遠い昔、はるか銀河の彼方で・・・
A long time ago in a galaxy far, far away….
テレビの進化は、スターウォーズの世界観をあますことなく映し出すことに、やっと追いつきました。
とくにアナキン・スカイウォーカーの半生を描いた新三部作(プリクエル・トリロジー)と呼ばれるエピソード1~3は、その世界観、人物模様を最も豊かに美しく描き出したシリーズだとわたしは思ってます。
今回は、その新三部作の二つ目の作品「エピソード2/クローンの攻撃」についてご紹介します。
「エピソード2/クローンの攻撃」のみどころとあらすじ
三部作の中間の作品となる「エピソード2/クローンの攻撃」。
物語の重要なターニングポイントが、描かれています。
みどころとなる、ターニングポイントは主に二つ。
「アナキンとパドメの恋」と「クローン戦争開戦への伏線」ですね。
エピソード2は、シリーズで唯一恋愛をメインに描いた作品らしいです。
正直、監督のジョージ・ルーカスは恋愛を描くのが上手くないなという印象ですね。
アナキンとパドメの恋
「エピソード2/クローンの攻撃」を一言で説明すると、「アナキン・スカイウォーカー恋に落ちる」です。
前作から10年後。
少年だったアナキンは、ジェダイの騎士として美しく有望な青年に成長を遂げます。
そして少年の頃から憧れていた女性、パドメ・アミダラと再会を果たすのです。
アナキンを演じるヘイデン・クリステンセンは、端整なわたし好みのイケメンです。
だけど多分演技は下手なような気がします。
セリフが英語なので、細かいニュアンスは分からないのですが、何となく、下手な印象を受けました。
でも、その下手で初々しい感じが、大きなフォースを持て余す、繊細な青年のイメージによく合っています。
アナキン・スカイウォーカーは実はレオナルド・ディカプリオが演じるはずだった?
一説にはレオナルド・ディカプリオにアナキン役の話があったと言われています。
「タイタニック」で端正なルックスを生かして、身分違いの切ない恋を演じたディカプリオ。
この「タイタニック」の大ヒットで、すっかりディカプリオはアイドル俳優としてのイメージがついてしまいました。
これを嫌ったディカプリオが、スターウォーズの出演を断ったと言われています。
「タイタニック」の後に「スターウォーズ」では、アイドル俳優行き決定コースですもの。
知名度は上がるけど、スターウォーズの名前に負けてしまいますね。
スターウォーズは、その現実から離れた世界観や、色彩豊かなキャラクターを魅せる映画です。
ジョージ・ルーカスの世界観を楽しむ映画なので何となくイメージにあってる俳優なら細かい演技なんてどうでもいいんですよ。
キャラクター映画だから見た目重視。
演技力どうこういうなら、マスター・ヨーダはどうなるんだってこってす。
ですから、じっくりと重厚な演技を魅せて、アカデミー俳優賞をねらえるような映画ではないんです。
実際、スターウォーズという映画の中の演技で、アカデミー俳優賞とった役者さんっているのかしら?
そんなわけで、アナキン役はヘイデン・クリステンセンでよかったと思います。
ディカプリオならもうちょっとこなれた演技をしてたのでしょうけどね。
ディカプリオの選択は正しかったのか、彼はその後、アカデミー賞俳優になりました。
一方で、ヘイデン・クリステンセンは、美貌しか取り柄がなかったので、役者としては、パッとした功績は残してませんね。
ジェダイの騎士は恋愛禁止
ジェダイの騎士として大きな力に恵まれながら、ナイーブな精神をコントロールできない美しき青年アナキン。
これまたナタリー・ポートマン演じる美しい元女王パドメ・アミダラと恋に落ちます。
しかし世の中の秩序を強い力で守る役割を担っているエリート騎士ジェダイは、恋愛を禁じられています。
執着心が芽生えるという理由からです。
なのにアナキンはパドメに、ガンガン押すんです。
お前、護衛が女王にちょっかい出すなよ、って突っ込んでしまったわ。
アナキンとパドメの年の差は?
アナキンとパドメの恋愛で、とても気になったのが二人の年の差です。
前作EP1で、アナキンは6歳ぐらいだったと思うんだけど、女王アミダラは若く見積もっても15歳ぐらいですよね。
もしかして12歳ぐらいの設定?
でも重要な女王だもん。
あの落ち着きは12歳ってことは…。
アナキンと女王って10歳は離れてるような気がするんだけど・・・。
だけど銀河時間だし、マスターヨーダなんて300年ぐらい生きてる設定だし、10歳差でも
現在地球時間の1年差ぐらいなの?
