職場で、10歳以上年下の派遣社員富永さんが、給料の相談をしてくるので、何となく、イヤな気持ちになって、彼女と距離を置きたいプチ初老ころん。
こちらの記事の続きです。
派遣女が派遣女を嫌いになる瞬間 派遣同士で給料を探り合わないのはオフィスのマナーである
わたしが冨永さんを嫌いになった理由、その2です。
理由その2 20歳年上のじーさんを恋愛相手として勧められた
ある日のことです。
突然富永さんが
「ころんさんは、彼氏さんはいらっしゃるんですか?」
って、聞いてきた!
フツー、40代独身派遣社員に、20代後半派遣社員が、そんなこと聞く?
聞かないよね。
常識とモラルのある社会人ならね。
プライバシーの侵害だで!!
わたしは昨日今日入社した年下の、しかも派遣社員に、そんなプライベートでデリケートなことを聞かれるとは思わなかったので、すっかり慌ててしまった。
「い、今はいないかな…。」
何て、今一時的にいないだけなのよ、などと、見栄を張ってしまった!
恥ずかしー!!
フツーにいないって言えばいいのにね!
しかしいくらころんの人間の器が小さいといえ、そんなことで怒るほど、沸点が低いわけではない。
続いて富永さんは、わたしより20歳以上年上の、定年退職後嘱託で働くじーさんを、恋のお相手としてすすめてきやがった!!
「私、ころんさんにはね、K課長が合うと思うんです。
K課長は、穏やかでころんさんの話を、うんうんって聞いてくれそうで…。」
とな。
ねえ、わたし、アンタに男みつくろってって頼んだ?
頼まれてもいないのに、勝手にあなたにはこういう男性が合うというのは、独身ハラスメントである。
LGBTの権利が叫ばれる昨今、立派なセクシュアルハラスメントであり、人権侵害ではなかろうか。
それが欧米風のやり方かー!!
わたしは基本、誰かからイヤなことを言われると、即座に10倍返しで言い返せるほど、攻撃力が高く、脳みその機転がきく。
そんなわたしが、まさかそのような斜めからの攻撃を受けるとは思わなかったので、とても返す言葉が見つからなかった。
しかしかろうじて…
「え?そんな定年退職後の20歳も年上のじーさんと結婚したって、わたしすぐ介護やん。
全くわたしにメリットないやん…。」
と言い返すのが精いっぱいだった。
精いっぱいの割には、かなりひどいこと言ってますが…。
富永さんは
「え…、K課長ってそんなお年なんですか?
もっとお若いと思っていた。
失礼だったらごめんなさい。」
とな。
70歳近いじーさんが、お若く見えるっていったってさー。
さすがに50代前半には見えないと思うよ。
わたしにはK課長の見た目年齢は、60歳は軽く超えてるように思えるけどね。
それとも、わたしがアラフィフ越えの老女に見えたとか?
70歳近い、嘱託社員のじーさんとお似合いのばーさんに見えたのですか?
とまあ、このようにとことん富永さんを、言葉の暴力を使って糾弾し、軽い恐怖を与えてやらなかったことを、わたしは今でも後悔している。
こういうぶしつけな鈍感女に、お前は失礼で教養のないおバカさんですよと教えてやるのは、優しさである。
このバカ女に、あんたの言ってることは、わたしとK課長にたいするプライバシーの侵害ですよ、めちゃくちゃ失礼なことですよ、と分からせてやればよかった。
それがこの派遣女の、将来のためってものである。
わたしは、10歳も年下の派遣社員に、20歳年上のじーさんをあてがわれたことが不愉快で、このことを何人かにぐちってみた。
わたしと年齢が近い後輩さんは、「20歳も年上の男性すすめられたら、ショックやわー!」と同意してくれました。
ですよねー!
この出来事で、わたしは富永さんを嫌いとまでは思わなかったが、このこ、何となく失礼な子だな、と思うようになった。
すると、今まで流せていた発言が、いちいち気に障るようになったのである。
続く