ユーブライドという某婚活サイトで
4歳年をごまかして活動する
プチ初老ころん。
新たにメッセージをくれた殿方は
エイジさん。
サイト上は6歳年上だが
実際は2歳年上。
ころんは4歳サバ読んで
若くプロフを盛ってるからね!
寝屋川市に住んでいて
京阪沿線にある京都の会社で
働いているらしい。
半導体関連の仕事をしていて
シフト制で夜勤もあるそう。
夜勤があることを知ったのは
会う段階になってからなのだが
それってまさかの工場勤務??
だけどころんが希望しているのは
大卒以上。
もちろんこの人も大卒なわけだが
大卒で工場勤務なんてするかなぁ。
と、
不信に思いつつ
そのうち聞けばいいやと
あまり深くは考えなかった。
年収も忘れた。
身長も忘れた。
ルックスはまあまあよかったよ。
公開されている写真を見ると
細身で
井浦新に似ていた。
はい、似顔絵。
だけども
写真につけてるコメントが
よろしくない。
あんまり覚えてないけど
自撮りなんで
顔が固いですが
いつもは笑ってます、
みたいなことが書いてあったのかな。
女はどうか知らないが
男性で写真にコメントつけるのは
総じてイタい。
意識高い系とでも言うのか
自分大好きナルシストとでもいうのか
めんどくさいヤツが多い。
とにかくは、
また後述するが
いろいろと謎が多く
めんどくさい一面も
垣間見える人物であった。
最初のメールで
何て書かれてたのか忘れたが、
プロフには
笑うのが好きだとか
記載されていた気がする。
そこでころんは
わたしはいつも笑っていて
ときどき笑い過ぎて
怒られます、みたいな
返事をしたのかなぁ。
すると
わたしのことを
たいそうお気に召されたようで
怒られるぐらい笑ってるなんて
いいですね、とか
そんな返事が来たような…。
記憶があいまい。
とにのかくですね、
趣味や価値観がぴったりの殿方という
タイトルの通り
ころんはこの殿方と
ずいぶんメール交換で
盛りあがったのです。
主な内容は歴史の話です。
お互い好きな時代は
戦国時代と幕末。
大河ドラマの話で
盛りあがって
エイジさんは竜馬伝が
よかったとか。
それにたいして
美し過ぎる竜馬でしたね、とか。
エイジさんは
侍のように生きたいと思いますとか。
それにたいしてころんは
その気持ち分かります、とか。
本当はあんまり分からなかったが
とりあえず話を合わせておけとばかりに
以下のように返事をした。
切腹って武士だけに許された
誇り高き死に方なんですってね。
今でいえば
死刑制度と自殺制度を
合わせた制度でしょうか。
自死することによって
名誉を取り戻せる。
そう考えると
日本の死刑制度は
もはや文化であるような気がします。
最後まで誇り高くいられる
武士に憧れる気持ち
何となく分かるような気がします。
するとかえってきた返事は
ものすごい歴史マニアですね、
感心しますとか
そんな内容。
そおかぁ?
この死刑制度が日本の文化ってのは
敬愛する養老猛先生の本の
受け売りでござんすよ。
それとわたしはドМなんで
ドSの信長が好き。
信長好きってとこも
お互い気が合った。
混沌とした戦国時代を
まとめるには
信長みたいな独裁者でないと
厳しい。
そして天下統一目前に
部下に裏切られて
亡くなったのも
ドラマティック。
とかそのような
歴史談義で
盛りあがったのです。
それから映画の話ね。
ヒッチコックの
映画の話とかね。
ヒッチコックの映画に
登場する女性って
美人ばっかりだな~と
いつもわたしは思ってたの。
鳥とか
サイコとか。
女優さんだから
きれいなのは当たり前なのだが
眼鼻立ちが整って
気品のある金髪美女が
ヒッチコックの映画の特徴。
代表的なのが
イングリッド・バーグマン。
何でもヒッチコックは
金髪フェチだったとか。
そしてヒッチコックの
好みの女性が
わたしの好みの女性ってことが
判明したのです。
それをエイジさんに言うと
僕もヒッチコックと
好みがかぶりますってな
お返事。
それから音楽の話とかね。
お互いクラシックが好き。
わたしの解釈では
クラシック音楽は
楽譜をそのまま弾いて
作り手の意思を
忠実に演奏で表現する。
わたしにとっては
お手本通りに弾けばいいのだから
クラシックは難解ではなく
むしろ分かりやすい音楽に思える。
空気を読めないアスペにぴったり。
それに反して
難しいのがジャズ。
その場の空気を読んで
アレンジやアドリブをくわえ
観客と一体になり
くるくると変化を遂げる音楽。
空気が読めず
アドリブが苦手なころんには
難しく思える。
ポップスもジャズに近いイメージ。
そのような考えを
エイジさんに伝えると
だいたい同じ考えだと
お返事が返ってきました。
クラシックに造詣が深いですね~ってさ。
いえいえ
漫画、のだめカンタービレの
受け売りですよと
謙遜しておいた。
エイジさんによると
クラシックは
お手本通り弾くけれども
演奏者の解釈によって
表現が変わってくる部分も大きいと
付け加えてあった。
なるほど、そうかもしれないね。
このようにわたしたしは
芸術・文化・歴史について
お互いの知性と教養をもって
深く語り合ったのであーる。
続く
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