という疑問があったのですが、この二人、6歳差だったそうです。
エピソード1では、パドメは15歳、アナキンは9歳です。
そこから10年後エピソード2では、パドメは25歳、アナキンは19歳らしいです。
しかしパドメ・アミダラは15歳で女王で、重要な政治家ってすごいですね。
そしてもう一つ。
パドメを演じたナタリー・ポートマンとアナキンを演じたヘイデン・クリステンセン。
実は二人は1981年生まれの同じ年なのですって!
この二人、一時期は付き合っているという話もありました。
今はお互い別のパートナーと結婚していますね。
アナキンとパドメの恋愛を止められなかったのは周囲がバカ過ぎるから
恋愛を禁じられたストイックな騎士道に生きるアナキンと、女王という立場上気軽に恋愛できないパドメの禁じられたロマンス。
しかし、この二人、周りが気をつけてあげないとダメだと思います。
こんな若く美しい二人が四六時中一緒にいたら、そら恋も芽生えるだろうよ。
わたし、目の前にヘイデン・クリステンセンがいたら、秒で恋に落ちる自信がある!
わたしがアナキンの師匠なら、ぜったいにあんな美しい女王の護衛につけたりしない。
美女をアナキンに近付けない。
その辺がジェダイの騎士たちの甘さというか、だからやられちゃったんじゃないのぉ。
アナキンとパドメのロマンスは、日本皇室の眞子内親王と小室圭の恋愛に似ている
恋愛が禁じられているのに、元女王であるパドメに、近づこうとするアナキン。
しかもアナキンに、女王にちょっかい出すという後ろめたさが全くない。
ガンガン自分から押すし、お前、ジェダイの騎士で女王の護衛っていう自覚ある?
あんまりアナキンの恋愛にたいする葛藤がきちんと描かれてないから、ただの力をもてあました
薄っぺらい男に見えてしまいます。
なんか日本人の感覚だと女王って神聖な存在だから一般人が気軽にちょっかい出していいものじゃないって思うんだけど、アメリカ人の感覚じゃそういう認識がないのかな。
王家が存在しない国だもんね。
この恋、最近日本でも似たようなケースがあったと思いません?
秋篠宮文仁親王第1女子眞子内親王殿下と小室圭の婚約騒動です。
まともな日本人なら、わが国の大切なお姫様に、恐れ多くも軽々しくちょっかいを出そうなんて思わない。
しかし小室圭は、朝鮮人でありアメリカンスクールに通っていたから、まともな日本人の精神を持ち合わせていないのです。
教養がないのです。
だからわたしたちの大切な大切なお姫様に、平気で言い寄ったりできるのです。
アナキンにも、プー小室と同じ薄っぺらさを感じたわ。
しかしアナキンが、ジェダイの騎士として類まれなるフォースを持ち、数々の功績を残しことと比べて、プー小室は弁護士になれなかった、無職のプー太郎。
アナキンが超絶美形男子なのに比べて、プーは、顔デカのちんちくりん。
男性の魅力としてははるかに違いますが、本来は守るべきで恋愛感情を抱いてはいけない神聖で崇高な女性に、周囲のことを考えずガンガンせまるところ、二人は似ています。
パドメの女王としての位置づけの不可解さ
パドメは惑星ナブーの元女王で元老院議員という驚異的な経歴を持っています。
しかも、女王っていうから勝手に世襲制とか思ってたんだけど、どうも議会で選ばれたみたいなセリフがあった。
パドメ、フツーに学生生活を送ってた風な思い出話が出てきた。
でもあんな若くで女王になれるなら、やっぱし世襲制じゃないの。
そのへんもきちんと説明されてないから、女王の位置づけがよく分からん。
とりあえず、命ねらわれるほどの大物で、何らかの重要な決定権は持っているということだけは何となく分かる。
ウィキペディアによると、パドメは貧しい平民の娘だったんだけど、選挙でわずか14歳で女王に選ばれたそうです。
ものすごい早熟な才女だったんですね!
アナキンも奴隷の子供ですから、貧しい平民出身のパドメと家柄は合ったのかもしれません。
パドメがアナキンに恋した理由がよく分からない
パドメがなぜ、アナキンに恋したのかが、全然理解できないんです。
何となく、押されちゃって・・・
押されると弱いじゃない、
女性って・・・、
程度にしか見えないんですよ。
アナキンの師匠のオビ=ワン・ケノービが命がけで任務を追行してるときに、アナキンは美しい水辺別荘みたいなとこで、女王と呑気にいちゃついています。
これ、任務逆にしたほうがよかったんじゃないでしょうか?
