神が与えた最高の伴侶 それは攻撃性の高い女がどんなにいじめても痛みを感じない虫男だった…。 セーブタ-44

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わたしのモト彼フレディと比べて、あまりに愛を知らず絶望的にモテないことが判明しつつある今彼のセーブタさん。

と、セーブタに同情したところで、こんな男と一緒に過ごしたいという気持ちは、わたしにはわいてこないのです。

そこで、

「お店、出ましょうか。」

と、わたしは、居酒屋デートの時間を終えることにしたのです。

まだお店に入ってから、1時間も経ってなかったと思う。
とっとと帰ることによって、わたしはとても不愉快に思っています、もうあんたなんかと一緒にいたくありません、というアピールです。
はたしてそれば、セーブタに伝わっているのかどうか。

わたしは先にお店を出て、このまま一人で帰ろうかとも思ったんだけど、支払だけセーブタにさせて置いてきぼりにするというのも、社会人としてどうなのだろうかと思った。

そこで仕方なく、店の入り口でセーブタを待つことにした。

ていうかこのときわたしは一時的とはいえ無職だったので、別に立派な社会人ぶらなくてもよかったんでねーの。

いつもなら、支払の一部を負担するそぶりはみせるのに、今夜は全くそれもせず、お前が全額払って当然じゃ、というの高慢ちきな態度。

そして二人で並んで歩いてはいるものの、お互い無言。
すぐに駅までついて、セーブタとの分かれ道に入った。

わたしはまだ怒り冷めやらない様子で、そのまま無言でスタスタ歩いて帰ろうとしたら、セーブタが、

「次、いつにします?」

と聞いてきた…。

 

ええぇえぇえええええぇぇー!!!?

 

次、あんのぉおおぉおぉ??!!

 

わたしは冷たく一言「分かりません。」と答えて、そのままスタスタ帰ってやった。
後ろから、「あ、分からない…。」というセーブタの困った声が、追いかけてきた。

そしてこのとき一瞬、わたしとセーブタ、実は相性いいんじゃないの?って思ってしまったのである。

この日、わたしはセーブタによって、たいへん不快な思いをさせられました。
しかしセーブタがわたしを責めたのは、転職が多いという、ほぼこの一点なのです。

あとは、言い方がキツイとか、高齢出産がどーのこーのだとも言われたけども、向こうが責めてきたのは、基本、転職についてのみ。

転職が多いということを、異常なほどの執念で責めたててきた。

この一点を、何度説明してもご理解いただけず、同じことを繰り返したため、わたしがとうとう切れ散らかしてしまったという…。

しかしわたしといえば、あらゆる方向からセーブタを責めたてたわけ。

世間が狭いとか、お前の考え押し付けんなとか、物分り悪いとか、どうせ仕事できないでしょうとか、太り過ぎとか、女に遊ばれてたんですね、とか、慰謝料10万円とかケチ過ぎとか、非常識とか、お前のせいで体調不良になったとか、お前は恥ずかしいとか、失礼やとか下品やとか、もういろいろ言い過ぎて覚えてない。

しかも食事代は全額男に払わせて、お礼も言わずにつんとしながら帰った。

これは逆に男が怒って、席を立って帰っても仕方ないレベルですよ。

なのに、セーブタはまだわたしと結婚を前提とした付き合いを続ける気まんまんなんですよ。

男女

このときのわたしは、

「エー!次あるの?」

という疑問と驚きでいっぱいだったのだが、今冷静に振り返ってこの出来事を綴ってみると、確かにセーブタはわたしと別れる気がないと、改めて理解したわ。

一度も結婚やめようかというニュアンスさえ口にしなかったし、最後の方はわたしの機嫌を必死でとろうとしてるもんね。

そりゃ別れるつもりなら、自分の太った身体を使ってまで、自虐的なことを言って機嫌なんてとらないわな。

でもそのときのわたしは、そのことに気がついてなかった。
あれほどお互いがかみ合わず着地点まで見いだせていないのに、次がまだあるのか?

これほど否定的なことを言われて男のプライドをズタズタにするような女と、一緒に暮らせると思っているのだろうか。
などという驚きでいっぱいだった。

こいつはどMなのか?
そうなのか?

わたしは、以前に人から「一言で相手の全人生を否定するな。」と言われたぐらい言葉の攻撃力が高い。
そして自己愛が強くて女を見下しているナルシスト、フレディにさえ言葉の暴力で絶望を与えたぐらい、言葉で相手を傷つける能力が高いのです。

 

本気出したら、気の弱い人を自殺に追い込めるぐらいの攻撃性は持ってるんじゃないの?

そんなわけで、自分で望んでそうなったわけでは決してないのだが、わたしは男をやっつけてしまう女なのです。

しかしセーブタときたらどうだろう。

わたしがどんなに残酷なことを口にしても、全く答えてない。
つまりわたしの攻撃力が通用しないのです。

痛みを感じないセーブタは、もはや人ではなく、豚でもない。
虫やで、虫。

無脊椎動物である虫は、神経が発達しておらず痛みを感じないらしい。
命が短いので、痛みを感じて危険から回避して寿命をのばす必要がないんだと。

セーブタもまったく痛みを感じてないのできっと虫なんだろうな。
ぷっくり太った芋虫か。
いや、芋虫の方がくだらんおしゃべりをしない分、セーブタよりよほどかわいい。

わたしがどんなに攻撃しようと痛みを感じることも傷つくことも絶望することもない。
つまりわたしに絶望することがないので、ずっとわたしと一緒にいてくれるというわけ。

おお!
これぞ神がわたしに与えた最高の伴侶!

男をやっつけてしまう女に与えた、決してやっつけられることのできない男。

セーブタさんこそ、ころんの運命の殿方だったのね!
なんて素敵な奇跡なの!

 

続く

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