結婚相談所でお見合い後、双方合意のもと、再度会うことが決まったプチ初老ころんと、6歳年上のハゲデブで話のトロいセーブタさん。
京都駅付近の待ち合わせ場所を、結婚相談所が指定してくれた。
確か12時待ち合わせだったように記憶している。
約束の時間通り待ち合わせ場所で無事セーブタさんと再会を果たす。
すると…。
こんなこと、初めて!!
こんな男性、初めてだったの!
………。
セーブタさん、ちゃーんとランチのお店を予約してくれていた!!
そらそーだろ。
世界屈指の観光地である京都で、土日の12時にランチの約束で、お店を予約せずに食事になんてありつけやしませんで。
お店は、グランヴィアホテルの裏にある隠れ家的ホテル、京都センチュリーホテルの嵐亭という和食のお店だった。
まあ穴場といいますか、グランヴィアの影に隠れておりますので、わりと空いておりますわな。
ころんはこのセーブタさんが、ニ度めにつながった三人目の殿方ということになる。
ちなみに一人目と二人目はこいつらや。
写真と違う男性とのお見合いでころんが感じたこと ドトールさんその1
結婚相談所でお見合いした男性が思いがけず普通の人だった!? ねずさんその1
こいつら、お店の予約という気のきいたことなんて一切してくれやしまへんでしたで。
こういう気の利かない奴らどもの後だと、当然、セーブタさんの事前にお店を予約するという、初デートならいたって当たり前の行動すら、ポイントが高く思えるわな。
苦しゅうない。
わらわは苦しゅうないぞ。
たったこれだけのことでご機嫌になったプチ初老ころん。
その日、セーブタさんと何を話したのかほとんど覚えていない。
ただ、以前のお見合いほど、話が噛み合わないとは思わなかった。
で、この日なのか、別の日なのか、記憶があいまいだが、
「お肌きれいですね~。」
とか褒められましたぞ。
まあ、よく言われることなので、褒めてもらわなくても分かっとるけどな!
どうやらこのセーブタという殿方は、すっかりころんに夢中のようですな!
ころんの定番デート服。
ユニクロのパステルカラーのブラウスに大丸で2000円で購入したパールのネックレス。
で、これもこの日なのか別の日なのか忘れたけど、当時勤めていたP(パワハラ)企業を来月で辞めると伝えたかと思う。
とーぜん何故辞めるかと聞かれるハメになるわな。
まさかお見合いしてまだ二回しか会っていない殿方に、
「口が過ぎて上司に嫌われて派遣を切られました!!」
などと言おうものなら、ころんの印象が悪くなってしまいますよね。
だから、本当のことなど言えず、まるで自分から辞めるかのように
「え…、何かもうイヤやし…。」
と言葉を濁すのだった…。
するとセーブタさんは
「僕だったらころんさんみたいな人が職場にいたら、毎日楽しいけどなー。
他の社員の方も、ころんさんが辞めることを知っているんですか?
引き止められなかったんですか?。」
と、さらに突っ込んできたので
「ほほほほほ…。」
と笑ってごまかすしか、ありゃしませんわな。
そりゃ、まあ、あれだ。
わたしに辞めてほしくない人も、何人かはいたと思いますよ。
ずっといてねーと優しくしてくれた人もいたからね。
しかし最高責任者であるヒトラー所長と、直属の上司である性悪係長の意志ですので、誰も表立っては反対できませんわな。
なかなか言えないことが多いミステリアスレディのころんなのでした。
嵐亭でランチを終えた後、セーブタさんがお茶でもしましょうと誘ってきた。
で、ころんは最初、センチュリーホテルのほんの近くにある、メルパルク1階の喫茶店を提案してみた。
ここも駅から少し離れているので、割とすいていることが多い。
味はたいしたことないがな。
婚活のお見合いでも、この喫茶店を何度か使った。
セーブタさんが言うには、メルパルクはもともと郵便局の所有している施設なのだとか。
へー、知らなかった。勉強になりました。
さすが、セーブタさんは悪名高き郵便局かんぽの営業、課長代理を務めるだけありますね!
だからなのか、あるいは心当たりの喫茶店でもあったのか、最初、このころんの提案メルパルクの喫茶店は却下されたのです。
で、ここも記憶があいまいなんだけど、結局、グランヴィアホテルに行ったのかな。
行ってないかもしれないし、行ったら混んでたのかもしれない。
とりあえず、メルパルクでないところにしたいとセーブタさんが言ったにもかかわらず、ヤツは途中で考えを変えて
「やっぱりメルパルクにしましょうか。」と引き返したのである!
別にそのぐらいいいやん、って思うかもしれない。
しかしこのセーブタさん、こういうことを頻繁にして、後にころんにキれられることになる。
目的があって、わたしを連れていったんちゃうんか!
引き返すんやったら、最初からムダにわたしを歩かせんなや!
ということが、頻繁に起こるのである。
それはまた、いつか綴るとして、とりあえずメルパルクの喫茶店でお茶をした。
ここで何を話したのか、ほとんど覚えてないが、支払いは多分わたしがした。
ランチはごちそうになったので、お茶代ぐらい出さないとね。
そしてセーブタさんと別れた後、わたしは、ダースさんとのお見合いのため、結婚相談所に向かう。
それはまた別記事に書いているので、興味のある方は読んでいただくとして、当然仲人さんに、ダースさんとセーブタさんについて聞かれるよね。
ダースさんについては、正直、当時セーブタさんよりは、会話が弾むと感じましたので、次の段階にすすむお返事をしました。
セーブタさんに関しては、このように伝えました。
「この相談所に入会してから初めてです。
きちんと食事するレストランを予約してくださった男性は…。」
すると仲人さんは
フフフと含み笑いを浮かべて、無言で、ころんの肩をポンとたたいた。
何やねん、この仲人のこの行動は。
何も言えなかったので、ごまかしたのかな。
で、ころんはお店を予約してくれたことが嬉しかったので、セーブタさんとも交際希望のお返事を出した。
この結婚相談所は、基本、複数との交際は禁止されている。
お見合い、ニ度めの面会までは、複数と可能です。
この場合は、たとえセーブタさんと交際成立しても、ダースさんとももう一度会ってもよいとのことだった。
それからどちらかに絞ってくださいとのことでした。
結果はすでにダースさん編で書いているので、ご存じかと思う。
ダースさんには、ニ度めに会った後に、結局断られた。
セーブタさんとは交際成立。
よってころんはセーブタさんに、相手を絞るしか選択肢がなくなったということです。
セーブタさんと交際成立。
この結婚相談所に入会して約八カ月。
三人目の交際成立男性です。
八カ月で三人も結婚を前提とした交際が成立するなんて、やっぱり結婚相談所はすごいわな。
とんとん拍子やで。
しかしわたしは、ドトールさんともねずさんとも三回会って終わっている。
三回目ってある意味お互いを見極める重要なターニングポイントかもしれない。
さて、セーブタさんとの三度目の面談はどうなる?
本日の教訓
食事するレストランを事前に予約するだけで、交際が成立する重要な必殺技となる。
殿方は肝に銘じるべし!
※このコンテンツはフィクションです。
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