若くて美しい女王にはジジイの護衛でもつけとけよ。
そしたら、女王がうっかり恋に落ちちゃうことなんてなかったのにね。
眞子内親王殿下も、学習院大学に通わせておけば、小室みたいな生まれの卑しいプー太郎に目をつけられることもなかったのにね!
全ては後の祭り。
パドメも眞子内親王殿下も押されると弱くて、若さゆえに突っ走っちゃったんだろうな。
恋愛禁止ならばジェダイの騎士は去勢するべきであった?
結局のところ、アナキンの薄っぺらさは育て方を間違えたような気がします。
あの子にはフォースの使い方を教えるより、精神的なことをコンコンと辛抱強く言い聞かせるしかなかったのです。
いっそうのこと、恋愛禁止なら去勢しちゃえばいいんだよ。
ってことは、マスターヨーダは童貞ってことでしょうか?
ヨーダ、900年ぐらい生きてるんですけど。
ヨーダは弟子のドゥークー伯爵にも裏切られてるし、やっぱりジェダイは育て方、教育が
いまひとつの印象でしたね。
ジェダイには、戦時中の日本並みの教育を受けてほしかったですね。
特攻隊の遺書を読んで下さい。
日本を守ることが、愛する人、家族、故郷を守ることに繋がるから、命なんて惜しくない、むしろ本望だってみんな書いてます。
アナキンには、銀河の平和を守ることが、結局はアミダラ女王を守ることに繋がるんだよって
周りが教えないとダメでしたね。
キミは自分だけの愛を貫きたいのか、アミダラが笑って暮らせる国を築きたいのかどっちだいって
言い聞かせないとね。
クローン戦争開戦への伏線
「クローンの攻撃」では、タイトル通り、後に戦争兵器として使われるクローンの存在が明らかになってゆきます。
クローンとは正確にいえば、「クローン・トルーパー」という戦闘用ドロイド(ロボット)のことです。
全身が武器である「マンダロア装甲」で身を包んだバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)の遺伝子より、大量のクローン・トルーパーを作っていたことを、オビ=ワン・ケノービが突き止めるんです。
オビ=ワン・ケノービを演じるのは、ユアン・マクレガーです。
多分この「クローンの攻撃」の主役は彼です。
この動画は、まさにスターウォーズならではの大迫力の戦いを描いたシーンです。
光る剣、ライトサーバーを手にしているのは全員ジェダイの騎士。
かつてこんなにたくさんのジェダイの騎士が存在したんですねぇ。
シリーズ全てを観てから、再び観ると、感慨深いです。
この動画の後に、「クローン・トルーパー」が登場します。
後ろの白いのが、クローントルーパーだと思います。
この動画で描かれているシーンは、ジェダイの騎士と大量のドロイド、そしてよく分からない宇宙生物、どれが敵で味方なのかさっぱり分からない、混戦となっています。
途中でアナキンとパドメが目を合わせて笑うシーンがありますが、危機感なくて、薄っぺらく感じてしまいますね。
ネタバレ
アナキンは母親を失った悲しみから暴走を始め、やがてダークサイドに引きずられてゆくようになります。
母親を誘拐した街ごと消し去ってしまうんですね。
おおこわ!
強い人が制御不能なフォースを持ったら誰もとめられませんね。
そしてネタバレ
ラスト、アナキンとパドメは結婚します。
えぇ!?
女王がこっそり、護衛と結婚なんかしてもいいの?
二人とも若いんだから時期を待てばいいのに。
若さゆえ、突っ走った二人でした。
まあ、この二人にとっとと結婚してもらって、双子ちゃんを産んでもらわないと、その後のエピソード以降に繋がらないからね。
だけど、エピソード4から観た長年のファンは、アナキン・スカイウォーカーはどんな葛藤があって、闇に堕ちたんだろうって思ってただろうけけど、きっとガッカリしてるだろうね。
そんな理由かよって。
ココロ、弱すぎってね。
ホント、アナキンにはがっかりです。
しかしこの作品では描き切れないアナキンの葛藤は、小説版やアニメなどでは、詳しく描写されているのだとか。
そちらを見てみると、またアナキンに違ったイメージを持つのかもしれませんね。
わたしはさんざん、アナキンとパドメのカップルは美しくてよかったと、後の続三部作を観た後に綴っています。
このカップル、見た目は美しく完璧でしたが、二人の精神的な恋愛感情については、あまり共感できませんでした。
とはいえ、スターウォーズは、ジョージ・ルーカスの頭の中にある世界観を魅せたい作品ですから、細けぇことは、どーでもいーんだよ。
パドメの美しい衣装も、みどころですよ!
ホント、続三部作は色気がなさすぎた。
ではまた、スターウォーズシリーズでお会いしましょう!
フォースとともにあらんことを。