2025年に開催される大阪・関西万博の民間パビリオン、今回紹介するのは「玉山デジタルテック株式会社」の「TECH WORLD」。
「玉山デジタルテック株式会社」、よく知らない会社だなぁと思って調べてみたら設立が、2021年10月7日。従業員がたったの10人?!
めっちゃ最近できた会社、従業員が10人しかいない企業が、万博に出展できるぐらいお金があるのー?!
と思ったら実はこの会社、会社じゃなくて国なんです!
台湾なんです!
実際は海外パビリオンなんです!
福岡からなら2時間と少しで飛行機で行ける身近な国、そして親日で名高い台湾。
ですが中国の一部という位置づけで日本では「国」として認められていないんです。
また台湾は国際博覧会条約(BIE条約)2に加盟していないので、国家の資格で出展することができないのだとか。
そこで、台湾政府の貿易振興機関が100%出資する民間企業「玉山デジタルテック」という会社を作って、民間パビリオンとして出展していただくことができましたー!!!
パチパチパチパチ……。
わたしは台湾大好きなんで絶賛応援します!
TECH WORLD
公式HP
位置
西ゲート入って一番北側、大屋根リングの並びにあります。
出展
玉山デジタルテック株式会社
実質は台湾( 中華民国)
建築コンセプト 心の山
「TECH WORLD」と名付けられたパビリオンは高くそびえる群山から着想を得た「心の山」が建築デザインコンセプト。
山はまた命の宝庫であり、生命のシェルターともなります。
雄大な山々のイメージを主軸に、文化、生物の多様性、国際共創のモチーフをちりばめ、スマートテクノロジーとデジタル技術を通じて、人と人とのつながりや寛容と多様性の価値観を表現します。
リサイクル可能な金属素材で表現される群山のモチーフは、昼は太陽の反射できらめくような悠久を感じさせます。
夜は溢れる光がまたたく星々とともに空を照らす宝の山のよう。
また、金属板で構成され、稜線に複雑な光のコントラストを描き出す山肌は、輝くいのちに溢れ、活気に満ちた未来の象徴です。
展示コンセプト
台湾独自の技術(テクノロジー)、智能(スマートソリューション)、文化(カルチャー)、連携(パートナーシップ)を軸に「世界をつなぎ、より良い未来の暮らしへ」がコンセプトです。
デジタル技術を駆使したサステナブルな未来社会のビジョンが体験できます。
台湾ってどんな国?
台湾は日本の南西に位置する九州よりやや小さい島国です。
台湾の経済は半導体・ウェハー・ビデオカード・CPU・ノートパソコン・スマートフォン・人工知能をメインとして、ハイテク・IT産業・電子工学の分野で世界の最先端となっています。
台湾製品は世界シェアの多くを占め、毎年世界から巨額の資金を吸収しつつ、中国・日本・スイスに次ぐ世界第4位の外貨準備高を有しています。
かつて台湾は日本だった
1895年、当時の中国大陸を収めていた清に、日本は戦争で勝利し、台湾島は正式に日本の領土となりました。
当時の台湾島は、「化外の地」といわれ法的にはどこの国にも属さない、独立もしていない宙ぶらりんの島でした。
日本は初めて持った植民地である台湾島を大切に育て、教育・衛生・インフラなどを整えて台湾を近代化させました。
1945年に終戦後、台湾が、中華民国国民政府の統治下に入るまでの50年間、台湾は日本だったのです。
ですからわたしのおじいちゃん世代の台湾人は日本語が喋れますし、台湾の近代化に大きく貢献した日本に感謝する声も多いのです。
この中華民国と、現在中国と呼ばれる中華人民共和国は別の国です。
日本が戦争をしたのは、中華民国で現在の中華人民共和国ではありません。
1912年に中華民国は建国され、その後、内戦に敗れたため、1949年に中華民国は台湾島に移り、現在の中華人民共和国が誕生しました。
1912年 清滅亡 孫文が中華民国建国
1949年 中華民国(蒋介石) 内戦で敗れ台湾へ逃亡
1949年 蒋介石に勝利した毛沢東が中華人民共和国建国
いま、中華人民共和国が、台湾は中国の一部であると主張していますが、台湾は独立した一つの国であることを望んでいます。
しかし嘆かわしいことに中国寄りの日本は、中国の主張を優先し、台湾を一つの独立国であると認めていません。
ですから今回の台湾の出展は、海外パビリオンでは認められず、玉山デジタルテック株式会社という民間パビリオンになったのです。
そんな卑怯者の日本で開催される万博に出展するために、玉山デジタルテック株式会社という企業まで作った台湾を思うと、わたしは何だか泣けてくるのです。
みんな、絶対このパビリオン行こうね。ころんとの約束だからな!
