしP企業、傲慢すぎて勘違いが過ぎて笑えるな。
もうどこの企業かここで発表してやろうか。
ものすごーく問題になるかな。
一介の派遣社員が書いた、真実かどうかも分からないブログなど、箸にも棒にもかからないかな。
あるいは社内情報を漏らしたといって、わたしが訴えられたりして。
このようにP企業とは、取引先を人とも思わず奴隷のように扱い、安く買いたたく、クソムシみたいな企業なのです。
そしてそれは内部をも蝕み、うつ病さんやメンヘラさんがどんどん増えていくというわけですね!
もうパワハラ企業の、パワハラ話はおなかいっぱいという人。
これはほんの序の口で、ナイフを持ち歩く人や、パワハラで気絶して救急車呼ばれる人も登場するんですよ。
円形脱毛症になる人もいたな。
全部実話ですからね!
関西人なので多少話は盛り、フェイクは入れてますけどね!
※このコンテンツはフィクションです。
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