体験できること 30分 要予約
テーマ 都市×地方、大自然、生命力
「都市×地方」、「大自然」、「暮らし」をテーマとした三大エリアが用意されています。
各エリアでは、デジタル技術や立体映像技術を融合させた展示を通じて、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・感性といった「六感」に響く体験を楽しめます。
最新のデジタル技術を用いて、過去の生活を再演し、先端技術が人々の生活にもたらした変化を紹介。
体感型展示によって描かれる未来の想像図は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」とも呼応していきます。
建物見取り図
建物は三層吹き抜けになっています。
頂上には展示演出スペースがあり、2階に体感型展示シアターがありますね。
真ん中の「心の木」という神木のようなエレベーターで頂上まで登ります。
デジタルお花畑 「胡蝶蘭」
1階エントランスから入場すると、幻想的なお花畑が広がり、中央に「心の木」という上層まで伸びるエレベーターがあります。
この画像では分かりにくいですが、恐らくお花は「胡蝶蘭」ではないでしょうか。
台湾はランの島ともいわれ、400種類以上の固有種のランがあり、中でも「胡蝶蘭」は世界的に有名で、特に日本への輸出が盛んです。
台湾から空輸された蘭の花と透明マイクロLEDディスプレイが織りなす、デジタルお花畑です。
華やかな「胡蝶蘭」は高額なお花としても名高いので、贅沢で美しい時間になりますね。
年輪エレベーター
心の木の中を通るエレベーターで上層階へと向かいます。
このエレベーターでもマルチパネルが使われ、映し出された等身大の樹木を楽しむことができます。
頂上
山頂の景色が一面に広がる最上階です。
最新テクノロジーを駆使したインタラクティブ装置により、720度に広がる雄大な山々の風景が堪能できるそうです。
山下り体験
山頂からスロープに剃ってくだってゆき、様々な体感型展示シアターを体験します。
最後はおみやげコーナーのあるそうですよ。
楽しみですね。
あるか分からないけど、おすすめはお茶ですね。
タピオカも台湾発祥ですね。
ころんの視点
20年以上も前、20代の頃に一度だけ台湾に行ったことがあります。
台湾行きの飛行機の中で、日本語と英語を学んでいるという親日台湾人の学生から話しかけられました。
「日本語は大切、でも英語はもっと大切。」と。
アジアの中で唯一の先進国といっても過言ではない日本ですが、台湾、韓国、その他アジア圏の中で、英語がさほど得意な国ではありません。
それは先人たちが、英語の本を訳してきちんと残してくれたため、和訳で読めて学ぶ必要がないからです。
また、日本では英語を学ばなくても、日本語だけで完結し、生活できるからです。
英語を重視する国は、まだまだ自国だけで一生を完結するには難しく、外国語ができないと将来詰む可能性が高いのです。
ならば英語教育に熱心な台湾も、学ばざるを得ない将来的に不安な事情があるからかもしれません。
これだけでどれほど日本が完成した国か分かるでしょうか。
台湾は、半世紀もの間日本でした。
だから台湾へ行くと、日本に似た空気を感じ、懐かしい気持ちを覚えます。
食事はおいしく、日本人の口に合い、コンビニのお茶すらも美味でした。
人々は親切で素朴。
日本に感謝し、憧れる人々も多く、わたしたちは台湾で簡単に小さな日本を見つけることができます。
さあ、行こうではありませんか。
玉山デジタルテック株式会社の「TECH WORLD」
いざ、かつてわたしたちと同じ国だった台湾へ。
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以下は、わたしがアマゾンで購入した商品のご紹介。
こまーしゃる。
風邪をひいてのどが痛くなったのでこちらの加湿器を購入。
のどの痛みはとれなかったけど、睡眠時に使うと鼻づまりがましになった。
買ってよかった。
ピンクを購入したけど、この度母のためにブルーも再注文しました。
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